猫砂選びのポイントと種類ごとのメリット・デメリットを解説
皆さんは「猫砂」をどのように選んでいますか?
ある日、友人のご自宅にお邪魔した時のことです。そのお家にはにゃんこが7匹とわんこが1匹、とても仲良く同居しています。
にゃんこのトイレは全部で8個。トイレの数は飼っている猫の数+1個が望ましいと言われていますので、8個のトイレは理想的な数です。
しかし考えてもみてください。猫の排泄は1日平均大きい方が1回、小さい方は2~3回行われます。7匹のにゃんこで換算してみると、少なくとも大の片付けが7回、小に至っては14~21回行う必要があるということを…。
一方、筆者の家には大きなにゃんこが一匹のみ。1日3~4回のトイレ掃除を行っているのですが、トイレを済ませるたびお知らせに来てくれる我が家のにゃんこ。せっかく教えてくれるのを無下にもできず、家事や作業の手を止めてトイレ掃除を行うのは結構大変です。
7匹の猫ともなるとその作業が7倍になるわけですから、かなりの労力だと思います。
猫はキレイ好きな動物なので、大切なにゃんこのためにトイレはいつも清潔にしておきたいものです。そこで、今回はトイレに使用する猫砂について選び方のポイントや各砂の特徴を紹介します。
猫砂は材質も機能も様々なものがあり、選ぶ基準もいろいろですね。猫ちゃんと飼い主さんが納得できる砂を見つける参考にしていただけたら嬉しいです。
猫砂選びのポイント
猫は自分の排泄物を砂などで覆って隠す習性があります。この行動には、排泄物を覆い隠すことによって臭いを消し、外敵、または獲物に自身の存在を気付かれないようにするため、と言われています。諸説ありますが、これが最も有力な説のようです。
そういう訳で、猫のトイレに猫砂は必須なのです。そこで、選ぶポイントを見てみましょう。
■猫砂を選ぶポイント
- 掃除がしやすい・散らかりにくい
- 排泄物の臭いをおさえる効果がある
- よく固まる
- 手頃な価格
- 猫が好む質感
ポイントは主にこのような点に絞られると考えられます。
猫砂の素材ごとの特徴
筆者が猫の飼い主人生最初の子猫を拾ってきた際、猫のトイレに用意した洗面器に砂の代わりに入れたものは、細かくちぎった新聞紙でした。うまく排泄してくれるかどうか心配でしたが、意に反して子猫はキチンと排泄し、ちぎった新聞紙を一生懸命掻き集めて排泄物を覆っていました。
現在は猫砂の種類がたくさんあり、素材や機能にも様々な特徴があります。先に示したポイントを踏まえて、猫砂の素材ごとに比較検討してみましょう。
ベントナイト系
ベントナイトは粘土の一種で、よく固まり消臭力が高いところが評価され、このタイプを使用している飼い主さんは多いようです。材質が砂に近いことから猫ちゃんの評判も上々で、好き嫌いなく使用してくれます。
固まりが良いので排泄物を効率よく取り除く事ができるのですが、反面砂と同じように周囲に散らばりやすく、重たいというデメリットがあります。また、取り除いたかたまりは不燃物として処理します。他の素材と比較すると概ね安価で購入できます。
植物資源由来系
おから・木材・紙など、植物が素材となった猫砂です。それぞれに特徴がありますが、植物由来ということで安全性が高く、吸収力が高いという特徴があります。取り除いたものは燃えるゴミ、またはそのままトイレに流せるタイプあり便利です。
木材、紙は他の素材に比べ軽い点も女性の飼い主さんに支持されています。ただし固まりがあまり良くないものもあり、取り除く作業に手間がかる、排泄物以外の捨てる部分が増えるなどのデメリットもあります。
また、紙製のものは他の素材に比べ消臭力が今一つ、という意見も多いようです。おから素材のものは他の素材と比べ高めの価格になります。
シリカゲル系
乾燥材としてよく知られているシリカゲルですが、実は猫砂としても大活躍なのです。シリカゲルを猫砂にする場合は専用のトイレを使用します。抗菌効果・消臭効果が非常に高く、夏場や臭いがこもる場所に適しています。
また、排泄の度に取り除く必要がないため、トイレ掃除の手間が減る点もメリットです。ただし、粒が小さく散らかりやすい点、重たい点などはデメリットと言えるでしょう。
1ヶ月に1度を目安に取り換えが推奨されており、使用済みのものは不燃物として処理します。1ヶ月に1度の取替なので一概には比較できませんが、他の素材と比べると価格は高めです。
まとめ
それぞれの素材に特徴や、メリット・デメリットがありますね。
「仕事が忙しくこまめに猫トイレの掃除ができない」「一人暮らしで重たい猫砂を運ぶのが大変」「コストパフォーマンスが一番大切!」など、飼い主さんの事情によって選ぶ視点は変わってくると思いますが、やっぱり最優先事項は猫ちゃんの好み、とうい点もどうぞお忘れなく!
我が家のにゃんこの場合、子猫の頃から『トイレに流せる紙製の猫砂』を使用しています。最初から特に抵抗もなく使ってくれたので現在も使用を続けているのですが、筆者が気に入っている点は何と言ってもトイレにポン!で掃除が終わるお手軽なところなのです。