一人暮らしでも猫が飼える?おすすめグッズと問題点
ペットブームといわれる昨今、隣近所や友人など、身近に犬や猫などのペットを飼っている人が増えてきているのではないでしょうか?
一般社団法人日本ペットフード協会「平成29年度ペット飼育実態状況調べ」によると、ペットを飼育している世帯数は12,676千世帯に及びます。この数字は全世帯数(55,222千世帯)の23%になります。
つまり4~5世帯に1軒の割合で、犬か猫を飼っているということになります。
ペットを飼うきっかけとして一番多かった理由は、「生活に癒し・安らぎがほしい」となっています。さらに、ある調査によると、ペットを飼っていて良かったことは?という問いに対し、「癒される」という回答がダントツで一番でした。
日本国民にとって、もはやペットは癒しを与えてくれる大切な家族の一員と考えられているのですね。
そんな癒しの存在であるペットです。1人暮らしをする人にとって、ことのほか「ペット」の存在はかけがえのない、唯一無二の存在なのではないでしょうか?
現在、単身世帯の数は年々増加の傾向にあると言われています。国立社会保障・人口問題研究所による人口の将来推計によると、その数は2040年、全人口の4割に達すると言われているそうです。
つまり、癒しを求めてペットを飼いたいと考える一人暮らしの数も、今後まずます増えていくと予想されます。
ここでは、ペットの中でも特に「猫」を飼いたい一人暮らしの方々と、その相棒となる猫の双方が、無理なく幸せに暮らすためにはどうすればよいか?考えてみたいと思います。
【参考】一人暮らしでも猫が飼いたい!単身者が猫を飼うときの注意点
一人暮らしは猫を飼えない?
猫に限らず、生き物と同居するということは、幼い子供と暮らすのと同じこと。一人では生きてゆくことができない小さな命を守り育てるのは、実はとても大変なことです。
食事や排泄の世話に始まり、病気やストレスに気を使い、寒い時には暖かい、暑い夏は涼しい環境を整えるなど、自分ひとりで生活することに比べると、二倍も三倍も手間暇がかかります。
一人暮らしの人が猫を飼う場合何よりも懸念されるのは、このように手のかかる同居人の世話に費やす時間的なゆとりを確保できない点ではないでしょうか?
特に会社に勤めている場合、残業や出張など自分自身で時間をコントロールできないことも多く、その分猫に負担をかけてしまうことになります。
では、やはり一人暮らしでは猫を飼えない?
そんなことはありません!昨今は、時間がきたらキャットフードが出てくる装置や、全自動で排泄物の掃除をしてくれるトイレなど、とても便利なツールがあります。
そのため、たとえ残業や出張が重なっても、猫が生きていく上で最低限必要な、食事や水の供給と排泄物の片付けは機械でのフォローが可能になりました。このようなツールを上手に活用することで、にゃんこにがまんを強いることなく、お留守番をしてもらうことができます。
■自動給餌器
<Furbo ドックカメラ>
■全自動猫トイレ
<キャットロボット Open/Air>
<ネイチャーズミラクル全自動猫トイレ>
猫を飼う「一人暮らし」ならではの問題点とは?
しかし、にゃんこに限らず室内飼いの生き物は、ご飯と水さえあれば満足できるわけではありません。先にも申し上げたとおり、猫を育てることは人間の子供を育てることと同じです。
子供を育てるうえで、食べ物や排泄の片付けと同じくらい大切なものといえば?
そうです!「愛情」です。愛情を注ぐことこそ、必要不可欠な要素なのです。
ご存知の通り、猫は犬のように社会性の強い動物ではありません。そのため、基本的には単独でも生きていけるといわれていますが、子猫の頃から室内飼いで飼い主と密接な関係にあった猫の場合はその限りではないようです。
室内飼いの猫を、30分と4時間の二2パターン、飼い主と会えない状況をつくり、再会時の猫の様子を観察した実験によると、4時間飼い主と会えなかった場合に限って、再開後にストレッチやノドを鳴らす行動が見られたという報告があります。
どちらも、「緊張の緩和」や「安心」したときに見られる行動です。この結果は、飼い主の不在に猫が不安や寂しさを感じていたことを裏付けていると考えられます。
一人暮らしの場合、猫に留守番をさせる機会が多くなるのは避けられません。愛情を注ぎたくても時間が限られてしまうことはやむを得ない。これが一人暮らしで猫を飼う場合の最大の問題点といえるかもしれません。
この難問の解決には、一緒に過ごせる時間にしっかりとコミュニケーションをとることが大切です。遊び盛りの若い猫だったら一緒に遊んであげましょう。落ち着いた大人猫だったら、ゆっくりとブラッシングをしてあげましょう。
猫はきちんと学習する生き物です。寂しい時間を過ごした後に、飼い主さんとの楽しい時間が待っていることを覚えてもらうことができれば、一人暮らしでも猫を飼うことはできます!
まとめ
「猫と暮らしたい」と考える人は年々増えています。そう考える人の多くに、「外にいる子猫や老描を、そのままにしておけないから」という、保護を目的とする方もたくさんいらっしゃると思います。
その思いはとても素晴らしいことです!「時間もお金も手間もかかるけど、小さな命を守りたい」という気持ちを、「一人暮らしだから」という理由であきらめないでほしいと切に思うのです。
実際、一人暮らしで猫を飼うのは責任も自覚も必要ですので、決して簡単なことではありません。しかし、便利なツールを利用して、時には猫の協力も得ながら努力すれば、決して不可能なことではないということをお伝えできればと思います。
一人暮らしでにゃんこを飼う方を応援するこの記事が、参考になれば幸いです。