猫の里親になりたい!里親経験者が手順と準備することを解説
近年、猫の飼育数は右肩上がりになってきました。猫ブームも影響しているのかもしれませんが、もう一つ、猫の殺処分を少しでも減らそうとボランティアさんが日々猫を保護して、里親を募集しているという背景があるのです。
そのため、最近ではペットショップからではなく里親募集から猫を迎える人も多くなってきました。そこで今回は、猫の里親になりたいと考えている人のために、里親募集の手順と準備などをご紹介いたします。
【参考】猫の里親を探したい!ネットで里親募集をする方法【私の体験談】
猫の里親になることのメリット・デメリット
猫の里親になる方法はいくつかありますが、良い面ばかりではありません。デメリットもあることを知っておいてください。まずは、猫の里親になるメリット・デメリットを確認してみましょう。
■メリット
- 不幸な猫の命を救うことができる
- たくさんの猫から選ぶことができる
- 費用が抑えられる
■デメリット
- 必ず希望した猫の里親になれるとは限らない
- 譲渡条件が厳しい
- 譲渡までに時間がかかる
一番のメリットはやはり不幸な猫の命を救うことができるという点ではないでしょうか。さらに里親は常に募集があり、たくさんの猫ちゃんの中から選ぶことができるのもメリットです。
ただし、必ず希望した猫の里親になれるとは限りません。同じ猫に複数人の里親希望者が集まることもあります。また、ペットショップのようにすぐに家族に迎えられるというわけではないのです。
猫の里親になるための最低限の譲渡条件は?
猫の里親は希望すれば誰でもなれるというわけではありません。保護主もきちんと猫の生涯の住処を探して幸せになってほしいと願っています。そのため、いくつかの譲渡条件を出しているはずです。
そこで、最低限の譲渡条件をクリアしているかどうかを確認してみてください。
生涯面倒みられるかどうか
まずは生涯猫の面倒をきちんと見られるかどうかです。
途中で飼育放棄するようなことが無いかどうか、きちんとした環境で飼育ができるかどうかは譲渡条件で一番求められることです。
不妊・去勢手術を受けさせること
猫は避妊、矯正手術をしなければあっという間に増えてしまいます。
そうなると適切な飼育ができないばかりか、不幸な猫を増やす原因にもなるのです。ある程度の時期に来たら、きちんと不妊・去勢手術を受けることが求められます。
完全室内飼い
保護して一時的にでも大切に育てた猫ちゃん。外に出してケガや病気、事故に巻き込まれることは保護主も望みません。
完全室内飼いができるかどうかも大きなポイントとなります。
家族の許可があること
猫を飼う前に、きちんと家族みんなの許可が得られているかどうかも重要です。
猫の里親になったけれども、家族に相談していなかったことで猫を手放さなくてはならい…なんてことがないようにしておきましょう。
ペットの飼育が可能な物件であること
ペットの飼育が可能な物件に住んでいますか?「こっそりと飼おう」なんて思っていても、猫は譲渡されません。
多くの場合、猫のお届けのときに飼育可能なお家かどうかを確認されるはずです。
またこれ以外にも、高齢の方や単身者、未成年者などは譲渡が難しいケースが多いようです。今では猫も15年以上生きます。生涯を通して猫が幸せになれるお家を、保護主さんも探してあげたいと考えているということを忘れないようにしてください。
猫の里親になるための手順
里親になろうと思ったら、まずは猫を探すところから始めます。
猫との出会いは「インターネットの里親サイト」「譲渡会」「保護猫カフェ」などです。そこで、里親になるための手順を確認してみてください。今回は、一般的な里親サイトからの応募の流れをご紹介いたします。
■猫の里親決定までの流れ
- 1.サイトで猫を探す
- 2.お気に入りの猫が見つかったら、里親希望を申請する
- 3.募集主からの連絡
- 4.お宅訪問、面談
- 5.トライアル
- 6.トライアルで問題がなければ譲渡
あらかじめ、譲渡条件をしっかり読んでから里親希望を申請するようにしてください。中には一匹の猫にたくさんの応募が来ることもあるため、必ずしも希望した猫を譲渡してもらえるとは限りません。
また多くの場合、トライアル期間を設けています。トライアルはおよそ1週間~2週間で、実際に猫を家族に迎えて問題がないかどうかをお試しで飼う期間です。
すでに猫を飼っている人は、このトライアル期間で先住猫ちゃんとの相性を見ることができます。本当に猫ちゃんを迎えられるかをトライアル期間にしっかりと見極めてください。
トライアル期間で、「うちではやはり飼うことができない」と判断したらお断りしても良いのです。ただし、里親を募集する保護主によっても異なります。中にはトライアルはなく、メールのやり取りと面会だけで譲渡というケースもあるため、分からないことなどがあればきちんと保護主さんに聞いておきましょう。
またトライアルまでに揃えておきたい物として、「ゲージ」「エサ」「エサ入れ」「水入れ」「トイレ」の5点は用意しておいてください。しばらく慣れるまで「ゲージ」での飼育をと言われることがあります。
まとめ
今回は猫の里親になるまでの流れをご紹介いたしました。もし、猫を飼いたいなと考えている人が居れば、一度里親サイトを覗いてみてください。たくさんの猫ちゃんがあなたを待っているはずです。
希望した猫ちゃんの里親に必ずなれるとは限りませんが、きっと運命の猫ちゃんが見つかるはずですよ。