迷子の猫を保護したら@対処方法と飼い主の見つけ方
猫との出会いは突然です。ある日いきなり目の前に猫が現れることも珍しくはありません。我が家の猫達もすべて保護猫で、偶然の出会いから家に迎えた子たちです。
時にその出会いが野良猫ではなく、迷子猫のこともあるかもしれません。首輪をしている、血統書付きの猫、毛並みが良く人に懐いているという場合は、すでに飼われている猫の可能性が高くなります。
何らかの理由で迷子になってしまい、飼い主が探しているかもしれません。迷子猫に出会ったら、できるだけ早く飼い主のもとに返してあげてください。そこで今回は、迷子猫を保護したときの対処方法と飼い主の見つけ方を紹介します。
迷子猫を保護したときにやること4つ
飼い猫でも外出が自由にできる猫ちゃんもいるため、首輪をしている、毛並みがキレイ、去勢避妊をしているからと言って必ずしも迷子とは限りません。しかし、今まで見たことのない猫が急に現れた、ずっと外をウロウロして家に戻る様子がないというときは迷子猫の可能性が高くります。
そこで、迷子猫を保護したときにやる4つのことを確認してみましょう。
1.迷子札や首輪に飼い主の情報がないかチェック
猫が首輪をしている場合、迷子札や首輪に飼い主の情報がないかまずはチェックしてください。
迷子札が無い場合でも、首輪の内側に飼い主の情報を書いていることもあります。飼い主の情報が無くても、猫の名前が分かるだけでも大きな手掛かりになるのです。
ただし、首輪を外して確認するときは外でやらずに屋内でおこなうようにしてください。首輪を外して猫が逃げてしまっては大変です。猫が逃げない安全な場所で確認してください。
2.警察や保健所、保護センターに届け出をする
明らかに迷子猫と分かっても、飼い主の情報が分からないことも珍しくはありません。きっと飼い主は迷子になった猫を探しているはず。猫がいなくなって、飼い主さんが真っ先に連絡すべき場所が保健所や 動物管理センターなどの自治体です。
猫を探している人がいないか必ず問い合わせましょう。さらに、取得物として警察に届け出をしておきます。飼い主から問い合わせがあればすぐに連絡を入れてもらうように伝えておきましょう。
3.動物病院で健康チェックとマイクロチップの有無を確認
飼い猫であればマイクロチップが埋め込まれている可能性もあります。そこで、動物病院で健康チェックとマイクロチップの有無を確認してください。動物病院で何かしらの情報を得られることもあります。
健康に問題がなさそうでも、しばらく家で保護するのであれば病院で健康チェックしておいてください。
4.保護した猫を良く観察して特徴をノートなどにまとめる
迷子猫を保護したら猫をよく観察してノートなどにまとめておきます。保護したときの写真も必ず撮影してください。
性別、色、柄、大きさ、特徴、首輪をつけていれば首輪の特徴や写真も手掛かりになります。猫の情報だけでなく、どこでいつ保護したのかもきちんと記入しておきましょう。
迷子猫の飼い主を見つける4つの方法
迷子札やマイクロチップなどの飼い主が分かる情報があれば良いですが、中には首輪をしていても情報がない、血統書付きの猫でも首輪をしていないということもあるのです。
そんなときは、これから紹介する飼い主を見つける4つの方法を参考にしてみてください。
1.チラシやポスターを作る
猫の移動距離はそれほど遠くありません。そのため、保護した場所の近くに飼い主さんが住んでいる可能性が高いのです。
そこで、チラシやポスターを作成して目立つ場所に掲示してみましょう。チラシであれば可能な範囲でポスティングをします。猫の写真と特徴、さらに保護主の連絡先を記入することを忘れずに。
2.SNSで情報を拡散する
SNSで情報を拡散するのも方法です。知り合いの中に飼い主がいなくても、拡散してもらうことで多くの人が目にして何かしら情報が得られることがあります。
しかしSNSは便利なツールですが不特定多数の人が見るため、個人情報を載せないように注してください。また、猫の情報だけでなく保護した場所と日も記入しておくことをお忘れなく。
3.猫専用の掲示板で探す
猫専用の掲示板を活用してみるのも方法です。もしかすると飼い主さんも掲示板を使って猫の情報を呼び掛けていることも考えられます。
■迷子猫を探すための掲示板サイトまとめ
掲示板を活用することで、飼い主の目に触れる機会が増えるのです。
4.動物病院に問い合わせてみる
近所の動物病院に問い合わせをしてみましょう。通院履歴があればそこから飼い主が分かることもあります。動物病院で情報が得られなくても、チラシやポスターを貼らせてもらえないか聞いてみてください。
他の飼い主さんから情報が得られることもあるのです。同じ市内だけでなく、隣の市の動物病院まで足を運んでみてください。
飼い主が見つかるまで
猫の飼い主がすぐに見つかれば良いですが、なかなか見つからないこともあります。飼い主が見つかるまで、保護主が責任をもって飼ってあげてください。保健所などに預けると、一定期間で殺処分されてしまう可能性もあります。
さらに、1週間飼い主が見つからないから里親に出すこともNGです。迷子猫を保護して7日以内に警察に届け出をして、3か月は元の飼い主が猫の所有者になります。
3か月経って飼い主が名乗り出なければ保護した人の物になるのです。どうしても猫が飼えないのであれば、猫の所有権が移ってから里親を探すようにしましょう。ただし新しいおうちが見つかっても、きちんと里親さんには「迷子猫であること」を伝えておくようにしてください。
【参考記事】猫を保護したらどうしたらいい?迷い猫を家族に迎えたいときの手順
まとめ
首輪をしている、人懐こい、きれいな毛並み、血統書付きの猫などがあなたの前に現れたらそれは高い確率で迷子猫です。きっと飼い主も探していることでしょう。
もし、迷子猫を保護したらまずは安全な場所に猫を連れて行き、飼い主につながる手掛かりがないかどうか確認してください。すぐに見つかれば良いものの、飼い主につながる情報が無い場合は保護センターや保健所、警察にきちんと届け出をしてから飼い主探しを始めましょう。
飼い主の手掛かりはできるだけ情報を拡散することです。ネットや地域情報など、いろいろな方法で飼い主さんに繋げてあげてくださいね。