年末・年始に猫が誤食しやすい物をチェック!注意しましょう
今年も残すところあとわずか。そろそろ年末・年始に向けて準備をしているという人も多いのではないでしょうか。忙しくしている私たちを尻目に、猫は呑気に日向ぼっこ…。
「猫の手も借りたいのに」なんてつぶやきたくもなりますよね。家の中もキレイにして、お正月飾りを準備していると、ようやく新年を迎える気持ちになるものです。
しかし、年末・年始はちょっと気を付けて。猫が誤飲しやすい時期でもあるのです。そこで今回は、年末・年始に猫が誤飲しやすい物をご紹介いたします。お正月準備と一緒に、是非チェックしてみてください。
年末・年始になぜ猫の誤飲が増えるの?
年末・年始となぜ猫の誤飲事故が増えるのでしょうか。それは、年末・年始の家の中には、猫にとって普段目にしない目新しいものがたくさんあるから。
猫は好奇心旺盛な動物です。目新しい物を見ると、「確かめたい」という衝動にかられて触ったりします。それが獲物のように感じると狩猟本能から噛みついてしまい、そのまま飲み込んでしまうこともあるのです。
「まさかこんなものは口にしないだろう」と思わずに、万が一に備えておくことが大切です。
誤飲しやすいものをチェックしよう
では、年末・年始に誤飲しやすい物をチェックしてみましょう。
お正月飾り
■誤飲しやすいもの
- 干支の置物…付属の紐など
- 水引…ワイヤーのものもあるので注意
- しめ縄…藁の大量摂取
- 松飾り…松の葉に毒性がある成分が含まれている
- 南天…実にも葉にも毒性がある成分が含まれている
- おまもり…小さい物は丸呑みの危険
お正月飾りには紐が付いていることも多く、それにじゃれて誤飲する事故が多くあります。また、しめ縄やお正月のお花にも注意が必要です。藁は大量に食べると、消化管内で詰まる原因になります。
また、南天や松にも猫には毒になる成分が含まれているため、口にしないように注意してください。
食べ物
■誤飲しやすいもの
- おせち
- お餅…喉に詰まる危険性
- 料理の飾りや櫛…櫛やバラン、飾り葉など
- 鍋料理…ねぎ、たまねぎ、ニンニクなど中毒なるもの
- お歳暮などでいただいたギフト
人が食べるものは基本、猫が口にしないように注意しましょう。おせちは砂糖や塩分が多く使われています。また、おせちには欠かせないエビは、猫が必要としているある栄養素を壊し、定期的に食べると欠乏症を起こします。
もちろん、食材だけでなく料理の飾りも誤飲すると危険なものが多くあるので、取り省くようにしましょう。お歳暮でいただいたギフトも、ハムなどのタコ糸、チョコレートなど、口に入れると危険なものは猫の手が届かない場所に隠してしまってください。
おもちゃ
■誤飲しやすいもの
- 羽付きの羽…獲物に見える
- サイコロやゲームのコマ…小さいので飲み込んでしまう
- こまの紐、タコ糸
お正月には昔ながらのおもちゃで遊んだり、みんなが集まった時にボードゲームを楽しんだりする家庭もあるはずです。こうしたものは猫が興味を持つことが多く、遊んでいる最中も遊んだ後も、しっかりと管理をしてください。出しっぱなしは禁物です。
年末・年始の誤飲を防ぐためには
猫の誤飲から守るためには、飼い主の私たちが日頃からの心がけが何よりも大切です。そこで、猫の誤飲を防ぐための心得をご紹介いたします。
見せない
猫は目新しい物は興味を示し触ろうとします。また、一度興味を持つと執着するため、見せないことが一番です。一度見せてしまうと、隠しても探し出してしまうことも…。
存在を知らなければ、興味を持って執着することもありません。食べると危険なものは、あらかじめ猫に見せないように管理しましょう。
置かない
季節感のあるものをキレイに飾っているお家もあるはずです。我が家の以前は玄関などに飾っていました。しかし子どもが生まれ、触って落とす、割れる、口に入れるという危険があるため撤去。
その後、子どもも触らなくなったので再び飾っていましたが、猫が家族になったのを機会に再び封印しました。誤飲ももちろんですが、壊れてしまう恐れもあるためです。特に、子猫や年齢が若い猫は何でもおもちゃにするので、置物などは置かない方が良いかもしれません。
片づける
最も誤飲が多いのが、うっかり片づけるのを忘れて放置していたものを口にするケースです。猫用のおもちゃ、紐、輪ゴム、食べ物の匂いが付いたものなどは特に注意しましょう。
使ったらすぐに片づけることを徹底してください。また、片づけても猫が引き出しやゴミ箱を簡単に開けてしまうことも珍しくありません。猫が届かない場所や、手の届く場所であれば施錠をきちんとするなどの対策も忘れずに。
まとめ
日頃猫の誤飲に気を付けていても、忙しい年末・年始はついつい気が緩んでしまうものです。特に、お正月用品などは猫にとっても有害なものも多く、猫の目に触れないようにすることが大切です。
もし、猫が誤飲したら無理に吐かせようとせずにすぐに病院に連絡してください。そのとき、「どんなものを、どれくらい、いつ頃」誤飲したのかをきちんと伝えましょう。猫の誤飲に気を付けて、楽しい年末・年始を迎えてくださいね。
【参考】猫の病院選びの5つのポイント@病気になる前にチェック!