猫がししゅう糸を誤飲したときの体験談@エコー検査では発見できなかった
今一緒に暮らしている愛猫は、まん丸顔がかわいい3歳のパステル三毛猫の雑種で、名前はマルといいます。猫とは思えないほど、いつも私にくっついてくる甘えん坊で、食いしん坊の太り気味のオス猫です。
私の姿が見えなくなると探しに来てくれたり、トイレに入っている時には、ドアの前で私が出てくるのを待っています。とにかく私の隣に座るのが大好きで、抱っこをしてあげると、目を閉じて気持ちよさそうな、満足そうな顔をしてくれます。
マルの好きな食べ物は、焼き魚や鶏肉で、私が椅子に座って食事をしていると、椅子の周りをウロウロと歩き回りながら、ミャアミャア鳴きます。マルのおかげで、食事時が賑やかになりました。
猫を飼うのは初めてなので、マルとの生活の中で、いろいろな経験をし、反省したり、喜んだりしてきました。
猫が糸を飲み込むなんて思いもしなかった
特に一番反省しているのは、マルがまだ子猫だった頃、私が夜寝る前に机の上に置いたままにしてしまっていた糸玉を誤飲してしまったことです。
猫が糸なんて食べるとは思ってもおらず、ししゅう作業の途中だった、糸を置きっぱなしにしてしまった私が、マルの異変に気付いたのは2日後でした。
苦しそうに、だるそうにしていて全く動きません。緑色や黄色の胃液を何度も何度も吐いていたのです。
これは明らかにおかしいと思い、すぐに病院に連れて行きましたが、先生の触診では何もわかりません。それにエコー検査をしても何も映らなかったのです。私もその時には糸の誤飲に気付いておらず、原因がわからないまま、様子を見ることになりました。
数日経っても原因が把握できずに苦しみ続ける愛猫
ただ、数日経っても嘔吐が止まらずに、再度病院へ行きました。そして、その次の日のX線検査を予約して帰ったのです。家に帰っても、ぐったりしていたマルでしたが、しばらくしてトイレに入ったまま出てきません。
苦しそうに鳴きながら、トイレで踏ん張っていました。そして、15分くらい経ってから、マルが出てきたのでトイレを確認すると、そこにはグルグルに絡まった長い糸の塊があったのです。
ここでようやく、マルが糸を食べていた事に気付いたのでした。子猫は好奇心旺盛で、なんでも口に入れてしまう。子猫を育てるということを甘く考えていた自分が情けなくて、マルに申し訳なくて、泣きながら病院へ行きました。
先生には「糸の誤飲は猫にとって、命にも関わる重大な事故で、自然に排出された今回は本当に運が良かった。糸が出たならもう問題はない。このまま様子を見ていきましょう」と言われました。
その後、マルの体調は回復し、今も元気にしています。1ヶ月に1度、猫の生理現象で糸を吐き出しますが、その度にマルが苦しんでいた姿をはっきり思い出し、自分の失敗を悔やんでいます。
苦しい思いをさせてしまった、こんな未熟な飼い主の私にたくさん甘えてくれる、かわいいマルのことをこれからもしっかり守っていきます。美味しいものを食べて、沢山遊んで、しっかり休んで、好きなだけ甘えさせてあげたいと思っています。