猫が喉を鳴らす意味@嬉しいとき以外にも鳴らします!
猫は喉の下を撫でてあげると、「ゴロゴロゴロ…」と気持ちよさそうに喉を鳴らしますよね。我が家の猫も喉の下を撫でると、「もっと撫でて」と言わんばかりに上を向き、撫でるのを止めると「もっと」と催促するようにおでこをスリ寄せてきます。
愛猫の「ゴロゴロ」と喉を鳴らして甘えてくる姿を見ていると、とても可愛いく、気持ちよさそうなトロンとした顔に虜になる飼い主の方も多いのではないでしょうか。
もちろん、私もその一人です。しかし、猫が喉を鳴らすのは必ずしも気持ちが良いからだけではありません。そこで今回は、猫が喉を鳴らす理由や意味をご紹介します。
猫はなぜ喉をならす理由
猫のゴロゴロは喉から出ているように聞こえますが、実はまだはっきりと解明されていません。
「気管と横隔膜の筋肉の共鳴による咽頭の振動」、「声帯の振動」、「気管から静脈洞へ流れ込む血流の乱れ」などいろいろな仮説が立てられており、一番有力なのが「気管と横隔膜の筋肉の共鳴による咽頭の振動」と言われています。
猫が喉を鳴らすのは、本来子猫と母猫がコミュニケートするために使われていたものです。成猫が喉を「ゴロゴロ」と鳴らすのは、多くの場合『赤ちゃん返り』をしている証拠。
しかし嬉しいときや甘えているときだけでなく、ケガをしたときや緊張したときにも喉を鳴らとされています。
猫のゴロゴロで気持ちが分かる
猫のゴロゴロで、気持ちが分かることもあります。そこで猫が喉を鳴らすときの気持ちを確認してみましょう。
何かをしてほしいとき
飼い猫が飼い主に近寄ってきて、喉を「ゴロゴロ」と鳴らすことがありませんか。これは、飼い主に何かをしてほしいと思っているときです。「お腹がすいた」「遊んでほしい」というときに喉を鳴らします。
子猫が母猫に要求するときに喉を鳴らすのと同じで、飼い主に対して母猫と同じ気持ちで接している証拠なのです。
幸せを感じているとき
猫は嬉しいときや幸せを感じると喉を鳴らします。猫が喉を鳴らす理由で、一番知られているものです。
喉の下を撫でる、抱っこする、ブラッシングをするなど猫が「嬉しい」と感じると「ゴロゴロ」と音を発しているのは、大好きな飼い主と一緒に居られて幸せと感じているからかもしれません。
我が家の猫も、ブラッシングをすると終わるまでずっと喉を鳴らしています。
仲間を心配しているとき
猫は仲間の元気がないときに、近くによって喉を鳴らすと考えられています。飼い猫の場合は飼い主の元気がない、落ち込んでいる、というときに近づいて喉を鳴らしながら舐めてくれるという猫もいるようです。
我が家の猫はなぜか次男が昼寝や病気で寝ていると、布団のそばに一緒に寝てしばらく「ゴロゴロ」と喉を鳴らしています。猫からすると「自分よりも弱い立場」として認識し、寄り添っているのかもしれません。
自分の気持ちを落ち着かせている
猫は自分の気持ちを落ち着かせるために喉を鳴らすと言われています。「ゴロゴロ」という音が、気持ちを落ち着かせる効果があるのです。
知らない人が家に来たとききや、苦手なことがあったときに喉を鳴らしていたら、「あ、緊張しているのだな」と思ってください。
また気持ちを落ち着かせるために、猫のグルーミングも挙げられます。執拗にグルーミングをしながら喉を鳴らしているというときは、何かストレス要因があるサインです。
痛いときや苦しいとき
猫はケガや病気のときにも喉を鳴らします。実は猫の「ゴロゴロ」には、癒しの効果以外にも、治癒効果もあると言われているのです。さらに猫の「ゴロゴロ」という音には骨密度を高める効果もあると証明されています。
そのため、猫が骨折をすると他の動物よりも回復が3倍早いという研究結果もあるのです。また、自分の死期が近づくと喉を鳴らすとも言われています。
猫のゴロゴロには人間に良い効果がある
猫が喉を鳴らすには、嬉しいとき、飼い主に何かを要求しているとき、病気やケガの治癒効果など様々です。しかし、猫の「ゴロゴロ」音は猫だけでなく人間にも良い効果をもたらすと言われていることをご存知でしょうか?
実は猫が喉を鳴らす音を聞くと、私たち人間にもストレスや不眠、不安感を癒してくれる自然治癒力が認められています。
この「ゴロゴロ」音はストレスをなだめる強い効果があり、免疫力をあげ副作用のない薬とまで言われているのです。確かに猫が膝の上に乗ってきて「ゴロゴロ」と喉を鳴らすと、私たちも気持ちが落ち着くような気がしませんか。
まとめ
猫の「ゴロゴロ」から、気持ちを知ることができます。機嫌がいいときだけでなく、病気やケガなど苦しいときにも喉を鳴らすのです。
さらに猫が喉を鳴らす音は猫だけでなく、私たち飼い主にも良い効果をもたらせてくれているということを覚えておいてください。
最近ストレスが多いなと感じたら、愛猫のゴロゴロに癒してもらうのも良いのではないでしょうか。もちろんゴロゴロと喉を鳴らさなくても、愛猫がそばにいてくれるだけでも癒し効果は抜群ですけどね。