子どもがいる家庭で猫を上手に飼う方法・ポイント
我が家には小学3年生と年長の息子2人がいます。お兄ちゃんは怖がり屋で犬や猫を見ても触ろうとしませんが、弟は好奇心旺盛で動物が大好き。
野良猫を見ると「飼いたい」と言う始末です。実は今我が家にいる猫も、次男が2年前に「猫ちゃんのおうちがないのはかわいそう。」と家族に迎え入れた猫なのです。しかし当時は子どももまだ小さく、猫を家族に迎えて大丈夫だろうかと心配もありました。
そこで今回は、我が家の様にまだ小さい子どもが居る家庭で、猫と上手に暮らす方法をご紹介いたします。今後、猫を飼いたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
猫という生き物を理解しよう・猫の6つの特徴
まずは、猫という生き物を理解することが大切です。子どもと一緒に猫の習性を勉強しておくとよいかもしれません。
1.一日の大半を寝ている
猫は日中のほとんどの時間、寝て過ごしています。子どもが猫と遊びたいときは、無理に起こすのではなく、猫が起きている時間帯を狙ってみましょう。
2.猫は夜行性の動物
猫は日中に寝て、夜から活動する動物です。そのため、飼い主が寝ている時間帯に家の中を「大暴れ」することも珍しくありません。夜、子どもの睡眠を邪魔されないように工夫する必要があります。
3.狭い場所、高い場所が好き
狭い場所や、高い場所が大好きな猫。家の中や、外が見渡せる場所を猫は好みます。子どもと生活を共にするためには、猫のプライベート空間を作ってあげてください。
4.水が苦手
多くの猫が、水が体にかかることを嫌がります。我が家の猫も、水滴が体に落ちただけで飛び上がって驚くくらいです。猫に水をかけない、濡れた手で触らないように注意が必要です。
5.動くものに興味を示す
動くものに興味を示す猫は、人が歩くだけで足にジャレついてり、子どものおもちゃを奪うこともよくあります。獲物を捕らえようとする本能が働くため、子どもがケガをしないように注意が必要です。
6.とってもマイペースな動物
猫はとってもマイペースな動物です。飼い主の思うようには、なかなか動いてくれません。猫と上手に生活するためには、猫のペースに飼い主が会わせることが大切です。
親子でルールを決めておく
小さい子どもがいる家庭で猫を飼う場合、親子できちんとルールを決めておくと良いでしょう。子どもの年齢に応じて、分かりやすく決めることが大切です。
例えば、「猫が寝ているときは起こさない」「嫌がる部分(しっぽ、お腹など)は触らない」「無理に抱っこはしない」など。
もちろん猫に配慮したルールだけではなく、子どもをケガや病気から守るための項目も入れておかなくてはいけません。「猫を触ったら手を洗う」「猫とチューはしない」「顔は近づけない」などです。
まだ子どもが小さくて、細かいルール決めが難しい場合は、「猫ちゃんと遊ぶときは、お父さんかお母さんと一緒に」というルールだけを決めて、親子で猫と触れ合うようにしてみてください。
猫との接し方を大人の様子から学ぶことができます。またえさやりなど、簡単な猫の世話を子どもに「お手伝い」としてお願いしてみるのも良い方法です。我が家では夏休みのお手伝いに、子どもが猫のえさやりを担当していました。
猫と子どもが仲良くなるためには
子どもいる家庭で猫を迎える場合、仲良くなれるかどうか心配する人も多いはずです。もちろん迎え入れる猫の性格にも大きく左右するのですが、多くの猫は予測不可能な行動に出る子どもが苦手です。そこで、猫と子どもが仲良くなる方法をご紹介します。
1.小さい声で、優しく接する
猫は大きな音や、急な動作を怖がります。そのため、予測できない動きをする子どもを「苦手」と思う猫も多いのです。そこで、猫と仲良くなるためには大声ではなく小さい声で、優しく接してあげるようにします。
急に近づいたり、追いかけたりするのは猫にとって恐怖になってしまいます。子どもにも「猫ちゃんは怖がりだ」ということを伝えて、触り方やなで方を教えてください。
2.エサやおやつをあげる
エサやおやつをあげるお手伝いを毎日子どもにしてもらって、仲良くなるのも方法です。猫は毎日世話をしてくれる人に懐きます。猫のお世話をすることで、猫とも仲良くなれるだけでなく、子どもにも責任感が芽生えるはずです。
3.猫が来るのを待つ
猫は自分のペースを崩されることを嫌がります。猫がくつろいでいるときは、そっと見守ってあげてください。猫が近寄ってくるのを待つようにしましょう。猫から近寄って来たら仲良くなるチャンスです。
我が家の猫と子どもの日常
最後に、我が家の猫と子どもたちの日常あるあるをご紹介します。
1.宿題を邪魔される
猫に新聞を読むのを邪魔される、パソコンを使っていたらキーボードの上を歩かれたということは良く聞く話です。もちろん、子どもの宿題も例外ではありません。ノートを出して宿題をしていたら、ノートの上に座る。机の上に寝ていて教科書が開けられないということは日常茶飯事です。
2.昆虫は飼えない
男の子がいる家庭では、何かしら昆虫を飼育した経験があるという人も多いはずです。しかし、猫がいる場合は注意が必要。我が家では、猫を飼うなら昆虫は飼わないというルールを決めていました。
しかし昨年、近所の人からカブトムシを貰い断ることもできずに渋々飼うことに。すると、猫は動くカブトムシが気になって飼育ケースの前から離れません。色々なものでバリケードを作ったものの、あきらめることなく、ついにはケースをひっくり返して大変なことになってしまいました。もちろん、カブトムシも無残な姿に…。それ以来、我が家では絶対に昆虫は飼わないと再度子どもたちと約束したのです。
3.兄弟と猫の上下関係
猫は単独で行動する動物ですが、我が家の愛猫を見ていると彼の中でちゃんと上下関係を作っているようです。猫から見て長男は自分と同じ関係、次男は弟分という感じでしょうか。いつも何かをして猫に怒られるのは次男です。
とは言え、次男が昼寝をすると少し離れたところで見守るように寝ているので、お互い良いコンビなのかもしれません。
まとめ
猫と子どもが仲良くなれるかどうかは、猫の性格によっても大きく異なります。子猫の場合だと、小さいうちから子どもと触れ合うことで仲良くなることができますが、成猫だと今まで育ってきた環境にも大きく左右されるため、子どもを怖がることも珍しくありません。
まずは猫が安心して生活できるように、親子できちんとルールを決めておくようにしてください。猫との共同生活は、きっと子どもにとってもメリットがたくさんあるはずです。