【最新版】猫がかかりやすい病気ランキング@年齢でなりやすい病気は違う!
我が家の猫達は7歳と1歳6カ月です。そろそろシニア期を迎える黒猫と、まだまだ若さ溢れて元気いっぱいの兄妹猫たち。家族同然の愛猫達には少しでも元気で長生きしてほしいと思いますよね。
そのためには、日ごろから猫達の健康管理や予防接種も欠かせません。さらに、飼い主が猫の年齢ごとにかかりやすい病気を知っておくことも大切です。そこで今回は、猫のライフステージごとにかかりやすい病気ランキングを紹介します。
子猫期(0歳~)にかかりやすい病気ベスト3
生まれて1歳くらいまでの子猫は免疫も弱く、ちょっとした病気でも重症化することもあります。そこでまずは、子猫期にかかりやすい病気を確認してみましょう。
1位.猫かぜ
猫カゼはウィルスなどの感染で起こる病気です。口内炎などの症状が現れる「猫カリシウイルス感染症」や、鼻水やくしゃみを引き起こす「猫ウィルス性鼻気管炎」などがあります。
子猫は体力や免疫力が弱く、重症化しやすいと言われているので注意が必要です。
●猫カゼの症状
- 鼻水、くしゃみ、咳
- 涙目、目やに、結膜炎
- 発熱
- 口内炎 など
2位.皮膚病
皮膚病は猫カビの感染や、ノミ・ダニの寄生などで発症します。子猫は免疫機能が未発達です。
さらにちょっとした環境の変化でもストレスを生じて免疫力が下がるため、猫カビなどの感染が起こりやすくなります。特にお外で生活をしていた子猫は注意が必要です。
●皮膚病の症状
- かゆみが出る
- 湿疹が出る
- 毛が抜ける
3位.下痢
子猫は内臓が未発達で免疫力が弱いため、ちょっとしたことで下痢になってしまいます。
フードが合わなかったり、何かしらのストレスを感じたりと原因は様々です。またお腹に寄生虫がいる場合や、ウィルスや細菌の感染で胃腸炎にかかっていることもあります。下痢と言っても原因がいくつか考えられるため、病院できちんと診察してもらうことが大切です。
【参考】人気の3つのグレインフリーフードを徹底比較【モグニャン・ピュリナワン・ニュートロ】
●下痢の症状
- 塊がなく泥状
- 水のような便
成猫期になりやすい病気ベスト3
成猫期になると成長も一段落してきます。しかし、若いからと言って油断はできません。成猫期にかかりやすい病気があるので、きちんと確認しておきましょう。
1位.膀胱炎
膀胱炎は、おしっこを我慢したことで膀胱内に細菌が増殖し炎症を起こす病気です。
また最近では「突発性膀胱炎」になる成猫も増えています。はっきりした原因は分からないものの、ストレスが大きく関係しているのではないかと言われています。
●膀胱炎の症状
- トイレに行く回数が多いのに、おしっこが出ていない
- トイレ以外の場所でおしっこをする
- 血尿
2位.尿石症
尿石症は膀胱や尿道などに結石ができる病気の総称です。「尿路結石」「尿道結石」など、結石ができる部位によって名前が変わります。結石が尿道にできるとおしっこが出なくなり、命にかかわる「尿毒症」になることもあるのです。
●尿石症の症状
- 頻繁にトイレに行くのにおしっこが出ない
- 排泄時に痛がる
- おしっこがキラキラしている
- 血尿が出る
3位.慢性腎臓病
慢性腎臓病は、腎臓の働きが徐々に低下していく病気です。年齢を重ねるにつれて腎臓の機能が低下しておこるため、5歳以上になったら特に要注意。初期症状が出にくく、気が付いたときには病気が進行していることも珍しくはありません。腎臓病は一度かかると完治はしないため、進行をさせないようにするための治療が行われます。
●慢性腎臓病の症状
- 水をたくさん飲む
- おしっこの量が増える
- おしっこの色が透明
- 吐いたり、毛の艶がわるくなる
シニア期になりやすい病気ベスト3
猫は7歳を過ぎればシニア期に突入です。とは言え、7歳になったからすぐに老化を感じるようになるわけではありません。
まだまだ元気に動く猫ちゃんも多くいますが、やはりシニア期から少しずつ体の衰えは現れてきます。そのためシニア期は、病気の早期発見・早期治療が重要なカギになるのです。
1位.慢性腎臓病
成猫期後半から増えてくる猫の慢性腎臓病。加齢に伴って腎臓の機能が低下することで起こる病気です。そのため、成猫期の後半からシニア期の猫でもっとも多い病気とも言われています。多飲と多尿、脱水、食欲不振、嘔吐、体重減少などが見られたら要注意。「気のせいかも」と思わずに、早めに受診をして治療を開始しましょう。
2位.甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は、体の発育や新陳代謝を促進するホルモンを作り出す内分泌器官の甲状腺に異常が起こり、代謝が過剰になる病気です。原因は甲状腺の腫瘍ですが、多くの場合が良性と言われています。
●甲状腺機能亢進症の症状
- 食欲があるのに痩せてくる
- 毛艶がわるくなる
- 活発に動き回る
3位.糖尿病
糖尿病は、すい臓で分泌されるインスリンの不足などで血糖値が上がる病気です。人間と同じように運動不足や食べすぎ、肥満などが原因と言われています。糖尿病は感知が難しく、インスリン注射や療法食などで血糖値を調整しながら生活を送ることになるのです。
●糖尿病の症状
- 水をたくさん飲む
- おしっこの量が増える
- 痩せてくる
- 元気がなくなるなど
16歳からは超シニア期に突入
今では完全室内飼いの猫も増えて平均寿命は15歳ですが、中にはそれ以上長生きする猫ちゃんも多くます。16歳からは猫も超シニア期に突入するため、体力だけでなく見た目も大きく変化してきます。
猫も人間と同じで年を取れは取るほど様々な病気にかかりやすくなるので、日ごろからのケアも大切にしてください。
このころから認知症を発症する猫も増えてくるため、食事やトイレはもちろんですが、新しいおもちゃで遊んだり日光浴をさせるなど、体と脳を活性化させることで病気の予防につながります。
まとめ
ライフステージによって猫のかかりやすい病気が異なります。子猫のときは免疫力も弱く、ウィルス性の病気にかかりやすい時期です。成猫期になると泌尿器の病気にかかる子が多くなり、フードや生活のストレスなどに気を付ける必要があります。
シニア期になるとだんだんと体力も衰え、目に見えた老化も少しずつ現れる時期です。定期的に健康診断を受けて、猫に何か異変があれば早めに対処しましょう。
愛猫の健康はライフステージごとのきめ細やかなケアが欠かせません。飼い主が年齢ごとに猫のかかりやすい病気を知っておくことで、早期発見、早期治療につなげるようにしておくことが大切です。