人間のしゃべることがわかる猫@我が家で飼っていたハチワレ
我が家には野良猫を可愛がっている内に、いつの間にか飼い猫になるという形で常に何匹かの猫がいます。リンちゃんはそんな猫の1匹でした。
雑種の黒白ハチワレの男の子。鼻にホクロのような模様があります。うちに来たときは子猫でおよそ生後3ヶ月くらい。子猫なのにとても穏やかで、誰とでも仲良くできるタイプの猫でした。
リンちゃんは当時うちにいた猫の中では一番の年下猫でしたが、賢さはとにかく抜群でした。いまでも我が家で語り草になっているエピソードがあります。
首輪を取ってきてと言うと、その通り拾ってきたときは驚いた
その頃猫の首につけるノミ退治をする首輪が市販されていて、家猫になった子にはその首輪をつけていました。リンちゃんも家にあがる様になり、家猫の印にということで首輪を付けたのです。
ところがすぐにまた外に遊びに行ってしまいました。家は猫専用の出入り口があり自由に出入りできるようになっていたので、そこから出てしまったようです。
そして1時間ほどして帰ってきたのですが、なんと首輪をしていません。「リンちゃん、首輪どうしたの? 取っちゃダメでしょ。高いんだから。もう拾ってきてよ~!」と家族で口々に言うと、すぐにまた出て行ってしまったのです。
「あれ?すねちゃったのかな?」と話していると、5分ほどでまた再び戻ってきたリンちゃん。なんと口に首輪をくわえて戻ってきたのです!
これにはもう家族中でビックリ!「リンちゃん、すごいね~。ありがとう~」と。猫なのに言葉がわかったとしか考えられません。
長年猫と暮らしていると、「ごはん」「食べる?」などという簡単な単語に反応する子はいましたが、言われていることを理解し行動にうつす子はリンちゃんが初めてでした。
ある日、突然いなくなったリンちゃん
そのエピソードから「天才猫」として可愛がられていたリンちゃん。悲しいことにある日なかなか帰って来ないと心配していると、翌日草むらの中で亡くなっていました。
獣医さんに見てもらいましたが、死因は交通事故でもなく不明でした。まだ6ヶ月くらいの可愛い盛りでしたので、本当に辛かったです。
3ヶ月程度しかうちで一緒に暮らしていなくて本当に短い付き合いではありましたが、「天才猫」の称号はまだリンちゃんのものです。
リンちゃんがあのまま家に居てくれて大きくなっていたら果たしてどんな猫になったのかと今でもあれこれ考えることがあります。亡くなる前になにか兆候はなかったか、出来ることはなかったかという後悔も引きずりました。
しかし、りんちゃんが残してくれた思い出を大切に、後悔は今いる猫たちのためになるように暮らしていくことに決めました。家族として精一杯可愛がり、一緒にいる時間を楽しく過ごすことが一番だと思います。