猫の足にラジカセが落ちて骨折!手術か自然治癒かを悩んだ
実家にいた時からずっと雑種の黒猫を飼っていました。名前はコムサ、好物のゴハンは黒缶。とっても慎重で臆病な男の子。私にしか懐かなかったので、結婚後も新居に連れてきました。
コムサは生後3ヶ月位の頃に友達から譲ってもらったのですが、一緒に住んで1ヶ月頃にいきなり事件がおきました。
私の机から壁のコンセントの間に、ラジカセの電源ケーブルがぶら下がっていて、それで遊んでいたコムサがラジカセを落としてしまったのです。
「危ない!!」と思いましたが、私が見たのは落ちた直後なので、コムサに当たったかどうかは分かりません。ただ、その日は普通にしていたので、特に問題は無かったのかなと思いました。
ところが次の日、部屋の隅っこに隠れたコムサが震えているのに気づきました。出ておいで、というと後ろ左足を引きずっている。そこでようやく昨日のラジカセが足に落ちていたのだと気付いたのです。
慌てて動物病院に行ったところ、麻酔で眠らせてレントゲンを撮り、太ももの骨がポッキリ折れていると言われました…。
手術は体への負担も大きいので自然治癒での治療を選択した
まだ生後4ヶ月ほどなのに大きな怪我をさせてしまい、私は後悔してずっと泣いていました。医師の話では骨折の処置として、手術してボルトで固定する方法があるけれども、まだ小さいので子猫用のものを取り寄せる事になり、手術費全体で10万円ほどになるとのこと。
もしくは手術は体に負担がかかり可哀想なので、自然治癒にまかせる方法もあると言われました。ゲージなどに入れて1ヶ月ほど出さないようにすると治るそうです。両親と相談して自然治癒を選ぶことにしました。
それからコムサは1ヶ月、ゲージの中で過ごしました。トイレも小さいトイレをゲージの中に設置し、ゴハンの時だけ外に出します。
1ヶ月が経過したら本当に骨折が治った!
まだ4ヶ月の遊びたい盛りのコムサは、出してほしいと訴えていましたが、ゲージの外から撫でてあげるしかありません。けれども医師の言った通り、本当に1ヶ月程で治りました。
自然治癒の力って凄い。ようやくゲージから出れたコムサははしゃぎ回っていました。私は良かったね、そしてごめんねと抱っこしながら言いました。生き物を飼う事の責任について痛感した事件です。
それからコムサは19歳まで長生きし、腎不全で亡くなりました。コムサがいなくなって1、2年は思い出すたび辛かったです。
もっとこうしてあげれば良かった、と後悔ばかりが浮かんできて自分を責めてしまいました。けれども時と共に楽しい思い出の方が蘇ってきて、そこでようやくコムサの死を受け入れられたと思います。生きていなくても、身近にいるようなそんな気がしています。
今ペットを飼っていていずれ旅立つ事を不安に思っている人や、ペットロスに苦しんでいる方は、いずれ受け入れられるようになると信じて元気になってもらいたいです。