室内飼いの猫も要注意!家の中で怪我・事故につながる危険
近年の猫ブームで、猫を飼う人が増えてきました。猫の安全を考えて、完全室内飼いをする人も多いことでしょう。しかし完全室内飼いだからと言って安心はできません。家の中でも危険はあちこちに潜んでいるのです。
特に、好奇心旺盛な子猫や若い猫はちょっとした油断から大けがや事故につながります。
そこで今回は、実際に我が家で起こった事例も踏まえて、猫が家の中に潜む危険をご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
家の中でよく起きる事故
室内飼いは、外に比べると事故や病気のリスクはグンと低くなります。しかし好奇心旺盛な猫は、ときに飼い主が思いもよらない行動をすることがあるのです。そこでまずは、家の中で良く起こる事故を確認しておきましょう。
誤飲による事故
家の中で一番多いのが「誤飲」による事故です。猫は目が悪いため、匂いや味で落ちているものを確認する習性があります。そのため落ちているものを飲み込んでしまうこともあるのです。
また人間には毒が無い物でも、猫にとっては重症になる食べ物もあります。危険なものは猫が届かない場所にきちんと隠すようにしましょう。
落下による事故
家の中でも落下による骨折やケガをすることがあります。窓が少し開いていてベランダから落下した、二階から階段を猛ダッシュで降りてきて足を滑らせた、キャットタワーから落ちた、ということもあります。
猫は高い場所から落ちても体を上手く使って着地しようとしますが、あまり高い場所からの落下はやはり大けがに繋がるので注意が必要です。
密室による事故
猫は狭い場所が大好き。気が付かないうちに押し入れの中や、別の部屋に入っていることも良くあります。気が付かないうちに扉を閉めてしまい、猫を閉じ込めるという事故も珍しくありません。
また扉をきちんと占めていても、猫が勝手に開けてしまうこともあるのです。危険な場所や入ってほしくない場所は、必ずカギをかけるようにしてください。
水や火による事故
家の中では、お風呂やキッチンも事故がよく起こる場所です。お風呂やトイレ、洗濯機も注意が必要です。また火を使うキッチンでは、猫がコンロに飛び乗って火傷したということもあります。
ちょっとした油断が大きな事故やケガに繋がることにもなるので、室内飼いであっても決して油断はしないようにしましょう。
実際に起きた我が家で起こった事故の事例
我が家の猫は完全に室内飼いです。家の中では病気をもらうリスクや、交通事故にあうリスクは低くなりますが、思わぬところでビックリさせられることもありそこで、今まで実際にあった家の中での事故をご紹介します。
ケース1:化粧パフを誤飲
私が以前、実家で飼っていた猫は化粧品のパフで遊ぶのが大好きでした。あの口にくわえた感触が好きなのか、化粧をしていると必ず化粧ボックスからパフを持って行くのです。
しかしその日は、遊びに夢中になるあまりにパフを飲み込んでしまったのです。慌てて口を開き、口の中からパフを取り出しました。
幸いにも化粧パフが少し大きかったので、完全に飲み込むことはなかったのですが、誰もいない時に飲み込んでしまっていたら大惨事になっていたかもしれません。
ケース2:ひげチリチリ事件
これも以前飼っていた実家の猫の話です。実家で飼っていた猫は、一番母に懐いていました。そのためよくキッチンの周りをうろうろしていたのですが、決して火を使っているコンロには近づくことがありませんでした。
しかし、この日はやかんでお湯を沸かしていたコンロに猫が近づいてしまったのです。「あっ」と思った瞬間に猫のひげがチリチリになってしまいました。猫のひげは熱さを感じないため、猫自身なんとも思っていなかったみたいですが、ひげではなく体を火傷していたら大変なことになっていたはずです。
ケース3:姿を消した猫
これは我が家の猫の話です。保護して数日後の朝、忽然と猫が姿を消したのです。外に出た気配はなく、家の中を隈なく探しても見つかりません。すると、風呂場からかすかに何かが鳴くような声が聞こえます。
しかし、風呂場を見ても猫の姿はなく窓も開いていないのです。でも何となく猫が風呂場にいるような気がした私は、浴槽の側面パネルが外せることがわかり外してみることに。
すると、パネルと浴槽の間に猫が居るではありませんか。よく見ると、排水溝の横には水があふれても流れるように穴があいていて、外から押して開く蓋が付いていました。
そこから中に入ってしまったのです。内側からは蓋を開けることができないため、もしそれに気が付かなかったらと思うとゾッとしました。それからは、風呂場にはカギをかけて入れないようにしています。
猫が安全に室内で生活するために
猫が安全に室内で生活をするために、もう一度室内の安全を確認してみてください。猫が口にすると危険なものはきちんと戸棚に閉まっておく、入られたくない場所はあらかじめカギをかけるなどです。
少し気にかけるだけで、室内での事故やケガを未然に防ぐことができます。
■猫の安全のために気をつけるべきこと
- 猫が口にして危険なものは片づける
- お風呂の水は抜いておく
- トイレなど危険な場所は施錠する
- 勢いよく閉まるドアにはストッパーをする
- キッチンなど危険なものがある場所は特に注意する
- 猫の目線になって部屋を見てみる
まとめ
猫は完全室内飼いをすることで、病気や交通事故のリスクは低くなりますが室内の中にも危険があることを忘れないでおきましょう。猫は好奇心旺盛な動物です。時に私たち飼い主が驚くような行動をして、ケガや事故につながることもあるのです。
特に子猫や若い猫は、動きも活発のため注意が必要です。
もう一度、猫が生活している部屋の中を見渡して、危険なものがないかどうか確認してみてくださいね。