寝相でわかる猫の気持ち@あなたの愛猫の考えていることは?
朝晩が随分涼しくなってきました。「秋の夜長」といいますが、過ごしやすいさわやかな夜は、ついつい夜更かししてしまいますよね。本を読んだりテレビを見たり、ゆっくり過ごすかたわらをふと見ると、我が家のにゃんこはあけっぴろげな姿でおやすみ中です。
長い夜だけでなく、朝だって昼だって、いつも気の向くまま自由に寝て食べて背伸びして・・・。毎日あくせく働いている飼い主から見ると、自由気ままなにゃんこの人生(猫生?)の過ごし方にとうらやましくなってしまいます。
それにしても、なんとも大胆な寝相です。肉食動物の鋭さや俊敏さのかけらも感じられませんが、そのかわり、ほのぼのとした幸せな気持ちにさせてくれます。にゃんこがこのような寝相のとき、いったいどのように感じているのでしょう?
今回は、寝相からわかるにゃんこの気持ちについて調べてみました。
【関連】猫のしっぽで気持ちがわかる@尻尾で感情を読み取ろう!
猫の睡眠について
野性動物の多くは、一日の行動が食べる物を確保することを中心として動いています。そのため、食事を確保することに一番合理的な行動パターンを習得しています。
眠りのパターンもそのひとつです。猫の睡眠時間は通常14~15時間と言われていますが、完全に熟睡しているのは全体の睡眠時間の15%程度で、ほかの85%は浅い眠りです。
人間の場合、夜しっかり寝て、朝から再び夜がくるまで行動するのが一般的なパターンですが、猫の場合6~7分程度の深い眠りと数十分の浅い眠りの後、起きて行動、このパターンを一日の間に交互に繰り返しているのです。
猫のような小動物を捕食する肉食動物は、獲物の些細な動きを察知し、素早くとらえる動きが必要になります。また、大きな肉食動物から捕食されないよう身を守らなければなりません。
つまり猫の睡眠パターンは、無駄に動かず捕食、または身を守るためのエネルギーを温存し、かつ睡眠中でも小さな音に反応できるように進化した結果なのです。
室内飼いの猫の場合
犬と同じように、とても人に懐く性質の猫は早い段階からペットとして人間と共に生活している生き物です。人に飼われていない野良猫や放し飼いの猫と違い、飼い主さんから安全な住処と食事を与えられている室内飼いの猫の場合、上記のような危険や黒苦労はなくなったわけです。
では、睡眠の内容は変わったでしょうか?そうです!変わっていませんよね?相変わらずにゃんこはいつ見ても寝ています。それどころか、野性では大きな肉食動物に食べられてしまうようなゆるゆるのスタイルで!
そんな、飼い主さんを幸せな気持ちにしてくれる猫ちゃんの寝相には、眠っている猫ちゃんの気持ちが現れています。
猫の寝相あれこれ
丸まって寝ている場合
丸くなって眠っている姿は、公園など外にいる猫にもよく見られますよね。お腹などの弱点となるところを全て隠せるこの寝相は、寝ていながらも警戒心を解いていないことを表しています。
「寝てるけど何かあったらすぐ起きるよ!」というところでしょうか。緊張感をもって眠っている状態ですね。
それともう一つ、猫が丸まって寝ているときは気温が15℃以下と言われています。実は、猫の寝相で気温がわかる言われるくらい、猫の寝相と気温には相関関係があるのです。
猫が丸まって寝ているときは、「少し寒いにゃ」と思っているかもしれません。季節の変わり目であれば、そろそろ暖かい寝床を用意するタイミングです。
横向きに伸びて寝ている場合
横向きになり手足をダランと伸ばして寝ているときは、ややリラックスしている状態です。
飼い主さんの近くで、危険を感じることもなく安心して眠れているしている状態ですね。気温も115℃~22℃と、猫ちゃんにとって適温です。いい気持ちで眠っているようですね!
仰向けに寝ている場合
お腹を天井に向けて眠っている状態は、とてもリラックスしている状態と言えます。何しろ弱点である柔らかいお腹をあけっぴろげにして眠っているのです。
外敵に襲われたらおしまいです。こんな姿勢で眠れるのは、猫ちゃんが飼い主さんをとっても信頼していて、安心できる場所だと心から思っている証拠です。気温は22℃以上です。
もし飼い主さん自身が暑いと感じるようでしたら猫ちゃんも暑く感じているかもしれません。エアコンなどで室温を調整することも考えてあげましょう。
目をかくしている場合
片手、または両手で目を隠して寝ている姿はとてもかわいらしいですね。
そのまま見ていたい気もしますが、この状態は猫ちゃんが眩しく感じていることをあらわしています。照明を落とすか、もしくは日陰を作ってあげましょう。
まとめ
にゃんこの寝相からわかる気持ちを調べてみました。猫の寝る姿勢は気温を把握する目安にもなるのですね。それともう一つ、飼い主さんとの信頼関係を計るバロメーターになるということもよくわかります。
秋の良く晴れた窓際で、日差しを浴びながら気持ちよさげにヘソ天で寝ているにゃんこの姿は、飼い主である筆者を本当に幸せな気持ちにしてくれるのですが、にゃんこ自身も信頼と安心があるからこそできる寝相なのだと思うと、飼い主冥利につきます。
猫ちゃんにはいつまでもヘソ天で寝てもらえるよう、いいパートナーでいたいものですね。