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正しいマタタビの与え方@猫を飼っている方は要注意!

猫にまたたび

猫と言えば『マタタビ』と言うくらい、猫はマタタビが大好きです。我が家の猫も、またたびの匂いを嗅ぐと大興奮。またたびの粉を床一面に散らかして、体をスリスリ、その後の掃除が大変になるくらいです。

我が家では気が向いたときに、少量のまたたびを爪とぎに振りかけて与えています。しかし、中には猫が好きだからと、またたびをたくさん与えてしまという人もいるのではないでしょうか。喜ぶからとたくさん与えるのは、猫の健康にとっても良くありません。

そこで今回は、猫が大好きなまたたびの正しい与え方を紹介します。

どうして猫はまたたびが好きなのか?

黒猫

またたびとは「マタタビ科マタタビ属」の植物で、別名『夏梅』ともいいます。日本全土の山地に生息していて、6月~7月で梅によく似た花を咲かせる植物です。このまたたびの匂いを猫が嗅ぐと数分~数十分間、興奮状態になります。

まるで人間がお酒を飲んで酔っぱらったような状態と似ていますが、実はまたたびの興奮状態は別物なのです。これは、またたびの中に含まれる『アクチニジン』や『マタタビラクトン』と言われる成分が、脳の中枢神経を刺激して、軽い麻痺状態にさせるためと言われています。

さらに、人間でいうお酒やたばこ、麻薬などのような常習性、中毒性はなく効果も長くは続きません。とは言え、全ての猫がまたたびの匂いを嗅いで興奮状態になるかと言えば、中には全く反応しない猫もいます。

どうやら『マタタビラクトン』は性的興奮を与える物質のため、発育途中にある子猫や妊娠中の猫には効果が薄いようです。また、メスよりもオスの方が興奮度は高いと感じています。

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猫にまたたびを与えるときの注意点

またたび

またたびには中枢神経を麻痺させる作用があり、麻痺の度合いが強すぎると呼吸困難になる可能性もあります。そこで、猫にまたたびを与えるときの注意点を確認しておきましょう。

大量に与えない

猫が大量にまたたびを食べてしまうと、呼吸困難や痙攣などを起こしてしまうことがあります。与え過ぎないように注意しましょう。粉末なら1回に0.25~0.5グラム程度、枝なら10センチサイズ1本が目安です。

子猫や老猫の場合は少量ずつ与えて様子をみます。市販されているまたたびによって、与えても良い量は異なるため、必ず製品に書かれている注意書きを読むようにしてください。

頻繁に与えない

またたびを頻繁に与えると慣れてしまい、反応が鈍くなることがあります。1日に何回も与える、毎日与えるということは控えてください。またたびは連用しても習慣性の心配はないとは言え、やはり与え過ぎは禁物です。

理想は1週間に1度程度。多くても週に2~3回程度。またたびを与えたときに「反応が悪いな」と思ったら、期間を空けて様子を見るようにしてください。

使用後のまたたびの保管

残ったまたたびの保管にも気を付けましょう。またたびの有効成分『マタタビラクトン』は揮発性のため、密閉性の高い容器や袋で保存してください。香りが飛んでしまうと効果が弱くなってしまいます。

さらに、保管場所にも注意が必要です。飼い主が気付かないうちに猫がまたたびを食べてしまい、呼吸困難になったということもあるのです。密閉性の高いものに入れて、猫の手が届かない場所に保管しましょう。

またたびの与え方

またたびを食べる猫

猫にまたたびを与えるときは、きちんと適正量を守ることが大切です。では、どんな時にあたえると良いのでしょうか。

ストレス解消に

またたびは猫のストレス解消におすすめです。またたびの匂いで興奮した猫は、活発になりストレスを発散させることができます。また、またたびの匂いが付いたおもちゃで一緒に遊んであげるのも良い方法です。

食欲がないとき

食欲がないときに、少しまたたびをエサに入れてあげると、食欲が増すことがあります。また、あまり水を飲まない猫ちゃんのために、マタタビの粉末を飲み水に入れてかき混ぜると飲んでくれることがあります。

ただし、あまりたくさん振りかけないようにしてください。中には興奮して、エサや水入れをひっくり返してしまう猫ちゃんもいるので注意が必要です。

しつけのとき

爪とぎを購入すると、またたびが付いていることがあります。爪とぎにまたたびを振りかけて、爪を研ぐ場所を覚えさせるためです。このように、しつけのためにまたたびを使うこともできます。

また、有効成分自体はまたたびの葉や枝なそどにも含まれていますが、効果の強さは『粉末』→『液体』→『実』→『枝』→『葉』と言われています。

まとめ

猫にまたたびを与えると、いろいろな仕草をみせてくれます。そのしぐさが可愛くて、ついついあげてしまう、という人もいるかもしれません。しかし、またたびは猫にとっては嗜好品の一つです。

たばこやお酒のように常習性はなく、基本的には安全な植物と言われています。とはいえ、与え過ぎはやはり良くありません。猫の体調や様子をみてまたたびを与えましょう。

嘔吐や下痢、倦怠感、過剰な興奮による攻撃性などが見られるときは使用を中止してくださいね。上手に与えることで、「ストレスの解消」「食欲の手助け」「コミュニケーションツール」など、猫にも飼い主にも良い効果をあたえてくれるはずです。

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