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猫回虫にご用心!感染ルートや予防方法を解説

猫

先日、衝撃な出来事がありました。我が家の猫(ハチワレ、♂10か月)のウンチから、何やら紐みたいなものが見えているではありませんか。我が家の猫は色々なものをすぐに口にしてしまうため、「もしかしたらおもちゃの一部を飲み込んだのかも」としばらく様子をうかがっていました。

次の日、嘔吐物の中に再びプラスチック製の短いひものようなものを発見。「もしかしたら」と思っていたのですが、どうやら猫回虫がお腹から出てきていたようです。

保護してすでに7カ月。すでに回虫と条虫の駆除は終わっていたはず。さらに、今までは排泄物も問題なく、正直「なんで今頃」と思ったほどです。そこで今回は、駆除したのに再発することもある「猫回虫」についてご紹介します。

猫回虫症とは

回虫

猫回虫は、猫の体内をすみかとする内部寄生虫です。野良猫の半数以上がこの回虫に感染しているとも言われています。

卵は目で確認することはできませんが、成虫になると2センチ~10センチにもなり、白くて細長い形をしています。回虫は小腸にすみ着き、猫の栄養分を横取りして成長し卵を産むのです。
【参考】猫の内部寄生虫にいた体験談@感染経路と治療方法

感染ルート

感染ルートは2種類あります。まずは母子感染。感染した母猫の胎盤や母乳から子猫へと感染します。

もう一つが経口感染です。回虫の幼虫を体に持つネズミやミミズ、虫を食べたり、回虫の卵を持つ他の猫の排泄物を口にしたりすることで感染します。

症状

猫回虫に感染すると、嘔吐、下痢、食欲不振などの症状が見られます。ウンチにっ混ざっていたり、嘔吐して回虫を吐いたりして気が付くことがほとんどです。我が家の場合も、排泄物から回虫が分かりました。

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猫回虫症の治療と予防方法

猫

猫回虫を発見したら、駆除剤を使って治療をしなければなりません。また、再発しないように予防をすることも大切です。

猫回虫の治療

猫回虫は成虫になると、便や嘔吐で排出されたときに気が付くことができますが、卵の状態では目で確認することは困難です。そのため病院で検便をする必要があり、卵が便に混ざっていることが確認できれば薬で駆除となります。

薬を投与後、2週間以降にもう一度検便をして、便に卵が混ざっていなければ駆除完了。検査してまだ卵が残っているときは、再度投与して駆除します。

猫回虫の予防方法

猫回虫は生後6週間以降から、定期的に駆除することで感染を防ぐことができます。

多頭飼いしている場合、一匹から回虫が発見されれば他の猫にも感染している可能性があるため、全ての猫に回虫駆除をすることも大切です。また、排泄物の処理は早めにおこなうようにしましょう。他の猫が使って足に付いたものをグルーミングして口に入るということも考えられます。

なぜ再発するのか

寄生虫駆除

我が家の子猫たちは、保護した当初に検便をしてもったところ「条虫」が見つかりました。これは、ヘビやカエルから感染する寄生虫です。条虫は飲み薬で駆除し、その後の再検査で「条虫は駆除できていますが、回虫の卵が見つかりました」と言われたのです。

そこで、『レボリューション』という薬をもらって、回虫の駆除を2回おこなうことになったのです。その後、再検査で卵は発見されず駆除は完了。あれから7カ月、雄猫のウンチから回虫を発見。駆除したはずなのに、なぜまた再発したのでしょうか。

卵が排出されるまでの時間

1回目の回虫が見つかったのは検便でした。しかし、検便でも見落とされることがあるのです。寄生虫が卵を産むまでには期間があり、猫回虫であれば20日~40日程度。

この間は回虫に感染していても糞に卵が排出されません。検便をしても見つからないのです。また、検便は耳かき程度の糞でも可能ですが、採取した部分にたまたま卵が無く見過ごされることもあります。

駆除剤の落とし穴

実際に回虫の卵や成虫が見つかると薬で駆除をしますが、薬によって効果は様々です。手軽に投与できるスポットタイプの『レボリューション』『プロフェンダースポット』『フロントライン』などは、回虫の成虫にのみ効果があります。

卵や体内を移動する幼虫には効果が無いため、間隔を空けてもう一度投与しなければなりません。しかし、2回目の時点でもまだ潜り抜けてしまう卵や幼虫が存在していた場合、数か月後に体内から出てきて気が付くというケースもあるのです。

多頭飼いでの注意

多頭飼いの場合、1匹から回虫が確認できたら念のためトイレを共有している猫全てに回虫駆除をおこないます。検便もそれぞれの猫のウンチを提出する必要はなく、1匹分でOK。

同時に駆除を同じ期間おこなうため、1匹が完治したら他も同じように駆除が出来ていると判断されます。しかし、中にはまだ卵が残っている状態の子もいるかもしれません。すると、トイレを共有することで再発することもあるのです。

まとめ

回虫は駆除をしても再発することがあります。検便をしても採取した便によっては陰性となることもあるのです。我が家の場合、条虫駆除をした時は便と一緒に排出されたのですが、その後の回虫駆除では虫は出てきていません。

それから7カ月。ウールサッキングをする猫なのでカーテンの端は混ざっているものの、これと言って便に異常は見られませんでした。食欲もあり元気なので、回虫が出てきたときは本当にびっくりしました。

すぐに病院へ行き『プロフェンダースポット』と言う駆除剤をもらって投与したら、次の日はさらにびっくり。もう回虫がわんさか出たのです。

猫回虫は珍しい病気ではありません。野良猫であればほぼ感染していると言っても過言ではないのです。回虫を発見したら早めの駆除と予防を心がけてくださいね。

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