家出をするけど必ず3日以内に帰ってくる愛猫
真っ白な毛がよく褒められるうちの猫。野良だったというと驚かれます。白い身体に、ブルーの目、あるのかないのか分からないくらい短い尻尾に短い足がトレードマーク、名前をエンジョイと言います。
とても臆病な性格で、慣れていない家族には触らせず、知らない人からは一目散に逃げる始末です。
散歩中に弱り切ってずぶ濡れで震えていた姿(うちに連れてきた当時)を思い出すと、過酷な環境で生きてきたのだと容易に想像がつきます。せめて我が家にいるときは、楽しく生きて欲しいとエンジョイと名付けました。
うちに来てからは、少しずつ慣れてくるとわんぱくなところも見せ始め、大好きな「いりこ」をねだるためなら足に擦り寄ったり、膝の上で爆睡してくれるようになりました。
子猫のときにうちに来て、もう10年になるので、もう高齢でおじいちゃんなのだと思いますが、うちでは永遠のアイドルでみんなに名前を呼ばれて可愛がられてます。
エンジョイがうちに来た当初とても人に怯えていたので、はじめはダンボールにいれて、出てこれるけど、寝ているとき以外はこちらから覗かないようにしていました。
愛猫が初めて家出をしたときは驚いた
体力も戻り、部屋にもなれて、ダンボールの家から出てくるようになった頃のことです。もともと外で生活をしていたせいか、窓から外を見ていることが多くなりました。
窓が少しでも開いていると出ようとします。ある日、心配ではありましたが外に出たがるので閉じ込めているのもかわいそうに思え、庭に出してあげまたのです
すると、どこからともなく野良猫が顔を出し、あっという間にヒョイと塀に登りエンジョイも後をついてどこかに行ってしまいました。
慌てて追いかけても、姿が見えずそれから3日間エンジョイは帰ってきませんでした。あの猫は、兄弟だったのか、外にだしたのは間違いだったのかと、毎日エンジョイが居そうなところを探してまわりました。
無事に3日後に家に帰ってきて一安心
3日間後の夕方庭からニャーオという声が聞こえ、飛び出るとエンジョイが帰ってきていました。拾ったときのようにずぶ濡れで人間のようにクシュっとくしゃみをしています。
急いでタオルで拭いて、動物病院へ連れて行くことに。猫同士で喧嘩したのか、引っ掻き傷と風邪をひいて帰って来ました。
帰って来てからは、よく甘えるようになり、人に寄り添って寝るようになりました。風邪をひいているので、鼻もつまるらしくいびきがすごくて驚きました。寝顔をみているとまさかの鼻ちょうちんに家族揃って大爆笑でした。
今は家でも自由にさせています
大冒険の後も、ノラの習性かたまにどこかに出かけて行きますが、必ず3日以内には帰ってくるので、好きにさせています。
ただし、帰っきたときには、身体中を調べ、傷や体調に変化がないか調べるのが決まりになっています。
本当は家でゆっくりしてもらいたいです。でも、エンジョイとつけたのは彼の人生を楽しく過ごしてもらいたいからです。
彼が望むように、私より寿命が短いであろう彼が「うん、楽しかった」と思ってもらえるような人生を送ってもらいたいと思います。そして私はそのサポートができたら、いいなと思います。エンジョイにとって、我が家が快適な家だと思ってくれているのなら嬉しいですね。