猫の毛質が悪い!考えられる原因と改善方法を解説
猫と言えばきれい好きで、暇さえあれば毛づくろいをしているというイメージがありますよね。毎日の毛づくろいで、触ったときに「フワフワしている」「毛艶が良い」のは猫が健康な証拠です。
しかし中には、「最近毛がパサパサしてきた」「毛艶が以前よりもなくなってきたな」と感じることありませんか?一時的に毛質が悪くなっただけならよいのですが、時に大きな病気が隠れていることもあるのです。そこで今回は、猫の毛質が悪い時の考えられる原因と改善方法をご紹介します。
毛質が悪い時に考えられる原因
毛質が悪い原因はいくつか考えられます。まずは、原因を確認してみてください。
毛づくろいがうまくできない
猫は暇さえあれば毛づくろいをしています。毛づくろいは、猫の毛並みを維持するために大切な行為です。しかし、病気やストレスなどがあると毛づくろいする回数が減ってしまいます。
毛づくろいができないままでいると、猫の毛並みはバサバサになり悪くなってしまうのです。
毛に必要な栄養不足
猫の毛は、普段食べている食事のタンパク質から作られています。そのため、良い毛並みを維持するためには大量のタンパク質を必要とします。
しかし、市販の激安キャットフードなどは穀物や品質が良くないものも含まれていることも多く、美しい毛並みを維持するための栄養が足りないということもあるのです。
病気
疥癬や脂漏症、アレルギー性皮膚炎などの皮膚の病気や内臓疾患でも猫の毛並みは悪くなります。病気で毛づくろいができない、さらに病気でエサをあまり食べなくなり栄養が足りないなども考えられます。
皮膚に異常が見られた場合や、体調に変化があるときは早めに病院を受診するようにしましょう。
老化
猫も年を取ると少しずつ毛質が悪くなってきます。老齢になることで内臓機能の衰えや、老化による毛づくろいの頻度の低下などが原因です。
年齢による毛質は仕方がないことかもしれませんが、高齢猫ちゃんは飼い主がケアしてあげることで毛質も改善されます。
毛艶が悪い時に考えられる病気
毛艶が悪くなるにはいくつかの原因が考えられます。時に、何かしらの病気が原因と言うこともあるのです。
そこで、猫の毛艶が悪くなったときに考えられる病気をご紹介いたします。
糸球体腎炎
糸球体腎炎は、腎臓にあって血液をろ過する働きを持つ糸球体(しきゅうたい)に、炎症が起きている状態です。
ウイルスや細菌の感染、または他の病気がきっかけとなって発症します。病状が進行すると元気がなくなる、毛艶が悪くなる、よく水を飲むようになるのです。
慢性腎不全
慢性腎不全は、腎臓の機能が徐々に低下し機能不全に陥った状態のことです。
症状としては多飲多尿で、高齢猫ちゃんにかかりやすいとされています。水をたくさん飲んでも出てしまうため、脱水症状を引き起こすこともあるのです。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンの分泌が異常に活発になる病気です。
症状としては活発になる、たくさん食べるけど体重が落ちる、毛艶が悪くなる、多飲多尿などがあげられます。
回虫症
回虫症は、猫回虫という寄生虫によって引き起こされる病気です。
成猫だと軽い下痢、食べても太らない、やせていく、毛艶が悪くなるといった症状が見られます。子猫では下痢や軟便を繰り返し、順調に体重が増えず発育不良となります。
胃腸炎
胃腸炎は胃から腸にかけて粘膜に炎症が起こり、下痢や嘔吐が見られる病気です。食欲不振になり、毛艶も悪くなってきます。
毛質を改善する方法
猫の毛質が悪くなっても、きちんとケアをしてあげることでまた綺麗な毛並みに戻すことができます。
「最近毛質が悪いな」と感じたら、次に紹介する方法を試してみてください。
キャットフードを見直してみる
毛の質は食べ物でも随分と改善することができます。毛がパサパサしている、艶がないというときは栄養が足りていないのかもしれません。
穀物がたくさん使われていたり、ミール素材がたくさん含まれているエサはどうしても栄養が偏ってしまいます。キャットフードを購入するときは原材料もきちんと確認してみてください。
■キャットフード選びのポイント
- 主原料がお肉やお魚
- 穀物が少ない、もしくはグルテンフリー
- ビタミンやアミノ酸を豊富に含んでいる
- EPAやDHAが含まれている
キャットフードを変更するだけでも、随分と毛並みは良くなるはずです。
ちなみにうちの猫ちゃんはモグニャンを食べはじめてから、かなり毛質がよくなりました。やはり何を食べさせるかというのは大切ですね。
【参考】モグニャンキャットフードは食いつきが抜群に良い【1ヶ月経過レビュー】
ブラッシングをする
高齢の猫ちゃんなどは毛づくろいをあまりしなくなります。さらに、体調が悪い時も毛づくろいの時間はぐんと減ってしまうものです。
そこで、日ごろから飼い主がブラッシングをして健康状態をチェックしておくことも大切です。毛の質の変化だけでなく、ブラッシングで猫の体調の変化に気が付くこともできます。
健康診断も忘れずに
猫の病気に中には、初期段階では気が付きにくいものも多くあります。病気が進行して食欲の低下、毛質の変化などでようやく病気に気が付くこともあるのです。
そこで、定期的に健康診断も忘れずに受けておきましょう。病院では猫の体つきや毛質なども健康診断で確認してくれます。早めに気が付くことで、猫の毛質だけでなく病気の早期発見、治療ができるのもメリットです。
まとめ
猫の毛質は食べ物や生活環境で大きく変化します。我が家の猫達も、保護当時は毛のパサパサでした。しかし、キャットフードでしっかりと栄養が取れるようになり、ブラッシングをすることで少しずつ毛質も改善。
さらに、プレミアムキャットフードに変えてからは驚くほど毛に艶が出るようになりました。改めて食事が大切だと痛感したほどです。皆さんの愛猫も「最近毛質が悪いな」と感じたら、エサを見直す、ブラッシングをこまめにするなど対策をしてみてくださいね。