保護した猫の年齢は何歳?猫の年齢の見分け方を解説
我が家の猫は3匹とも保護猫です。もうすぐ1歳になる2匹の猫は、母猫が妊娠していた時から見守っていたのである程度の誕生日が推測されます。しかし、もう1匹の猫は成猫になってから保護した猫。保護した当初、体も顔も小さかったため1歳くらいの猫だろうと思っていました。
その後、獣医さんへ連れて行って年齢を聞くと、なんと3歳くらいにはなっているとのことでした。あれから4年。たぶん今年7歳であろう我が家の愛猫。
子猫のうちにやってきた子であれば、ある程度の年齢は想像がつくものの、成猫になってからの年齢は素人ではなかなか判断が難しいものです。とはいえ、体のいろいろな部分を見ることで年齢をある程度推測することができます。そこで今回は、猫の年齢の見分け方をご紹介します。
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歯を見て年齢を確認
猫の年齢を確認するのに、一番分かりやすいのが歯を見ることです。
生後2か月まで
猫は生れて1か月頃から歯が生え始めます。まだ歯が生えていない猫は1カ月未満の子猫です。
かわいい小さい乳歯が生えそろうのは大体、生後2か月頃になります。
生後6か月ごろ
乳歯は生後6か月頃に永久歯に生えかわります。しかし、乳歯と永久歯の見分けがつきにいと言う人も多いはず。
そこで、歯の色に注目。1歳未満の猫だと、歯石も汚れもほとんどなく、歯が白く輝いている状態です。
1歳~2歳
1歳-2歳頃になると、猫の歯の色も変化してきます。真っ白だった歯も、少しずつ汚れがついて黄ばみが付き始めます。
1歳ではまだまだきれいな歯ですが、2歳頃にはうっすらと黄ばみが確認できるはずです。
3歳~5歳
3歳頃になると歯石がつき、歯が消耗してすり減ってくるようになります。
キャットフードを食べている猫は歯石はたまりやすく、口臭が気になることも…。また、5歳以上になると歯の先が丸くなり、年齢が上がるにつれて歯茎に色素沈着も増えてくるのも特徴です。
10歳以上
10歳以上になると歯周病などで歯が抜けてしまう猫も多くいます。また、歯の先端も消耗して丸くなってくるのです。
口の中の歯が何本も抜けているというときは、すでにシニア期を迎えている猫ちゃんかもしれません。
個体差にもよりますが、歯を見ると猫の大体の年齢が分かると言われています。病院でも猫の歯をチェックして年齢を確認するはずです。
ただし、野良猫や人馴れしていない猫の場合は口の周りを触るとケガをする恐れがあるので注意してください。
毛並や目で年齢を判断
左を向いて歩く猫
歯で年齢を確認するだけでなく、毛並みや目でもある程度の年齢を知ることがでるのです。
毛並みをチェック
猫は3歳から5歳頃が一番毛並みも良く、艶があります。6歳以上になると口の周りの毛が白くなってくる子も多く、毛の色が濃い猫ほど目立ちます。
また、猫は高齢になるほど毛がパサついてボリュームも少なく、毛全体に白髪が増えるのです。ひげも若い猫ほど本数も多く、太くて長いのが特徴です。体つきも高齢になると肩の骨格がくっきりと現れ、皮膚がたるんできます。
猫の目をチェック
猫は若い猫ほど輝いた澄んだ目をしています。猫も高齢になれば目が濁り、白内障になる子も多くいるのです。また、瞳孔を囲む黒目の部分(虹彩)をみることである程度の年齢を判断することもできます。
若い猫の虹彩はきれいで凹凸がありません。しかし、年齢が上がるほど虹彩は厚みがなくなり、虹彩の中に色素沈着や筋が出始めるのです。
猫の生活で年齢を判断
猫の見た目はもちろんですが、行動や生活面からある程度の年齢を確認してみましょう。猫は活発な動物です。子猫や若い猫は積極的に遊んだり、じゃれたりしますが、年齢が上がるにつれて遊びも少なくなります。
5歳頃からおもちゃへの興味も少しずつ薄れ、7歳頃からは遊ぶ時間もグンと減るはずです。また、高齢の猫ほど寝ている時間が長くなり、走ったり高い場所に登ることも徐々に少なくなります。シニア期になるとトイレとご飯以外はほとんど動かない、なんてことも珍しくはありません。
まとめ
猫は子猫であればある程度の月齢が判断できますが、成猫になるほど年齢を判断することが難しくなると言われています。とは言え、確実な年齢を知ることは出来なくても歯の状態や毛並み、猫の生活習慣からある程度の年齢の判断は可能です。
我が家の保護猫も「歯の状態」「耳の後ろの毛の状態」「顔つき」から動物病院の先生が判断して約3歳となりました。先生曰く「猫の年齢は専門家でも判断が難しい。」のだそうです。
詳しく猫の年齢を知りたいと思ったら、素人で判断するよりも獣医さんに診てもって確認してみてください。全く年齢が分からないよりは、ある程度の年齢を知っておくことで飼育もしやすくなるはずですよ。