家が火事になったときに真っ先に教えてくれた愛猫@命を救われました
うちで飼っている猫の名前はタマ。雑種ですが、細かく毛色が混じっていてとても綺麗な毛並みです。
近所にある塾の目の前に段ボール箱に入れられて捨てられていたところを、私が持ち帰りました。ただ、親は動物を飼うことには反対していましたので、すんなりと飼うことはできずに、親と喧嘩して説得して、なんとか飼い始めたのです。
私がタマを拾ってきたのは小学生の頃で、それからすでに20年が経ち、今で健在です。猫で20歳は相当な長寿だと思います。
昔は鳩やネズミを捕まえてきた
タマの好物といえば鳩やネズミ。田舎でのんびり飼っていたので、餌はあげるのではなく自分で獲って食べていたことが多かったです。今では流石にそこまでの元気は無いのでキャットフードを与えていますが、その中でも猫スープは大好物ですね。
おかげで普通のキャットフードをあまり食べなくなってしまいました。動物病院の先生から教わった手作りの猫スープが1番好きらしく、こまめに作っています。
学校へ行くときは毎日お見送りをしてくれる
そんなタマ、雑種ですが非常に頭の良い子です。小学生になってから、私は集団登校だったのですが、集合場所までに信号を渡らなければなりません。そのせいか、毎朝信号まで必ず送ってくれていました。
もちろん帰る時も迎えに来てくれて、私が安全な道路まで入るのを見届けてからどこかに行ってしまうんです。私にとってはタマは母親みたいな存在。最初は反対していた父親も本当は動物が好きで、タマが1番懐いていたのも父親でした。
私たち家族の命も救ってくれたタマ
私が小学校中学年頃に、うちが火事になりそうになった事があります。父親は料理が趣味だったので煮込み料理を作っていたのですが、弱火にしたまま忘れていたらしくそのまま眠ってしまったのが原因でした。
我が家は家族揃ってうっかりしているのですが、みんな焦がしてしまった経験があります。しかし、その日だけはタマが一生懸命ドアをかじって鳴いて知らせてくれたんです。
何だかずっと鳴いてる、おかしいと思ってドアを開けてみると全く気づかなかったのですが、台所からかなり煙が出ていました。
慌てて家族全員台所の方に向かうと、ちょうど火が出ているところ。いつもは焦げて煙が出ていようが何も反応しないのに、その時だけは必死に私達に知らせてくれたんです。
あの時タマが教えてくれなかったら火がかなり強くなっても気付かなかったと思います。まさに命の恩猫です。
そんなタマも長寿になり、段々と体の動きも鈍くなってきました。認めたくはありませんが、そろそろ覚悟しなければなりません。だからこそなるべくそばにいて、長い時間を一緒に過ごしていきたいと思っています。