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猫の激怒症候群の症状@突然攻撃してきたら可能性あり

噛む猫

猫はきままな性格の動物です。甘えてきたかと思ったら、プイッとそっぽを向いてどこかへ行ってしまう。なかなか飼い主の思うようにはなりません。

それがまた可愛いのですが、時には「ガブリ」と飼い主を噛むこともあるのではないでしょうか。猫が何かに興奮して噛んだり手が出たりすることは良くあることです。

しかし、中にはおとなしく人馴れしている猫が、急に凶変して激しい攻撃を繰り返すことがあります。威嚇などの前触れもなく突然攻撃してくる猫。もしかすると「激怒症候群」かもしれません。今回は、猫の「激怒症候群」についてご紹介いたします。

激怒症候群とはどんな病気?

激怒症候群は、何の前触れもなく突然攻撃してくる原因不明の攻撃行動です。別名「突発性攻撃行動」とも呼ばれています。以前より犬では見られる症状でしたが、同じように猫にも該当すると判明したのがここ数年のこと。

そのため、激怒症候群と名前を聞いてもピンとこない飼い主の人も多いのではないでしょうか。

激怒症候群は、脳神経系の異常である「てんかん」の発作で激しい攻撃が起こっているとされています。

てんかんとは、大脳の神経細胞に異常な電気的興奮がおこる病気です。ある研究によると、脳の興奮を落ち着かせる「セロトニン」という脳内伝達物質の量が低下する事が原因ではないかとのこと。

猫の激怒症候群はまだ分かっていないことも多く、犬と同じで「てんかん」が関係しているのではないかと考えられているのです。

■激怒症候群の症状

  • いきなり激しい攻撃
  • 辺りをかまわず攻撃する
  • 攻撃のきっかけが一貫していない
  • 猫がウトウトしているときに起こりやすい

何の前触れもなく発作的に凶暴になり、そばにいる人や物に襲いかかるような行動に出る激怒症候群ですが、しばらくしてまた普通の状態に戻ってしまうのが特徴です。若い3歳未満の猫に起こりやすいとされています。

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激怒症候群かな?と感じたら

首をかしげる猫

猫はきままな性格なので、気に入らない事があれば「シャー」と威嚇して攻撃します。しかし、激怒症候群は何の前触れもなくいきなり襲いかかってくることが特徴です。

てんかんの発作なので、猫の感情ではどうしようもないもの。あまりにも攻撃が続くようであれば専門医に相談してみてください。まずは、猫の様子や攻撃的になるときの様子などをきちんと観察します。

病院でカウンセリングを受け、必要であれば脳波や測定検査をおこない「てんかん」と判明したら発作を押させる薬が処方されます。薬を投薬することで発作が抑えられることもあるのです。

ただし、激怒症候群は生れつきの体質なので薬で完治することはありません。定期的に病院へ受診しながら上手に付き合っていくことになるのです。

激怒症候群以外に考えられること

口を開ける猫

激怒症候群は前触れなく突然攻撃されるため、飼い主でも防御できません。しかし、猫が急に攻撃をしてきたからと言って、それがすべて激怒症候群とは限りません。

恐怖性、防御性攻撃行動

猫を病院に連れて行くと、診察中に獣医さんや看護婦さんに威嚇して引っかいたり暴れたりなんてことがありませんか。猫は強く恐怖を感じると、身近な何かに攻撃を加えるようになります。

知らない場所や知らない人など、「怖い」と感じることでの攻撃行動です。臆病な性格の猫に多く見られます。

捕食性攻撃行動

寝ているときや歩いているとき、いきなり手足をガブリと本気で噛まれたことがありませんか。我が家の猫も寝ている時に、子どもや私の足を手で引っかいてきます。

猫は獲物を捕まえたいという狩猟本能があるため、動く足や手を獲物に見た立て攻撃するのです。

転嫁性攻撃行動

猫が他の猫と対面したなど何らかの刺激によって興奮したときに、そばにいた人や猫へ八つ当たり的に攻撃することがあります。一見、激怒症候群と似ていいますが、これは転嫁性攻撃行動と呼ばれるものです。

中には同じ状況になった時に、何度も転嫁性攻撃行動をする猫ちゃんもいます。

愛撫誘発性攻撃行動

寝ている猫の体を撫でていると、とても気持ちよい表情をしていることがあります。しかし、気持ちよさそうにしているからと撫で続けていたら、いきなりガブリと噛みつかれた経験がありませんか。

猫はしつこく撫でられていると「もうやめて」と噛みついて意思表示をします。これは激怒症候群ではなく、愛撫誘発性攻撃行動と呼ばれるものです。私も経験がありますが、比較的頻繁にある猫の攻撃行動の一つと言われています。

まとめ

猫はきままな動物です。機嫌よく遊んでいたかと思ったら急に怒り出したり、飼い主や他の猫に攻撃を仕掛けたりする猫も少なくはありません。猫が「シャー」と威嚇すれば怒っていることがわかるので事前防御もできますが、激怒症候群は突然攻撃されるため防御ができません。

そのため、飼い主や周りの猫がケガをすることもあるのです。発作が起こるタイミングを見極めることも難しい病気です。何の前触れもなく突然攻撃してくる、本気で噛んだり手が出るというときは、一度獣医さんに相談してみてくださいね。
【参考】猫の病院選びの5つのポイント@病気になる前にチェック!

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