猫は何歳から年寄りになる?老描との生活で注意することを徹底解説
我が家には今年8歳を迎えたオスのにゃんこがいます。8年前、公園の片隅で鳴いていた小さな小さな子猫を保護してから早8年。
今では堂々たる体格の立派な大猫に育ちましたが、子猫の頃と変わらない、食いしん坊なところや甘えん坊のところを見ていると、飼い主的には「いつまでたってもカワイイ子猫」のような錯覚を覚えます。
人間に比べ猫の成長はずいぶん早いと言われています。あどけなく可愛らしく見えるにゃんこでも、猫の8歳と言えば実はそこそこのおじさんだったりするのです。
年齢が高くなると、食事や運動など体調管理に気を付けなければならないのは、人間も猫も同じです。特に猫は見た目の変化が分かりづらい分、飼い主さんがしっかりと気を付けてあげる必要があります。ここでは、飼猫の成長段階を把握し、適切な環境を用意するにはどうしたらよいか?考えてみましょう。
猫ちゃんの人間年齢はいくつ?
子猫だったにゃんこはあっと言う間に大人になります。そして齢を重ねていくうちに、いつの間にか飼い主さんの年齢を追い越してしまいます。下記は猫の実年齢を人間の年齢に換算したものです。まずは、愛しいにゃんこが今どのくらいの人間年齢なのか確認してみましょう。
■猫年齢…人年齢
- 1ヶ月…1歳
- 1歳…13~18歳
- 3歳…28歳
- 5歳…36歳
- 8歳…48歳
- 10歳…56歳
- 13歳…68歳
- 15歳…76歳
- 18歳…88歳
- 20歳…96歳
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猫は1年で大人になります。人間の「若者」時代はわずか1年程で、4年も経ては既に30代です。保護した状況によって猫の実年齢がわからない場合は、歯の状態からある程度年齢を推測することができます。
1歳未満の若い猫は白くきれいな歯をしています。2歳ほどになるとやや黄ばみ、4歳前後で黄ばみが進み歯石もついてきます。さらに年齢が進むと歯や歯茎が摩耗し、10年以上経過した子は歯が抜けていることもあります。
口を大きく開けて歯の状態を確認するのは難しいこともありますので、できれば動物病院で確認してもらうことをお勧めします。
猫は何歳から高齢者なの?
猫の寿命は、外猫、室内飼いの猫など生活する環境によって大きく変わります。そのため個体差もありますが、室内飼いの猫の場合15歳前後と言われることが多いようです。
日本人男性の平均寿命が81歳ほどですので、人間が81年掛けて全うする一生を、にゃんこはわずか15年で駆け抜けるのですね。
前述のとおり猫の8歳は人間の48歳程度に該当します。48歳といえばそろそろ成人病がきになる年頃です。動物病院の先生のお話では、猫も8歳を超えるたら年に二回の健康診断をお勧めしているそうです。
人間の中年と同じように、年齢を重ねることによって顕著になる様々な病気に気を付ける必要が出てくるのです。猫の成人病検査ですね。
さらに、11歳を超えると高齢の域に入り、食事や行動に老描特有の症状が見られるようになります。もちろん、個体差がありますので11歳を過ぎても元気いっぱいな子もいますし、11歳未満でも老化が始まっている子もいます。いずれにしても、この頃から愛猫の様子には常に注しておく必要があるでしょう。
参考までに、ギネス記録をもつ世界一の長寿猫は「クレームパフ」というテキサス州に暮らしていたにゃんこです。彼女は38歳と3日という驚きの長寿記録を持っています。猫の平均寿命の倍以上を生きたクレームパフちゃんですが、意外なことに飼い主さんが与えていた食事は、ブロッコリーやアスパラガス、ベーコンエッグ、クリームがたっぷり入ったコーヒーと一風変わっていて、長寿と食事の因果関係ははっきりしていないそうです。
ちなみに年齢を人間に換算すると、なんと168歳!
高齢猫のサインとは?
猫の老化には、下記のようにいくつか代表的なサインがあります。
- グルーミングが雑になる。毛艶がなくなる
- 高い場所に登れない。行動が緩慢
- 過剰に鳴く。過剰に甘える。攻撃的になる
- トイレトラブルが増える
- 食欲が落ちる
年齢と共に筋肉量の減少は否めません。そのため行動が緩慢になる、高い所への上り下りができなくなります。体重が急激に減少しないよう、食事や給水の量には注意が必要です。高齢の猫に特に多い病気としては腎臓疾患があげられます。腎臓疾患は改善が見込めない病気ですので早期発見がもっとも重要になります。動物病院の検査は不可欠なのです。
食欲が落ちる理由としては単純に老化だけでなく、口腔内の疾患が原因となっている場合もあります。歯の数の減少や歯周病などにより、食べたくても食べられないケースもありますので、食事の様子はしっかりチェックしましょう。場合によっては食べやすいフードに移行する必要もあります。
【参考】【2018年版】安全で美味しいキャットフードランキング
さらに、人間の認知症のような症状が現れる場合があります。過剰に鳴く、徘徊するなど普段と違う様子が見られ、10~12歳を超えるとその確率は高まると言われています。動物病院の先生と相談の上、介護の準備も検討する時期となります。
まとめ
にゃんこは思いのほか早く年を取ります。それは、飼い主さんが思っているよりずっと早いかもしれません。
愛しいにゃんこと少しでも長く一緒に過ごすには、まず猫の年齢を把握し、成長段階に合った適切な環境を用意してあげることが大切だということを、忘れないようにしましょう!