迷い猫の探し方@ネコが迷子になったらすぐにチェック!
猫は日中じっと寝ていることも多く、足音もほとんどしないため「あれ?うちの子どこに行ったのだろう」と家なのかを探した経験がありませんか。あちこち探して、狭い隙間に入り込んでいたということも良くある話です。
しかし中にはいくら探しても見つからず、気配すらないと「外に出たのでは?」とドキッとした人もいるのではないでしょうか。ドアを開けた時、カギを閉め忘れた窓など、ほんの少しの隙間があれば猫は簡単に外に出ることができるのです。
外に出てもすぐに戻ってくれば問題はありませんが、戻ってこないとなると心配ですよね。そこで今回は、猫が迷子になった時の探し方をご紹介いたします。
猫が迷子になる原因
猫が迷子になるのには、次のような理由が考えられます。
- 発情期で異性を追いかけているうちに迷子
- 他の猫に追われて家に戻れなくなった
- もともと野良猫で、外の暮らしを知ってしまっている
- 野良猫と間違えられて連れていかれた
- 交通事故にあっている
完全室内飼いの猫が外に出るのは、好奇心から出ることが多いようです。その場合あまり遠くに行くこと無いですが、外の自由な世界を知っている猫は、一度外に出るとなかなか戻ってこないことも珍しくありません。しかし外は危険が多いので、できるだけ早く見つけてあげる必要があります。
まずは家の周りを探しみよう
猫の行動範囲はある程度限られています。案外近くにいることも多く、遠い場所を探すよりまずは家の周りを中心に探してみてください。猫が隠れられそうな場所や、狭い隙間なども覗いてみるようにします。
■猫の行動範囲
- 手術済みのメス…家から半径50メートルくらいを中心に探す
- 去勢手術済みのオス…家から半径100メートルくらいを中心に探す
- 去勢・避妊手術していない猫…家から半径200~300メートルくらいを中心に探す
ただし外出が自由にできる猫が迷子になった場合は、もう少し行動範囲が広くなるため、半径300メートル~500メートルに広げて探してみてください。
■猫がよくいる場所
- 車の下
- 側溝の中
- 物置の上、下
- 垣根の中
- 家と家の間
- 室外機の下
- 軒下
- 木の茂み
猫は狭い場所を好むため、「ここは入れないだろう」と思うような場所に身を潜めていることがあります。「いないだろう」ではなく「いるかも」という気持ちで探してみてください。
迷子の届け出をだしておこう
猫が迷子になったら、早めに届け出をだすようにしましょう。連絡をするのは次の3か所です。
1.保健所や動物愛護センター
もしかすると、すでに動物保護センターや保健所に連れていかれているかもしれません。飼い主が分からない猫は、ある程度の日数が過ぎると殺処分される可能性もあるため、早めに連絡を入れてください。まだ保健所や保護センターに収容されていなくても、届け出をしておくと該当する猫が見つかった場合、連絡をしてもらえます。
2.近隣の警察署または交番
警察署にも届け出をしておいてください。猫は「物」と同じ扱いになります。迷子になった猫を保護した人が警察へ「取得物」として届け出をしているかもしれません。
3.道路清掃を管理している清掃局(土木課、環境衛生課、国道事務所など)
猫が交通事故などで亡くなった場合、清掃局で引き取りがされます。念のために、該当する猫が引き取りされていないかどうか確認しておきましょう。ここで該当する猫がいない場合は、どこかで元気で生活をしているはずです。
届け出をする時は電話連絡でも可能ですが、猫の「年齢」「性別」「名前」「特徴」を伝えることになります。きちんと伝えられるようにまとめておいてください。また、写真などを持って行くのも良い方法です。
迷子猫の探し方
猫が迷子になったら、闇雲に探してもみつかりません。効率よく探すために、猫の性格や行動を知り、情報を上手く活用してみてください。
