先住猫と仲良くさせる方法@猫にだって相性はある
猫を飼っている人の中には、多頭飼いをしている人も多くいるはずです。我が家も少し前までは1匹でしたが、現在は3匹の猫がいます。また、今は1匹しか飼っていないけれども、将来もう1匹猫を迎えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
とはいえ、考えてしまうのが先住猫と、新しく迎える猫との相性。できれば仲良くしてもらいたいとおもいますよね。しかし、こればかりは相性もあるため100パーセント仲良くなれるとは言い切れません。
そこで今回は、少しでも先住猫と新入り猫が仲良くなれるための方法をご紹介します。
【参考】猫を多頭飼いするときの注意点@みんなで仲良く暮らすには?
多頭飼いに向く猫の性格は?
猫も人間と同じように、猫同士の相性があることをご存知ですか。まずは、新しく猫を迎える前に先住猫の性格をよく見極める必要があります。
■多頭飼いに向く性格
- 活発で遊びが大好き
- 来客や目新しい物にも自分から近づく
- 物怖じしない
■多頭飼いが向かない性格
- 神経質で怖がり
- 来客や目新しいものに警戒する
- 気が強い
先住猫の性格によって、多頭飼いが上手くいくかどうかが左右されると言っても過言ではありません。もちろん、どちらになるかは実際に多頭飼いしてみないと分かりませんが、先住猫の性格がひとつの判断材料になるはずです。
ステップを踏んでご対面
新しい猫を迎えたら、先住猫との対面は慎重に時間をかけて慣れされる必要があります。
早く仲良くなってほしいからと、いきなりご対面させては第一印象が悪いイメージで仲が悪いままずるずると引きずってしまうこともあるのです。まずはステップを踏んでご対面させましょう。
迎える前に準備すること
新しい猫を迎える前に、新入り猫用のグッズを新しくよういしましょう。先住猫が新入りの猫を受け入れない理由の一つに「自分の大事なものを取られる」という不安も考えられます。
トイレやベッド、おもちゃなど、新入り猫ちゃんには別に用意をして、先住猫ちゃんを安心させてあげてください。お互いが仲良くなってからトイレやベッドを共有してもかまいませんが、先住猫ちゃんを優先にしてあげることが大切です。
対面までのステップ
先住猫と新入り猫を会わせるとき、いきなりご対面させるのではなく、しばらくの間新人猫ちゃんは別の部屋やゲージで生活させます。音やニオイなど、少しずつステップ踏んでお互いの存在に慣れさせましょう。
■対面までのステップ
- 1.別々の場所で生活させて、お互いのニオイに慣れさせる
- 2.慣れて来たら、ゲージやキャリー越しにご対面させる
- 3.どちらも威嚇しなくなったら、お互いを直接会わせる
直接会っても威嚇をするようであれば、また隔離して様子をうかがいます。猫を対面させる時は、猫だけにせずに飼い主がその場に居るようにしましょう。初めは数分程度からはじめて、少しずつ時間を長くして慣れさせてみてください。
最初は威嚇して当然
先住猫と新入り猫、できれば仲良く生活して欲しいと飼い主なら誰もが思うはずです。しかし、どんな猫でも初めからうまくいくとは限りません。
我が家の先住猫(♂6歳)は、今まで人には一度も威嚇することなく、お客さんが来ても興味津々で挨拶をしに行くくらいのフレンドリーな性格です。新しく猫を迎えても迎えてくれるだろうと思っていました。
しかし、いざ新入り猫(♂・♀4カ月)とゲージ越しに対面させてみると、「シャー」と威嚇。今まで威嚇したことが無かっただけに、「威嚇出来るんだ…。」とある意味新鮮さを感じました。その後もしばらくは、子猫のほうから挨拶に来ても「シャー」「ウー」と威嚇。
毎日ゲージ越し、あるいは少し部屋のドアを開けてドア越しにご対面を繰り返すこと数日。ようやく威嚇はなくなり、子猫たちを受け入れてくれるようになりました。子猫たちはと言うと、今まで母猫と兄弟猫との時間が長かったため、飼い主よりも先住猫との方が良いみたいです。
ただし、先住猫の威嚇はなくなったものの、首根っこを噛む「マウンティング」行為はしています。自分の方が「優位な立場である」と新入り猫に示しているのです。
特に、子猫は加減が分からないことも多く、遊びがエスカレートすると先住猫が、新入り猫の首根っこをギュっと噛んでいます。これはもちろん、上下関係を示すために必要な行為です。新入り猫が上位に立ってしまうと、先住猫はストレスになり新入りを受け入れてくれなくなります。
どんな猫でも初めは威嚇して当然です。しばらく様子をみて、威嚇が治まれば仲良くなれる可能性が高いと思ってください。ただし、どうしても相性が合わない場合は、お互いにとってストレスの原因になるため、生活スペースを分けるなどの処置が必要となります。
まとめ
新しい猫を迎える前に、まずは先住猫の性格から多頭飼いが可能かどうかをまず判断してみてください。中には多頭飼いをすることでストレスになり、食欲が無くなった、トイレの粗相が増えた、威嚇が続くということも考えられます。
もし、可能であればトライアルをして相性を確認してみるのも方法です。どうしても相性が悪いときは、無理に仲良くさせようとはせずに居住空間を分けるなどの工夫をしましょう。
特に、先住猫が高齢猫の場合はなかなか受け入れてくれないこともあるので、猫の性格や年齢も参考にしてみてくださいね。