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猫のフィラリアに注意しよう@感染するのは犬だけじゃない!

蚊

『フィラリア』という病気をご存知ですか?蚊が媒介して寄生する病気で、犬の病気としても知られています。中には犬だけにしか感染しないと思っている人もいるかもしれませんが、実は『フィラリア』は犬だけでなく猫にも感染する病気なのです。

そこで今回は、猫にも感染するフィラリアはどんな病気なのか、また予防方法も合わせてご紹介いたします。これからのシーズン、ぜひ参考にしてみてください。

フィラリアってどんな病気?感染経路はどこから?

ネコと犬

フィラリアは、犬糸状虫と呼ばれる寄生虫が、心臓(おもに肺動脈)に寄生して起こる病気です。猫に感染した場合、犬の様に体内で成虫にまで育つことは少なく、はっきりとした症状が出ないことがほとんどです。

しかし、まれに体内で成虫になることもあり、長さは10センチ以上になることもあるので注意しましょう。

■フィラリアの感染経路

1.蚊がフィラリアに感染している犬や猫の血を吸う
2.蚊の体内で、フィラリアが感染幼虫に成長する(10日~14日後)
3.蚊が別の猫の血を吸い、感染幼虫が猫の体内へ入る
4.猫の体内(皮膚、筋肉、脂質)で成長し、肺や心臓の血管へ移動(3~4か月後)
5.成虫は心臓や血管に寄生(7~8か月後)


多くの場合、成長過程で未熟のまま血管内で死滅しています。しかし、肺にダメージを与え、呼吸器系の症状が現れるため、猫の体の負担は大きくなることを忘れないでください。さらに体内で成長するため、猫の外見から感染していると判断するのは困難です。

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猫が『フィラリア』に感染するとどうなるのか

猫

フィラリアが猫の体内に入ると、体内で成長しやがて心臓や肺の血管に住み着きます。そのため、咳やぜんそくなど、肺の病気の症状が出るようになるのです。

さらに肺動脈でフィラリアが死滅すると、猫の体が急激なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)をおこしたり、死滅した虫体が肺動脈に詰まって、急性の呼吸困難を引き起こす原因になります。

■フィラリアの主な症状

  • 頻繁に咳をする
  • 呼吸困難
  • 食欲不振
  • 嘔吐
  • 体重の減少 など

これらの症状があったら、病院で診察するようにしてください。猫のフィラリアは、犬のように検査が確立されていないため、血液検査や免疫検査で調べるのも難しいのが現状です。

【関連】猫の病院選びの5つのポイント@病気になる前にチェック!

調べる方法はあるものの、猫の場合、少数のみの寄生がほとんどのため、検査しても検出されにくいと言われています。しかし、その1匹のフィラリアでも、重篤な症状を引き起こす可能性があるのです。検査で見つかれば「ラッキーだった」程度に思っておく方がよいかもしれません。

フィラリアに感染しないためには

蚊取り線香

猫のフィラリアは、犬に比べると感染確率(2~3%)は低いと言われています。しかし、0というわけではありません。

一度感染すると検査しても発見することが難しく、症状が出始めた頃には手遅れということもあるのです。そこで日頃から、フィラリアに感染しないための予防をおこなっておいてください。

フィラリアの薬を使用する

確実に予防するなら、フィラリアを予防する薬を使うことです。主な薬は「飲み薬」「皮膚につける液体薬」「注射」が挙げられます。注射タイプのものは、病院でおこなってもらう必要がありますが、1回の注射で長い期間の効果が期待できるのが特徴です(年に1~2回の接種)。

飲み薬は月に一度飲むタイプものもが多く、病院で処方してもらいます。皮膚につける液体薬も、1カ月に一度の塗布が必要です。投与期間は蚊の活動が活発になる前から、蚊が居なくなった1か月後までの5月~12月頃まで。

ホームセンターやペットショップでも皮膚につけるタイプの薬は販売されていますが、効果が期待できないという声も多く聞くため、きちんと予防したいなら一度、動物病院で相談してみることをおすすめします。

蚊を駆除する

猫が蚊に刺されないように、蚊を駆除するのも忘れないようにしましょう。蚊取り線香などで蚊を駆除するだけでなく、蚊が室内に入らないように工夫することも大切です。

例えば、家の周りを確認してみてください。水が溜まる場所がありませんか?蚊は水場に産卵しボウフラになります。このまま放置すると大量の蚊が発生するのです。

そこで、蚊が卵を産めないように、家の周りになる水場を撤去することも大切です。特に、じょうろや鉢の水受けなどは雨で水が溜まりやすく、気が付きにくい場所でもあります。また、室内で蚊取り器具を使う場合、猫がやけどをしたりしないように気を付けてくださいね。

まとめ

猫の『フィラリア』は、犬ほど感染率は高くはありません。さらに、完全室内飼いをしていても、蚊が室内に入り込む可能性がある限り感染の可能性は0ではないのです。

犬ほど症状が現れにくいため、気が付かないことも多く、亡くなってからフィラリアに感染していたと分かるケースもあります。これからさらに蚊が活発になる季節です。万が一のことを考えて、猫にも『フィラリア』の予防を検討してみてくださいね。

蚊は猫だけでなく、人間にも病気を運んでくる可能性があります。猫も飼い主も、日頃から蚊に刺されない工夫をすることも大切です。

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