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野良猫の寿命は約3年@寿命が短い原因は過酷な生活環境

1匹の野良猫

近年の猫ブームで猫を飼う人も多くなりました。今では犬よりも飼育数が上回っています。

食事や医療の向上にともない、現在では完全室内飼いの猫は平均寿命が15歳です。無防備な体制で寝ている我が家の猫達を見ると、「猫はストレスが無くて良いな」と思こともしばしば…。

飼い猫だけでなく、野良猫でも公園や道端でゴロンと甘えた姿を見せていると「のんきでいいよね」と思うことがあります。しかし、野良猫たちの寿命は飼い猫と比べるとうんと短く、過酷な生活環境を生き抜かなければならないのです。

そこで今回は、野良猫の寿命が短い原因と過酷な生活環境について考えてみましょう。

子猫の生存率がとても低い

3匹の野良猫

野良猫の平均寿命は飼い猫と比べるとかなり短く、3年~5年と言われています。猫は1回の出産で2-6匹の子猫を生みますが、全ての子猫が成猫になれるわけではありません。外で暮らす野良猫は常に危険と隣り合わせの生活を強いられます。

体が弱い子猫の間は病気になりやすく、天敵にも狙われやすいため命を落とす子も多いのです。さらに、ある程度の月齢になれば親について狩りを覚えたり社会性を身に付ける準備が始まるものの、親について行動できない子猫は生きていくことができないため、生存率はグンと下がるのです。

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野良猫の寿命が短い5つの理由

2匹の野良猫

野良猫は子猫の生存率は約半分くらいと言われていますが、成猫になったからと言って安心はできません。そこで、野良猫の寿命が短い5つの理由を紹介します。

1.食事にありつけない

野良猫は自分の食事は自分で確保しなければなりません。運よく餌をもらえる場所があれば良いものの、そうでなければ自ら狩りをして食料を手に入れます。しかし狩りも毎回うまくいくとは限らず、食事にありつけない日もあるのです。

さらに、飼い猫のように猫の年齢や体調に合った食事が食べられるわけではないので、必要な栄養が足りずに命を落とすこともあります。

2.交通事故にあうリスクが高い

外で生活をすると交通事故にあうリスクが高くなります。狩りに夢中になり道路に飛び出してしまうこともあるでしょう。また猫は体の構造上、立ち止まってもすぐに後ずさりをすることができません。

車が来ると驚いてその場に立ち止まってしまうか、そのまま走って横切ろうとするため交通事故にあうリスクが高くなるのです。特に発情期の季節は行動範囲も広くなるので事故率が高くなります。

3.猫同士の縄張り争いやけんか

野良猫は自分のテリトリーは自分で守らなければなりません。他の猫にテリトリーを荒らされることもあります。さらに、発情期になれば猫同士のけんかも増えます。

激しいケンカの末どちらかが大けがをしたら、それが原因で命を落とすこともあるのです。また、縄張り争いで負けると他の縄張りを探すために移動します。移動が増えれば交通事故やケンカするリスクも高くなるのです。

4.病気にかかりやすい

多くの野良猫は何かしらの病気を持っていると言われています。

ケガをして感染症になったり、狩りをして食べた鳥やトカゲ、ネズミなどから病気をもらうことも珍しくはありません。病気になれば体力も落ち、次第に衰弱していくため命の危険にさらされます。

5.ストレスと隣り合わせ

外での生活は常に何が起こるか分かりません。そんなストレスが続く生活は猫の寿命を大きく左右するのです。飼い猫であってもストレスが原因で病気を発症することがあるものの、野良猫は飼い猫以上のストレスを抱えています。

他の猫の存在や動物、人間など、外での生活は24時間心休まる時間はほぼ無いとも言えるため、野良猫の寿命が平均3年と言うのも納得です。

野良猫と飼い猫の寿命に差がある理由

野良猫の寿命

野良猫の寿命は平均3年-5年、飼い猫は平均15年とその差は約3-5倍です。生活環境が大きく違うので平均寿命に差があるのは当たり前のこととは言え、どうしてこんなに大きな差が出るのでしょうか。

その一番の理由が、飼い猫の寿命が長くなったことが挙げられます。野良猫の平均寿命はほとんど変わらないのに、飼い猫の寿命はここ10年で伸びているのです。これはフードと医療が大きく発展したことも考えられます。

猫に何かあったときにいち早く病院に行けるメリットと、年齢にあった栄養を摂取できるということは、猫の長寿の秘訣とも言えるのです。

まとめ

野良猫は毎日過酷な生活を送っています。ストレスや危険と隣り合わせの生活は猫の寿命にも大きく影響するため、平均3年です。とは言え、野良猫でも管理されている地域猫などはもう少し寿命が長くなります。

これはきちんと栄養が取れていること、去勢・避妊されて出産や発情期にストレスが少ないことが挙げられます。それでも飼い猫ほどの長生きはできません。

のんびりと過ごしているように見える野良猫も、外での生活の中で精一杯生きているのです。そう思うとなんだか少し辛い気持ちなりました。私たち飼い主はそのような野良猫を増やさないためにも、きちんと去勢・避妊をおこない最後まで責任をもって愛猫を飼い続けなくてはいけないのです。

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