猫の発情期はいつ?時期や対策方法を解説
春、猫の出産シーズンです。我が家の子猫たちは春産まれ。近所でも子猫をよく見かけました。
その子ども達が少し大きくなってきたのもつかの間、「あれ?子猫がまた増えている気がするけど気のせい?」と感じたことがありませんか?
猫は繁殖力が強く、気が付けば数匹の猫からあっという間に何十匹にも増えてしまいます。もちろん、飼い猫であっても油断はできません。「まだまだ子猫だから大丈夫」「発情期の季節が来ていないから大丈夫」と思っていると、知らないうちに妊娠してるなんてこともあるのです。
そこで今回は、猫の発情期はいつなのか、時期や対策についてご紹介します。
【関連】猫同士が喧嘩するときの原因と止め方@ケンカは突然勃発する!
猫の発情期と期間
猫の発情期はある日突然やってきます。メスとオスで異なりますが、それぞれの発情期と期間を確認してみましょう。
メス猫の発情期
メスの場合、生後3.5か月~12か月の間には発情期を迎え、平均すると生後5~9カ月とされています。
これは飼い猫と野良猫でも多少違いはあるものの、やはり生活環境や栄養面が良い飼い猫の方が生育も良いため、野良猫よりも早く発情期を迎えるとも言われているのです。
また、猫の発情は気温差があまりなく、明るい時間帯が長いことがポイントとされています。季節でいうと春から秋にかけてということになりますが、室内飼いをしている猫は照明の関係や温度も快適な状態なため、1年中発情してもおかしくありません。
メス猫の発情期間は約2週間~3週間で、このうち発情のサインを出すのは3日ほどです。
オス猫の発情期
それに対してオス猫は少し遅く、平均生後6か月~12か月くらいです。ただしオス猫の場合、メス猫の発情期のフェロモンによって促されるので、決まった発情期はありません。さらに、発情期間もメス猫に左右されます。
飼い猫であれば、1匹だけで完全室内飼いで、野良猫も周りにいない環境であれば発情することはありません。とはいえ、メス猫が発情した時に出すフェロモンのニオイは、かなり遠くまで分かるとも言われています。
家の周りに野良猫が居る場合、全くメス猫と接点をなくすことは難しいかもしれません。
発情期のサイン
猫の発情期のサインは、ときに飼い主を悩ますこともあります。初めて猫を飼ったという人は、発情期の猫の様子にびっくりする人もいるかもしれません。そこで、発情期のサインはどんなものなのかを確認してみてください。
■メス猫の発情のサイン
- 地面に体を擦りつける
- スプレーの回数が増える
- 鳴く回数が増える
- オス猫に優しくなる
- 落ち着きがなくなる
■オス猫の発情のサイン
- 独特な大きな声で鳴く
- 落ち着きがなくなり、外に出たがるようになる
- 攻撃的になる
- スプレー行為が増える
オス猫もメス猫も、発情期になれば異性を求めて外に出たかがるようになります。また、大きな声で鳴くため夜寝られない、スプレーの回数が増えてニオイが気になるなどの困りごとも増えるのです。
もちろん、猫も発情期は気が荒くなり猫同士のトラブルも増える時期。猫にとってもストレスの原因にもなることを忘れないでください。
猫を増やさないための対策
猫は犬などと違って「生理」がありません。猫の体は交尾をするとその刺激で排卵をするため、妊娠率もほぼ100パーセントと高いのです。1年に2~3回の発情期が訪れ、1回の出産に3匹~5匹産まれます。
その子どもがまた半年すると、発情期が訪れ妊娠…。あっという間に何十匹もの猫に膨れ上がります。そこで、不幸な猫を増やさないために私たちができる対策は何があるのでしょうか。
避妊・去勢手術をおこなう
一番はやはり避妊・去勢手術をおこなうことです。手術をおこなうことで、発情期も訪れません。もちろん妊娠出産もしないため、飼い主を悩ます行動もありません。
さらに、病気やストレスからも解放されるため、猫も長生きする傾向が見られます。猫を飼うのであれば、きちんと避妊・去勢手術を受けるようにしましょう。
オスとメスを完全に分けて飼育する
避妊・去勢手術をする前に発情期が来てしまうこともあります。特にメス・オスの子猫を一緒に飼育していて、「気がついたら妊娠していた」なんてことも。まだ子猫だからと思わずに、早めに対策をしてください。
避妊・去勢手術が済むまで、分けて飼育するのも方法です。
まとめ
猫は繁殖力の高い動物です。何も対策をしなければ、あっという間に数が増えて手の施しようがなくなってしまいます。そうなる前に、きちんと避妊・去勢手術を受けることが大切です。
なんだかうちの猫が最近大きな声で鳴いている、トイレ以外の場所でおしっこをする、外に行きたがるなどの行動が見られたら発情期を迎えているのかもしれません。猫のためにも、飼い主のためにも避妊・去勢手術を検討してみてください。
【参考】メス猫の避妊手術が費用や手順がよくわかる@メリット・デメリット