1. ホーム
  2. 健康・病気
  3. ≫猫が腎不全になったけど獣医の話を聞いて腎臓移植はしないと決めた
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

猫が腎不全になったけど獣医の話を聞いて腎臓移植はしないと決めた

私の実家の前に、小さな公園があります。16年前のある日、私が通りかかると2人の男の子が何かを手に持って遊んでいて、どうやらその手の中からネコの鳴き声がするのです。

私が「君のネコ?」と聞くと「そこに落ちてた」と言うのです。その子が「ウチでは飼えない」と言うので、私が引き取る事になってしまいました。それがわが家の愛猫の「花」との出逢いです。

そのときの花はたぶん生後2週間程だったと思います。弱っているせいか、ヨロヨロとしか歩けませんでした。ただ、痩せていても鳴き声だけは大きかったです。

毛皮はほぼ白、顔やシッポなど所々黒、丸顔タイプのメス猫です。カツオ味のカリカリが好きで煮干しは食べません。チーズやハムといったオツなものも食べません。カツオ味のカリカリ一筋でした。

花が6歳くらいまでは、外に出たがれば出していました。気候の良い頃は、外から帰ってくるとなぜか花の体からいつもフローラルの香りがしました。どこかの家に入り込んでそこのマダムに香水でも振りかけられているんだろうかと思うほどハッキリ香りです。

やがて、猫エイズなどの病気が心配になり、家族で話し合って出さない事にしました。初めは出たがって鳴きましたが、それにも慣れて家ネコになってくれました。

15歳の時に腎不全であることが発覚

そんな花が15歳の時、急に元気がなくなったのです。水も飲まないしエサも食べないし、なでても反応がなくぼんやり寝ている感じで動きません。翌日もエサが一切減らないので獣医さんに診てもらうと、腎不全でした。

ネコには多いとは知っていましたが、カミナリに打たれたようなショック。言われてみれば最近痩せてきていたし、水を飲む量が減っていた気がします。そんな愛猫の体調の変化に気付いてあげられなかった自分が嫌になりました。

でも先生が「ウチもネコがいるけど、獣医でもこの病気を防いであげる事は出来ないから」と言ってくれたのは救いでした。

先生からは「数日は入院で治療し、その後は通院でよさそうならそうしましょう、ただし入院中に亡くなってしまえば、それが寿命でしょう」という説明を受けました。

スポンサーリンク

腎臓を売るために猫を飼っている人もいる

何か他に助ける方法はないですか?と聞くと、腎臓移植があるとのこと。しかし、高齢な上にリスクのある手術でしたが、私はその手術を受けてみたいと思いました。すると先生がこんな話をするのです。

「腎臓を売るために、ネコちゃんを飼ってる人もいるんですよ。」

私はずっと泣くのをガマンしていましたが、その話を聞いてボロボロに泣き出してしまいました。そして家族とも相談した結果、やはり投薬治療をすることにしたのです。

入院で腎不全の症状は安定したので現在は在宅ケア

花は高齢にもかかわらず入院で症状が安定し、通院治療が可能になりました。初めは毎日通いましたが、家族で点滴針の刺し方を教わり在宅でケアをする事になりました。本人も点滴をすると楽になるらしく、大人しく点滴を受けてくれます。

具合の良い時は病気になる前と全く変わらない様子で過ごせます。毛艶がとても正確なバロメーターになるので、毛艶が悪くなってきたら少しお医者さんで具合を診てもらいます。エサも特別なエサです。高いですが味はまんざらでもないようです。

今の在宅ケアで、飼い主としてはほぼ満足しています。ペットという存在に対して、人それぞれの考えがあると思いますが、私が今一番重要と思う事は、花がしんどいか、しんどくないか、です。1日でも長く生きること、ではないと考えるようになりました。

スポンサーリンク

記事が参考になりましたら、ぜひシェアをお願いします。