超簡単!猫が喜ぶマッサージとガーゼ拭きの方法
夏は暑さにバテたり、冷房で冷えたり…と、猫ちゃんがなにかと体調を崩しやすい季節です。連日の猛暑に我が家のにゃんこ達もだるそうにグテっとなりがち。
こんな時はマッサージで愛猫のこわばりやコリを流し、免疫力をアップしてあげましょう。毛皮が脂っこくなる子や毛づくろいをあまりしない子にはガーゼ拭きもおすすめ。拭いてみるとわかりますが、室内飼いでも猫の毛皮は案外汚れているんです。
どちらも病気の予防と改善になるので試してみてください。喜ぶ猫ちゃんも多いので、日課にすると信頼関係と愛情もさらに深まりますよ。
簡単マッサージいろいろ
人間と同じく猫にもツボや経絡があるんですって。でもひとつひとつのポイントは知らなくても大丈夫!
■猫のマッサージで大切なポイント
- 猫も飼い主もリラックスした状態の時にやる
- 猫が疲れないくらいの時間で終わらせる
- 猫が嫌がる部分は無理にやらない
- 猫がよろこぶ部分は重点的に
全身をなでる
まずは全身の流れをよくしてあげましょう。毛並にそって手のひらで包み込むように、優しく撫でていきます。猫は首から肩にかけてコリやすいので、こわばっている部分はそっと揉んでほぐしてあげてください。リンパ(脇の下と足の付け根)もよく撫でましょう。
下痢や便秘がちの猫ちゃんはおなかを重点的に撫でます。我が家の猫はある時「マッサージ=おなかが楽になる」と気づいたようで催促するようになりました。おなかのマッサージの時はいつも安心した表情。一番気に入っていたようです。
口のまわりからあごにかけてよく揉むと猫ニキビの予防と改善になります。私の実家の猫の猫ニキビもこれで治しました。
皮を引っぱる
猫ちゃんの皮はよく伸びますね。猫は皮下組織が発達しているので皮を引っぱっても痛くないのだそう。逆に気持ちいいようですよ。皮を引っぱることで、こわばりや緊張がほぐれて血流がよくなり、リラックス効果大。負荷が少ないので老猫向き。
我が家の先代の老猫(20歳5ヶ月で永眠)も、皮ひっぱりが長生きの秘訣のだったと思います。皮がこわばると水も飲み込めなくなってよく咽たり吐いたりするんですが、顔やのど周辺の皮引っぱりでテキメンに改善し呼吸も整います。頭蓋骨の上の皮もやさしくつまんで小刻みに揺すってあげると、本当に気持ちよさそうに目を閉じていました。脳の活性化にもなるようですよ。
肩→背中→お尻…と皮をつかんで引っぱっていきます。色んな方向に優しく動かしてみましょう。時々猫が気持ち良さそうな反応をする角度が見つかるので、飼い主もやりがいがあって楽しくなります。特にお尻まわりの皮引っぱりは肛門付近の血行をよくするので便秘改善にも関係がありそう。おなかマッサージとセットでやると相乗効果でさらに良いです!
肉球を揉む
人間の足裏にもたくさんの反射区とツボがあるように、猫の肉球への刺激は全身に効果があります。人間と同じく場所によって関係ある部位がちがうのですが、触られるのが大丈夫な猫ちゃんだったら、全部の肉球をまんべんなく揉んだりつまんだりしてあげるといいですね。
ガーゼ拭きで清潔に
猫は一般的にきれい好きな動物ですが、個体差はありますし、高齢になるとあまり身づくろいをしなくなります。汚れがついたままだと様々なトラブルにもつながるので、濡れたガーゼで拭いていつも清潔にしてあげましょう。
ひと肌くらいの温度のぬるま湯にガーゼを浸します。夏は水でもいいかもしれませんが、我が家のにゃんこ達はぬるま湯の方が気持ちよさそう。いざ拭いてみると結構汚れているものですよ。
ガーゼで拭くときのポイント
- 目ヤニは無理やり取ろうとしないで、濡れガーゼでふやかしてから取る
- 鼻くそ、鼻水も拭きとる
- 口まわりとあごの汚れをとり、猫ニキビを予防する
- 耳垢も拭きとる
足は汚れやすい
- 足はウンチやオシッコがつきやすいのでよく拭く
- 爪まわりはケガなどがないか確認しながら念入りに
- 指の間もトイレの砂や爪とぎのくずがたまりやすいので拭きとる
肛門は大事
肛門まわりを拭かれるのは嫌がる猫ちゃんも多そう。我が家の猫たちも最初は抵抗しましたが、慣れると仕方なさそうに渋々拭かれています。飼い主は当たり前のように手早くぱぱっと振る舞いましょう。猫の顔色をうかがうと「させるもんか!」モードになってしまうので要注意。
- ウンチが肛門について乾いてしまうと取りにくくなるのでマメに拭く
- 乾いた汚れには濡れガーゼを当てて汚れをふやかしてから拭きとる
- 肛門だけでなく、まわりの毛も汚れていることが多いのでよく拭く
まとめ
いくつか方法を挙げましたが、全部はできないので、猫ちゃんの状態に合わせて組み合わせるといいですね。
マッサージやガーゼ拭きが日課になると、愛猫の異変にもいち早く気づけるというメリットもあります。毛並ひとつとっても猫ちゃんの状態は毎日ちがうのです。ストレスがある時は脂っこくなったり皮がこわばっていたりするし、どこか腫れていたり痛がる部分がある時は病気の可能性も。違和感があったらすぐに動物病院を受診してください。
撫でられるのが好きな猫ちゃんばかりでなく、スキンシップはちょっと苦手…という子いるでしょう。個性はその子の持ち味ですから、無理強いはしないでくださいね。そういう猫ちゃんにはブラッシングの時に血流を意識しながらお手入れしてあげると良いです。
要は快刺激を与えられればOK。中にはブラッシングが苦手な猫ちゃんもいますが、古い抜け毛が皮膚にたまっている状態は衛生的にも健康的にもよくないので、最低限のお手入れは必要です。
愛猫をマッサージしたり拭いたりするのは、猫好きにとって至福のひととき。猫ちゃんの個性に合わせて、飼い主も楽しんでやりましょう。