キャットフードを美味しく保存する方法@常温?冷蔵?どれが正しい?
開封したキャットフード、どのように保存していますか?袋のまま口を輪ゴムで閉じて保存、タッパに入れて保存、常温保存、冷蔵保存などさまざまな方法があります。
中には「ドライフードなんて腐らないから、どんな保存でもいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。実はキャットフードの保存はとても重要で、保存の仕方によって美味しさが長持ちするのです。
そこで今回はキャットフードを美味しく保存する方法をご紹介いたします。猫の食欲にも関わる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
キャットフードの保存の基本
キャットフードを購入するとき賞味期限を確認しても、開封後の保存期間を確認する人は少ないはずです。キャットフードにもよりますが、ドライフードの場合開封後1カ月を目安に使い切るように記入されているものがほとんどです。
とはいえ、どんな状況でも開封して1カ月、風味が変わらないのかと言えばそうではありません。まずはキャットフードの基本的な保存を確認してみましょう。
■キャットフードの基本的な保存方法
- 高温多湿を避けること
- 直射日光が当たらないところ
- 袋をしっかり密閉する
- 温度変化を避ける
湿気が多いところ、直射日光が当たる場所などにエサを保存しておくと、味も変わってしまい美味しさが無くなってしまいます。またキャットフードが酸化してしまう恐れもあるので、まずは保存場所が適切かどうかを確認してください。
キャットフードの酸化とは
キャットフードを開封した後、袋のまま保存しておいたらエサが「脂っぽいな」と思った経験はありませんか?じつはこれ、キャットフードが酸化しているからなのです。
鉄が錆びるのも、果物や野菜が茶色く変色するのも酸化が原因です。酸化は空気に触れることで起こります。中には酸化したキャットフードを猫に与えると、下痢や嘔吐をする子もいたり、アレルギーの原因にもなると言われています。
特に添加物が入っていないキャットフードは、酸化が早いとも言われているので注意が必要です。エサが酸化しているかどうか分からないという場合は、以下のようになっていないか確認しましょう。
■酸化したキャットフード
- 触るとべた付いている
- エサが脂っぽい
- 半日以上お皿においたままエサを放置していた
- 猫がエサを食べない
常温と冷蔵どっちで保存するのが良いのか?
私たちは食品を長期保存するために冷蔵庫を利用します。では、キャットフードも同じように冷蔵庫で保存する方が長持ちするのでしょうか?
実はウエットフードならともかく、ドライフードの場合冷蔵庫で保存するのは控えた方が良いと言われています。冷蔵庫で保存すると出し入れするときに結露が生じ、カビが生えることもあるので、常温保存で十分というわけです。
しかしウエットフード(パウチや缶詰など)は「生もの」と同じ扱いになるため、開封して余った分は冷蔵庫で保存して、なるべくその日に食べきるようにしてください。大きい缶詰で1日では食べきれないという場合は、小分けにして冷凍保存することも可能です。
ドライフードは常温、ウエットフードは冷蔵庫または冷凍庫保存と覚えておいてください。
3つのキャットフードの保存方法
ドライフードは常温保存が良いのですが、開封した袋のまま保存していると風味が悪くなり酸化も進んでしまうのです。そこで、なるべく酸化を遅らせて美味しく保存できる方法をご紹介いたします。
1.小袋に分けて保存する
大袋のキャットフードは中身が数袋に小分けされていますが、それでも1袋がなくなるまでに1週間以上はかかります。そこで少しでも美味しく保存するために、さらに小分けの袋に分けて保存してみてください。
ジップロックなど密閉できる袋にキャットフードを入れて、食品乾燥剤を入れます。そして、しっかりと空気を抜きながら口を閉じてください。小さい袋に1食分ずつ保存すると空気に触れる回数も減るため、より美味しく保存することが可能です。
食品乾燥剤は食品の中に入っているものを使っても良いですが、100均などでも手に入れることができます。
2.タッパーに入れて保存する
タッパーに入れ替えて保存する方法です。我が家ではこのタッパーに移して保存しています。同じように食品の乾燥剤を入れますが、できれば大きめの乾燥剤がおすすめです。
タッパーは蓋がしっかりと閉まるものを選んでください。今では100均でもいろいろなサイズ、種類のものが手に入るので探してみるのも良いかもしれません。またペットショップなどでも、エサを保存する専用の容器が売られています。
3.フードストッカーで保存する
真空フードストッカーで保存する方法もあります。エサを入れて中の空気を抜くことで、完全に容器の中を真空にすることができるのです。保存中は空気に触れることが無いので、酸化防止にもなります。
ただし空気を抜くポンプが別売りなのと、容器の値段も数千円と少しコストがかかります。中にはポンプを使わずに容器の中の空気が抜ける商品もあるので、ネットストアなどで検索してみるのも良いのではないでしょうか。
まとめ
キャットフードは賞味期限内であっても、一度開けてしまうと酸化が始まります。そのため、1か月程度で使い切ることが大切です。
ドライフードは開封したら別の袋か容器に乾燥剤を入れ、なるべく空気を抜いてから高温多湿を避けて常温保存する。ウエットフードの場合はなるべく早く食べきる。食べきれない場合は冷蔵庫で保存をするようにしてください。
少しでも新鮮なフードを与えることで、猫の健康も維持できるのです。「ドライフードだから大丈夫」と思わず、きちんと保存をして美味しいフードを猫に与えてくださいね。
ちなみにうちが愛猫に与えているキャットフードは『カナガンキャットフード』という製品です。開封してしばらくしても猫の食いつきが良いので、食いつきが悪い猫ちゃんには試してもらいたいフードです。
【参考】カナガンキャットフードのレビュー@食べさせて感じた効果や変化