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無責任な友人から猫を引き取って育てた@なつかない猫の飼い方も解説

友達が持て余して処分しようとしていた猫を、譲り受けて飼っていました。名前はプチ、既に6歳の大柄な男の子で、アメリカンショートヘアみたいな毛並みのミックスです。

元々は捨て猫だったものを、友人が拾ってきて飼いはじめたとのこと。他の兄弟猫たちと箱に入れられ、濡れて震えていたのをまとめて連れて帰ってきたそうです。

他のニャンコたちは拾ってきた当初から衰弱が激しく、食い意地が張っていたので唯一生き残ったんだと教えてもらいました。

そんな食い意地のはった大柄のプチも、小さい頃は可愛くて愛嬌があったそうです。ただ、その友だちが言うには、「今はぶくぶく太って愛想ないし、彼氏を噛むからもういらない!」と…。かわいい猫にこんなこと言う友人には任せておけないと思い、私が引き取ってきたわけです。

どんな生き物も、子供のうちは可愛いもの。それをどう育てるかは飼い主の責任なのに、自分の思い通りにならないからいらない、と言い切る友人にはがっかりしました。

連れ帰ろうとすると唸って威嚇をしてきた

ただ、プチを連れ帰ろうとしたとき、彼は知らない人間に触られるのを嫌って、シャーシャーと威嚇してきました。私は子供の頃。猫を飼っていたので、何とかなるだろうとケージのまま部屋に持ち帰ることに。

当時住んでいたのはボロいアパート。通常は猫を飼うことは認められませんが、『退去時に壁紙と畳の入れ替え』を条件に猫飼いを認めてくれたのです。

猫は場所に居着くというので、部屋の隅にケージを置いて毛布をかけ、急ごしらえのトイレを押し込んでしばらく放っておきました。

プチは太っており、毛並みが悪く口も臭い。お世辞にも上品な猫とは言えませんでした。また、あまり人の手に慣れていない様子でしたので、まずは新しい環境に慣れてくれればと思って、厳しいしつけなどは意識せずに育てることに。

シャーシャー言うのは新しい家と私が怖いからだろうと、あまり様子を見に行かず、声もかけず触らないようにしてみました。少し離れたところから、エサと水をチェックしていましたが、しっかりと減っているのを見ては安心していました。

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猫が慣れてくれるまでは私から特に何もしない

向こうがこちらに慣れるまで放置する、という方針は、かつて何かの本で野良猫を保護活動している人の話を読んだからです。

プチに、私が彼をいじめたり怒らせたりしない人間であることを理解させ、餌を与えてくれると分からせることが大切だと思いました。友達の彼氏が噛まれたのは、怖がっているのを知らず手を出したからだと思ったのです。

そしてプチは、だんだん部屋の中を歩きまわるようになり、私を覗き見るようになりました。その、怖がりながらもチラチラ見てくるいじらしい様子にゾクゾクしました。

つかまえてモフモフしたいのを堪えて、知らんぷりしながらデブ猫用の餌を与えます。それが無くなってプチが『ごはん下さい』と鳴くまで放置です。

初めて『ごはんください』と鳴いたときは凄く嬉しかったです。プチは凄くゆっくりと、私に対する恐怖心を克服し、興味を持つようになっていきました。

飼い始めて2ヶ月でようやく私になついてくれた

そして飼い始めて二ヶ月もたった朝、私が寝ている枕元に来て、そっと顔に身体を押し付けてきたのです!

嬉しくて涙が出ました。ようやく、飼い主として認められたんだなと感じました。

私はその時初めて、プチを撫でました。鼻と顔全体で、スリスリしたのです。毛並みがガサガサで、臭かったですけど、暖かくて、心臓が動いているのがはっきり解りました。

プチはそれから短期間で結構な甘ったれに成長し、人の顔にくっついて寝るのと、ブラシをかけられるのが大好きな子になりました。人が嫌いな猫は、飼い主がそうさせるのだと思います。

太り過ぎは間違いなくそうです。子猫は必ず大人になって、時々吐いたり、怒ったりいたずらもします。そういうことを覚悟したうえで飼って欲しいです。

世話をするのが面倒だとか、とにかく餌をやっておけばいいんでしょ、という態度は、飼われている猫にも、その人にとっても不幸でしかありません。そしてその状態を変えることが出来るのは、飼っている人間だけです。

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