猫のヒゲが切れているのはどうして？原因と対策

我が家の3匹の愛猫たち。うち2匹は兄妹猫です。いつも仲良く2匹でいる場面をよく目にします。というよりも、白黒ハチワレは他の猫に引っ付くことが大好き。相手の猫が嫌そうな顔をしてもお構いなしで毛づくろい。

「もうやめてあげたら？」と飼い主が思うこともしばしば。そんな兄妹猫たちですが、最近、我が家のメス猫に異変が起きたのです。顔をよく見ると、いつもと何かが違う。

「あれ？なんだか顔の周りに違和感がある…。」とメス猫の顔をよく観察してみると…、なんとピンと伸びたヒゲがない。顔の周りのヒゲがみんな1センチくらいのツンツンになっているではありませんか。そこで今回は、猫のヒゲが突然切れる理由と対策をご紹介いたします。

猫のヒゲの役割

猫のヒゲは横にまっすぐピンと伸びているのが特徴です。あのヒゲを見ていると、凛々しい感じがしませんか。まずは、猫のヒゲの役割を確認してみてください。

■猫のヒゲの役割

猫のヒゲには色々な役割があります。俊敏に動けたり、獲物を捕ったり、暗いところでもスイスイと歩けたりするのもヒゲがあるからなのです。空気の流れや自分の身体が通れるからどうかも、ヒゲを使って判断します。

猫にとってのヒゲは単なるカッコいいからではなく、生活していくうえで必要な物なのです。そのため、猫のヒゲを故意に切ってはいけません。

【参考】猫のひげは切ってはダメ！意外に知らない髭の重要な役割

猫のヒゲが切れる原因

猫にとって大切なヒゲ。我が家の猫のように、ある日突然短くなっているとビックリしまうよね。では、なぜ長かったヒゲが急に折れたり切れたりして短くなるのでしょうか。

ヒゲは自然に切れる

たまに、床に落ちているひげを発見することがありませんか。猫のヒゲも人間の髪の毛と同じようにサイクルがあり、時期が来ると抜け落ちてしまいます。

春と秋は猫の毛が生え変わる換毛期です。このとき、古いヒゲも抜け落ちて新しいヒゲへと生え変わりますが、一度にヒゲが抜け落ちることはありません。

そのため、数本ヒゲが抜けても生えかわりには気が使につきにくい事がほとんどです。特にヒゲが黒い猫は、床に落ちたヒゲも髪の毛と間違えやすく発見することが困難です。

ほとんどの場合、掃除機で吸い取ってしまいます。我が家がそうでした。しかし、猫も高齢になればヒゲも抜けたり切れやすくなるため、顔のヒゲ全体が薄くなることもあるのです。

ケンカやグルーミング

多頭飼いをしていると、猫同士のケンカやグルーミングが原因でヒゲが切れたり抜けたりすることがあります。特にグルーミングは要注意。我が家の猫はまさに他の猫からの執拗なグルーミングが原因で、メス猫の立派だったヒゲが短くなってしまいました。

猫のザラザラした舌で顔の周りを執拗にグルーミングすることでヒゲが切れてしまうのです。ちなみに、先住猫にもグルーミングをする我が家の白黒ハチワレ。

しかし、執拗にグルーミングをされることを嫌うため、ある程度すると首元をガブリとマウンティング行為。そのため、ヒゲが切れるまでの被害は今のところメス猫1匹です。また、猫の寝相によってもヒゲが曲がって切れてしまうこともあるため、それほど心配する必要はありません。

母猫が抜いてしまった

母猫と子猫が一緒にいる場合、母猫が子猫のヒゲをわざと切ってしまうことがあるようです。

なぜ母猫が子猫のヒゲを切ってしなうのかはまだはっきりとは分かっていませんが、「子猫が勝手にどこかへ行ってしまわないように」「顔についているヒゲをゴミと勘違いしている」などの説があります。

この場合、子猫が大きくなり母猫の元を離れていくと自然とヒゲを切られることもなくなるため、見守っていて問題はありません。

短くなったヒゲは元通りになるの？

猫のヒゲが短くなる原因はいくつかありますが、「ヒゲが切られても問題はないの？」と思う飼い主の方も多いのではないでしょか。では、短くなったヒゲは元通りになるのでしょうか。

もちろん、髪の毛と同じように生えてきます。ただし、少しずつ生え変わってくるため、立派なヒゲになるまでにはある程度の時間がかかります。そのため、猫のヒゲが切れても心配する必要はありません。

ただし、ヒゲが一度にごっそりと抜け落ちる、ヒゲの周りをしきりに掻いているなどの場合は、別の要因も考えられるため病院に受診するようにしてください。

まとめ

猫のヒゲが突然短くなっているとビックリしますよね。しかし、猫のヒゲは案外切れやすいものです。我が家のように多頭飼いをしている猫ちゃんにはよくあること。

切れたヒゲは時間がかかりますが、また生えてくるので心配はありません。ただし、ヒゲが一度にごっそりと抜け落ちるなどというときは、きちんと病院へ受診するようにしてくださいね。