1. ホーム
  2. 飼い方
  3. ≫子猫の殺処分を減らしたい!ミルクボランティアをご存知ですか?
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

子猫の殺処分を減らしたい!ミルクボランティアをご存知ですか?

ミルクボランティア

1年間に殺処分される猫の数は約8万3000匹(平成27年度)、そのうち離乳していない子猫の殺処分数がどれくらいか知っていますか?幼齢期に殺処分される猫の数は約4万7000匹で、半数以上が離乳していない子猫なのです。

全国的に犬や猫の殺処分数は、年々減少しているとはいえ、まだまだこれだけ多くの猫たちが犠牲になっています。離乳していない猫は人間から見ると可愛く、貰い手がすぐに見つかると思うかもしれませんが、実は離乳していない子猫はミルクや排泄の世話に手がかかります。

人手を必要とするため、多くの保健所では保護されたその日に殺処分されてしまうのです。そんな子猫たちの命を救いたいと始まったのが「ミルクボランティア」。今回は、「ミルクボランティア」についてご紹介します。

【関連】耳をカットされている猫には意味がある@さくら猫をご存知ですか?

ミルクボランティアとは

ミルクボランティア

ミルクボランティアとは、生後間もない猫の赤ちゃんの母猫に代わってお世話をするボランティアのことです。

犬、猫殺処分ゼロを掲げている『熊本市動物愛護センター』が先駆けとなって始めました。基本的には離乳までの間、自宅で子猫の世話をします。子猫が離乳して、自分でエサや排泄ができるようになったら再び子猫は施設に戻り、新しい飼い主を探すのです。ミルクボランティアの作業内容は以下のようなものがあります。

  • 子猫の授乳
  • 排泄のお手伝い
  • 温度、体調管理
  • 病院の送迎、投薬
  • 子猫の遊び相手
  • 成長記録の記入
  • 保護施設、愛護センターへの送迎 など

子猫の生活全般をミルクボランティアさんが受け持ちます。さらに、子猫の中には体調を壊す子や、保護されたときから何かしら病気になっている子もいます。

そのため、健康管理や通院もミルクボランティアの仕事です。地域やセンターによっても異なりますが、治療費や飼育費用はミルクボランティア持ちとなっているところが多いようです。

スポンサーリンク

ミルクボランティアに参加するための条件

ミルクを飲む猫

猫好きの人なら、1匹でも多くの猫が幸せになってほしいと思うはず。中には、「私もミルクボランティアをやってみたい」と考える人もいることでしょう。

しかし、誰でもミルクボランティアになれるわけではありません。そこで、ボランティアに参加するための条件を確認してみましょう。

■ミルクボランティアに参加するための条件

  • 終日世話ができる人
  • オリエンテーションを受講すること
  • 保護センター、保健所までの送迎が可能なこと
  • ペットの飼育が可能な住宅であること
  • 家族全員の同意があること
  • 先住猫いる場合、隔離できる部屋があることなど

募集する保護センターによって参加条件は異なりますが、多くの場合上記の条件が挙げられています。申し込みをしたら終わりではなく、研修や審査があることを忘れないでださい。

また、ミルクボランティアはどこの地域でも募集しているわけではありません。詳しくは住んでいる市町村のHPなどを確認してみましょう。

子猫が生まれる春~初夏ごろに募集をおこなっていることが多く、中には通年募集しているセンターもあります。さらに個人の保護団体などでも募集をしていることがあるので、ネットなどで情報を収集してみるのも方法です。

ミルクボランティアに応募する前に

チェック

ミルクボランティアになってから、「話と違う」「こんなはずでは…」とならないためにも、参加する際の注意点をご紹介します。

施設の方針に同意できるかどうか

ミルクボランティアに参加する前に、HPに記載されているセンターや民間団体の方針も知っておきましょう。「私の想いと、向こうの想いが違った」ということもあるからです。

さらに、飼育や募集に関しても施設により異なるため、サポートがあるのかどうか、相談しやすいかなども考慮して応募先を探してみてください。

費用がかかることも知っておく

ミルクボランティアは、ボランティアなのでもちろん猫を預かったからと言って報酬はありません。さらに、飼育費用や病院代などもボランティアが負担するケースがほとんどです。

中にはミルクは現物支給してくれる、一部負担などもあるかもしれませんが、きちんと飼育費用についてもセンターに聞いておく必要があります。病気になって通院、ワクチン接種なども自己負担となれば、それなりの費用がかかることも覚悟してください。

悲しい別れがあることも

保護された子猫の中には、もともと病気を持っている子も多くいます。また、中にはミルクを上手く飲まない、排泄がうまくできないなど発育もいろいろです。ときにはその小さな命が消えてしまうことも珍しくはありません。

どんなに一生懸命にお世話をしても、救えない命もあるということを理解しておく必要があります。

まとめ

今でも多くの猫が殺処分される現在、特に離乳前の子猫の数は成猫よりも処分数が上回っています。

少しでも小さな命を守りたいと始まったミルクボランティアですが、興味がある、ぜひボランティア登録をしたいというときは、市町村で募集があるかどうか問い合わせをしてみてください。

子猫の母親になることは本当に大変なことかもしれません。しかしそれ以上に子猫の成長はその何倍もの喜びを与えてくれるはずです。とはいえ、「かわいいから」「子猫が育てたいから」という安易な気持ちではできません。

ミルクボランティアに応募する前に、きちんと趣旨や費用、飼育環境が整っているかどうかも含めて、家族で話し合ってみて決めてくださいね。

スポンサーリンク

記事が参考になりましたら、ぜひシェアをお願いします。