1. ホーム
  2. 飼い方
  3. ≫猫を多頭飼いするときの注意点@みんなで仲良く暮らすには?
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

猫を多頭飼いするときの注意点@みんなで仲良く暮らすには?

多頭飼い

現在我が家の猫は4歳のオス猫一匹です。彼は至ってマイペースに日々を過ごしているようですが、たまに「退屈じゃないかな?」と、人間の勝手な想像ながら思うことがあります。友人宅にいる兄弟猫の仲睦まじい姿を目にするたび、「もう一匹いてもいいかな?」とも考えます。

しかし、実を言うと彼には苦い過去があるのです。それは、以前少し長い期間実家に預かってもらおうとしたときのことです。猫好きの両親も喜んで引き受けてくれたのですが…。

実家には既に老描の域に入ったメス猫がいて、そこに突然我が家の大きなオス猫が仲間入りすることになったわけです。もともとビビりな子ですから、最初のうちは「借りてきた猫」で大人しくしていたようです。

しかし2~3日もして慣れてくると、老女のメス猫を追いかけまわしていじめるので預かれない!とのクレームが入りました。そうして彼はあっと言う間に出戻ってきたのです。そんな彼が新入り猫と仲良くできるか疑問です。そんなわけで、いまだ我が家の猫は一匹のままという状態です。

兄弟猫は比較的仲が良いと言われていますが、やはり多頭飼いにはいろいろと難しいところもあるようです。新入りの猫ちゃんを迎え入れる時は、どのようなことに注意したらよいのでしょう?

猫の社交性とは?

ケア

猫ちゃんが、自分以外の猫や人間との社交的な関係を学ぶ時期は、生後2~8週目辺りです。この時期に、親猫や兄弟猫、または人間と接する機会が多かった子は、じゃれたりケンカしたりする中で他者との付き合い方を覚え、大人になっても社交的な猫になりやすい傾向にあります。

まだ社交性を学ぶ前に親、兄弟と離れ人に飼われることになった子は、飼い主さんが親であり兄弟になります。そのため飼い主さんとはとても良い関係を結べますが、他の猫や人間とはどのようにせっしたらよいのかわからず戸惑うことも。新入りの猫ちゃんを考えている方は、まず先住猫ちゃんの性格を見極めるところから始めるとよいかもしれません。

スポンサーリンク

猫ちゃんの相性を考えよう!

人間と同じように、当然猫にも好みや性格があります。猫ちゃんの好みを知るのは難しいですが、一般的に相性が良いと言われるパターンは下記のとおりです。

■相性が良いと言われている猫の組み合わせ

  • 兄弟猫
  • 子猫同士(兄弟以外)
  • 先住猫(大人)新入り(子猫)
  • 異なる性別

大人猫の場合、先住猫も新入り猫も同じ性別だと仲良くなりにくいことが多いようです。

また、先住猫が老描で、新入が子供だと、若い元気な新入が老描の先住猫と遊びたがり、先住猫がストレスを感じてしまうこともあり、仲良くなるのは難しそうです。筆者の実家の例がまさにこのケースでした!

新入り猫ちゃんを迎えるときの手順

猫

新入り猫を迎えいれるときは、先住猫といきなり対面させるのではなく、両者が少しずつ慣れて行くように、飼い主さんによるコントロールが必要です。基本的流れは下記のとおりです。

1.迎え入れた新入猫は、先住猫と別の部屋に隔離する

新入猫は、普段先住猫が出入りしない部屋に入れます。先住猫には新入の匂いがするタオルなどを与えたり、声を聞かせたりして別の猫の存在をそれとなく知らせるようにします。

2.新入猫をキャリーバックやケージなどに入れ、先住猫と対面させる

新入猫はキャリーバック、ケージから出さず、先住猫に新入猫のチェックをさせます。最初は威嚇し合うなど、険悪な雰囲気になるかもしれませんが、お互いの様子を確認しながら、少しずつ一緒にいる時間を長くしましょう。激しい威嚇などが見られなくなるまで繰り返します。

3.ケージを外してご対面

いよいよご対面です。人間でも同じように初対面の人といきなり仲良くはなれないものです。馴染むまではしばらくの間様子を見守りましょう。

ただし、ケガをするようなケンカをする場合は、もう一度新入り猫を隔離し、2の段階に戻り、時間をかけて様子を見ます。それでも激しいケンカを繰り返す場合は、別々の部屋で飼うことを検討することも考えてみましょう。

以上はあくまでも基本的な流れです。突然対面させても仲良くなる子もいますし、どんなに慎重に手順を踏んでも仲良くなれない子もいます。また、最初は全く馴染まなかったのに、ある日を境に急に親密になっていることもあり、またその逆もあります。

このことからも、多頭飼いは長い目で見る必要があると言えるのかもしれません。

飼い主さんが注意すべき点

ブリティッシュショートヘア―

新しい猫ちゃんを迎え入れる際、飼い主さんが必ず守らなければいけないことがあります。それは「先住猫優先!」です。ご飯を与えるのも、なでなでしてあげるのも先住猫から。全てにおいて、まずは先住猫から先にしてあげてください。

新入り猫が子猫の場合など、どうしても飼い主さんの注意は子猫に向きがちになります。今まで飼い主さんの愛情を一身に受けていた先住猫にしてみれば、新入りに飼い主さんを取られた形になります。

これでは、先住猫もおもしろいはずが無く、新入りとの溝は深まるばかりです。先住猫が、自分の縄張りに入ってきた新入りを受け入れやすくするためにも、飼い主さんの先住猫優先は必須です!

多頭飼いのための環境づくり

多頭飼いで一番気を使うのは「相性問題」ですが、ここは猫ちゃん同士に任せるしかありません。飼い主さんは、猫ちゃん達が仲良く暮らせるための環境を、しっかり用意しておいてあげてください。

猫は自分の「お気に入りの場所」をいくつかもっています。猫ちゃんの数が増えるということは、お気に入りの場所も増えるということですので、猫が気に入りそうなベッドや隠れ家を用意しておく必要があります。

また、トイレの数は猫の数+1と言われていますので、トイレも用意もお忘れなくです。

まとめ

ゴロゴロする猫

猫ちゃんの多頭飼いについて、飼い主さんにできることをご紹介しました。今回は一匹から二匹になる想定でお話をしましたが、もっとたくさんの猫ちゃんを飼いたいと思っている飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

しかし、数が増えてくるごとに、縄張りの問題なども深刻になってきますので、飼う環境と相談しながら、しっかりとご検討されることをおすすめします。

スポンサーリンク

記事が参考になりましたら、ぜひシェアをお願いします。