猫と一緒に移動する時の注意点@旅行や引越し前にチェック!
ハロウィン、クリスマスが終わり、いよいよ年末が近づいてきました。新しい年を、遠く離れた実家でお迎えになる方も多いでしょう。また、年末年始は家族旅行という方もいらっしゃいますよね?そんな時、猫ちゃんはどうしていますか?お留守番?それとも一緒に連れて行く?
猫ちゃんの移動にはいろいろと悩ましい問題がつきものです。犬のように散歩する習慣がなく、外に出る機会の少ない室内飼いの猫の場合、家の中から外に出るだけでも一大事です。その上長時間、見慣れない乗り物で運ばれるのですから、猫ちゃんが感じるストレスはとてつもなく大きなものでしょう。
さらに、移動手段に公共交通機関を使用する場合はいろいろな制約もあります。
この記事では、様々な乗り物で猫ちゃんと一緒に移動する際に注意したい点をご紹介します。
猫ちゃんと出掛けよう!
猫ちゃんと一緒にお出かけする乗り物はいろいろありますね。車、バス、電車、飛行機。
車の場合は、乗り物酔い、トイレ、水分補給などに注意する必要はありますが、それぞれの猫ちゃんの体調に合わせたプランを立てることができるので、一番理想的な移動手段と言えるでしょう。可能な範囲でしたら、猫ちゃんと一緒のお出かけは車を利用するプランを考えなくてはいけません。
車にも、自家用車、レンタカー、タクシーがあります。飼い主さん所有の自家用車であれば気にならない抜け毛や傷も、レンタカーやタクシーの場合は注意が必要になります。それぞれのレンタカー会社・タクシー会社によって規約がありますので、ご利用を検討される場合は事前に確認しましょう。
遠いところへ出かける場合は?
車は便利ですが、車で行けないくらい遠方に移動することもあるでしょう。その場合、公共交通機関を利用することになります。
猫ちゃんと飼い主さん以外の人々が乗り合わせる公共交通機関です。それぞれに注意したい点がありますので、ひとつずつ確認してみましょう!
バスを使用する場合
日常的な移動手段として最も頻繁に使用されるのはバスですね。路線バスの場合、ゲージに入れることが必須条件になります。大きな鳴き声など、周囲の乗客の迷惑になるようなことがなければ、一般的には無料で乗車できることになっています。
ただし、乗客の中には動物嫌いの方、猫アレルギーを持っている方もいることを忘れないようにしましょう。抜け毛が散らないゲージを用意し、ゲージは膝の上に乗せておきます。あまりに鳴き声が気になる子、通勤などの混んだ時間帯はできるだけ避けるほうが賢明です。
高速バスの場合、バス会社によって持ち込みの可否が違いますので、事前にバス会社に確認しましょう。
持ち込みが可能な場合も、ゲージに入れて荷物用のトランクルームでの預りとなります。高速バスのトランクルームには冷暖房の設備がありませんので、夏・冬の移動は猫ちゃんにとって厳しい環境となります。
電車を使用する場合
■市営電車・市営地下鉄を利用する場合
ゲージに収容し、他の乗客に迷惑をかける恐れがない、という条件がクリアできれば乗車可能となるケースが多いようです。運営会社によって、ペット同伴の場合は手回り品として別途料金が必要になる場合もありますので、利用する会社へ事前に確認しておきましょう。
■JRの場合
市電と同じように、ゲージに収容、他の乗客に迷惑をかけないなどの条件をクリアすることと、「手回り品」として一律280円の料金が必要になります。手回り品のキップは、改札口でペット同伴の旨を伝え購入します。ゲージのサイズは下記のとおりです。参考にされてくださいね。
またゲージのサイズは、長さ70cm以内です(タテ・ヨコ・高さ90cm程度)、重量10kg以内
※ゲージは全身が入るものに限ります。
飛行機を使用する場合
飛行機でペットと一緒に移動するにはさらに注意が必要です。ヒマラヤンやペルシャなどの短頭種は、気圧の影響で呼吸困難になることもあり搭乗できない場合もあります。また、国内線は全線機内持ち込みが禁止されていて、手荷物として預けることになります。
手荷物として貨物室での移動となるので、必ず頑丈で換気のできるゲージに収容します。いちおう客室と同じ空調の貨物室なのですが、やはり貨物室ですのでどうしても騒音や気圧、外気温の影響を受けやすい環境になります。猫ちゃんにとってはかなりハードな状況となります。
持ち込の事前の予約は不要ですが、30分前の受付と同意書へのサインが必要になりますので余裕をもって出かけましょう。
ゲージは1個に付き別途料金がかかります。ゲージのサイズ、料金は各航空会社・距離などにより違いがありますので、必ず事前に確認してください。
まとめ
猫ちゃんと一緒の移動には、やはりいろいろなハードルがありますね。猫ちゃんが受けるストレス、様々な規約、厳しい環境、一緒に乗り合わせる乗客への気配りなどなど…。
考えるだけでため息が出そうですが、猫ちゃんは大切な家族の一員ですもの!ひとつひとつ解決してゆくのも飼い主さんの役目です。猫ちゃんも周囲の人も、気持ちよく過ごせる楽しい旅行、引っ越しができるようにがんばりましょう!