1.飼い猫の匂いが付いたものを外に置いておく
猫が迷子になったとき、家が分かるように愛猫の匂いが付いたものを家の周囲に置いておきましょう。特に効果が高いのが、使用していたトイレの砂です。自分の匂いで、猫に自宅の場所をアピールする効果があります。無い場合は寝ていた毛布や、敷物などを使ってみてください。
2.ポスターやチラシを用意する
迷子の猫を一人で探すには限度があります。周りからの有力な情報を得るためにも、ポスターやチラシを作成して配布してみてください。ポスター、チラシに入れる情報は「猫の写真」「猫の特徴(種類、性別、色、性格など)」「猫の名前」「連絡先」などです。
情報量が多すぎるときちんと内容を見てもらえないことがあるので、大きな字で見やすいように作成してください。チラシはなるべく多くの家にポスティングし、近所は手渡しをして情報を聞くのも方法です。またポスターは子どもでも見られるように、大人の目線の高さより少し下貼るようにしてください。
3.猫の名前を呼びながら探そう
猫を探すときは、名前を呼びながら探します。このとき大きな声で名前を呼ぶとビックリして逃げてしまうことがあるので、同じトーンで呼びかけましょう。また、見つかった時に連れて帰れるように「キャリーバック」、おびき寄せるための「餌かおやつ」も用意しておきます。
探すときは下ばかりでなく、上やたまに後ろも振り返りながら探してみましょう。
4.時間を変えて探す
同じ場所でも時間帯を変えて探してみてください。猫は夜行性の動物なので、昼間は分からなくても、行動する夕方~朝方に見つかることもよくあります。また、夜中にふらっと家の近くまで戻ってきているかもしれません。
一度探した場所でも、時間をずらしてあきらめずに探してみてください。保護猫だった場合は、猫を保護した場所にも行ってみましょう。以前生活していた場所に戻っている可能性もあるからです。
もし迷子猫を見つけたら
探していた猫を見つけたら「早く捕まえよう」と走って近寄ると、ビックリして逃げてしまう可能性があります。猫を見つけたら、同じ目線になり餌やおやつを持ってゆっくりと近づいてください。その場で猫が近づいて来るのを待つのも方法です。
ある程度の距離が縮まったら、ネットやバスタオルなどで優しく包んでキャリーバックへ入れてあげましょう。これは素手で捕まえると、飼い主がケガをする可能性を少しでもなくすためです。もし、捕獲に失敗してもあわててはいけません。逃げてしまっても、また同じ場所に現れる可能性があります。
無事保護ができたら、必ず家に帰って健康チェックをしてください。ケガや食欲なども観察するようにして、気になることがあれば動物病院へ連れて行きます。さらに、情報をくれた人や協力してもらった方、届け出をした場所にも連絡を入れておいてください。
ご近所の人は、今後の付き合いのためにもきちんとお礼をしておくと良いでしょう。また一度迷子になった猫は、脱走癖が付いてしまうことがあります。今まで以上に外に出ないように気を付けてください。
まとめ
飼い猫が何日も帰ってこないと心配になりますよね。まずは、家の周りを重点的に探すようにしてください。さらにきちんと届け出を出して、保護された場合に連絡を貰えるようにしておくことも重要です。
私の実家の猫が迷子になった時は、各機関に届け出をして、近所にポスターとチラシの配布を行いました。さらに、時間帯を変えて猫が集まる場所や保護する前に生活をしていた場所などを何日も探したのです。
一度見かけた時は捕獲に失敗し、しばらくはその場所に姿を現すことはありませんでしたが、迷子から10日後にフラッと家の前に姿を現し、餌でおびき寄せて確保することができました。それ以来、猫が外に出ないように細心の注意をするようにしています。
猫が迷子になったら、「慌てず」「あきらめず」「根気よく」探すことが大切です。意外と近くに潜んでいることも多いということを忘れないでくださいね。