猫がお腹を見せる理由@降参?それとも甘えのポーズ?
猫と暮らしていると、さまざまな行動を目にすることがあります。一見クールなイメージがある猫ですが、時にはゴロゴロと喉をならしてスリスリと甘えたり、お腹を出して寝てみたり…。
お腹を撫ぜて欲しいのかと思い触ると、いきなりガブリと手を噛まれることも珍しくはありません。
我が家の猫もよくお腹を上にして寝ていますが、猫がお腹を見せたとき、猫はいったいどんな気持ちなのでしょうか。今回は猫がお腹を見せる理由についてご紹介いたします。
猫がお腹を見せる理由
猫がお腹を見せる理由にはいくつかあるようです。まずは、猫がお腹を見せる理由について確認しましょう。
信頼があるから
猫は「この人なら大丈夫」と思えばお腹を見せるようになります。
「あなたを信頼している」という猫からのメッセージなのです。そのため、野良猫ではお腹を人に見せることはありません。飼い猫がお腹を見せるのは、飼い主ならではの特権と言えるのではないでしょうか。
遊びに誘っている
飼い主の前でゴロンゴロンと転がってお腹を見せるときは、「遊ぼうよ」と遊びに誘っている可能性があります。我が家の猫も構ってほしい、撫ぜて欲しいというときは飼い主の足元にゴロンゴロンと転がってお腹を見せます。
無視をすると足元にまとわりついて、ゴロゴロと何度も転がっているのです。そんな時は少し手を止めて、猫と一緒に遊んであげてください。
リラックスしている
猫はリラックスしているときにお腹を見せて寝ることがあります。野良猫などの場合、常に危険と隣り合わせの生活のため、寝ていてもすぐに動ける状態です。
飼い猫の場合は野良猫ほど身の回りに危険もありません。その安心感から、お腹を出して寝ていることも多いのです。
暑いから
我が家の猫達も夏になるとお腹を上にして昼寝をしていることが多くなります。お腹を少しでも上にして暑さを逃がしているのです。夏にお腹を出しているときはエアコンなどを使って温度調整をしましょう。
基本、涼しい場所を求めて移動しますが、猫も熱中症になる危険もあることをお忘れなく。
気分転換
飼い主の前でなくても床にゴロンと寝てゴロゴロとしたり、お腹を上にして伸びをしたりすることがあります。
これはちょっと気晴らしをしている可能性があります。そっと見守ってあげましょう。退屈そうにしているときは、猫と遊びに誘ってみるのも良い方法です。
猫のお腹は触ってもいい?
犬は飼い主にお腹を見せて「撫ぜて」とアピールしますが、猫がお腹を見せた時も触ってほしいという合図なのでしょうか?
それには個体差にも大きく違いがあるものの、一番はその時の猫の気分次第ということになります。猫のお腹を撫ぜても怒らずゴロゴロと喉を鳴らす時もあれば、いきなり手をガブリとやられた言う経験がありませんか?
実は、猫がいきなり撫ぜている手に攻撃をしてくるのは「愛撫誘発性攻撃行動」と呼ばれて、猫の習性によるものだと考えられています。
決して飼い主が嫌いというわけではなく、自分の身を守るために反射的に起こしてしまう行動なのです。猫も飼い主に手加減しているとは言え、鋭い爪や牙でひっかかれると痛いため注意してください。
猫のお腹を撫でるときの注意点
猫のお腹はタプタプとしていて、お腹を見せてくれている姿をみるとついつい触りたくなりますよね。私も愛猫のお腹のプヨプヨ感に癒されている一人です。
しかし、癒されるからと撫ぜ続けていると猫も嫌がり、だんだんとお腹を見せることをしなくなるかもしれません。そこで、猫のお腹を撫ぜるときの注意点を確認してみてください。
猫の様子をよく見る
猫のお腹を撫でていると、突然ガブリとやられることがあります。猫もあまり長い時間触られるのは好きではありません。猫の表情や仕草などの変化を見逃さないようにしてください。
しっぽを振り始めたり、耳を寝かせたり、「ウー」と言い出したときなどは、「それ以上触るのをやめて」というサインです。気が付かずに撫で続けると猫パンチを食らったり、ガブリと噛まれることもあります。
撫で方
猫のお腹を撫でるとき、無理やり触ると猫も嫌がります。猫が気持ち良いと思う撫で方をしてあげてください。
■猫の撫で方
- 猫にやさしく呼びかける
- 毛に沿って撫でる
- 指の腹でやさしく撫でる
- リラックスしているときに撫でる
お腹だけでなく、猫の首の周りやしっぽの近くなどを撫でてあげるのも猫は喜びます。
【参考】猫のお腹をブラッシングする方法@嫌がる猫への対処方法
まとめ
猫がお腹を見せているときはリラックスしているときです。野良猫でそんな姿を見えることはほとんどなく、飼い主ならではの特権と言えるのではないでしょうか。
また猫のお腹を触ることで健康管理ができます。触ったときにいつもと違う部分がないか、痛がらないか、毛艶はどうかなど気が付くことができる機会でもあるのです。
とは言え、猫が嫌がるまでに触ると怒られて痛い目にあうため注意してくださいね。