猫の里親を探したい!ネットで里親募集をする方法【私の体験談】
猫を保護した、何らかの事情で猫が飼えなくなったなどというとき、「自分以外の人に飼育してもらおう」と考えるのではないでしょうか。しかし、いざ里親を探そうと思っても、どのようにして探してよいのか迷うものです。
さらに、里親は誰でも良いというわけではありません。猫の一生がかかっているため、譲渡前に里親を見極めなければならないのです。そこで今回は、ネットで猫の里親を探すポイントと注意点などをご紹介します。
また、実際に私が里親募集をして感じたことなども合わせて紹介するので、ぜひ今後の参考にしてみてください。
猫との出会いは突然にやってくる
まず、このコラムを読んでいる人の中には「猫の里親募集なんて私には関係ない」と思っている人もいるはずです。
私も少し前まではそう思っていました。しかし、義実家の母が、餌を与えていた外猫が出産したことで、その子猫4匹を保護することになりました。
母猫はTNR(避妊手術をして、元の場所に戻すこと)し、保護した4匹はまだ3か月。過酷な野良猫生活を送るよりは、家猫としてのニャン生を歩んでもらおうと里親募集をすることになったのです。
実は私が今まで飼っていた猫、さらには今飼っている猫、全て出会いは突然でした。以前飼っていた猫は犬の散歩中に、母が捨てられていた生後数時間の猫を保護。
今私が飼っている黒猫はある日突然家の前に現れた猫、さらに今回も予定外の保護猫です。以前から色々な猫を検討して、「よし、この猫」と決めたわけではありません。このように、猫との出会いはいつも突然です。
私が里親募集時に登録したサイトまとめ
まず、ネットで里親募集をする時に登録するサイトを探さなければなりません。
募集サイトはたくさんありますが、今回は実際に私が登録した全国で使えるサイトをご紹介いたします。
ネコジルシ
ネコジルシは、猫の里親募集や写真&画像、日記などの猫に特化した総合SNSサイトです。登録は小学生以下ではできません。
募集に関しても、細かく設定することができます。今回、このネコジルシのサイトを利用して里親募集をしたところ、良いご縁に巡り合うことができました。
ネコジルシの公式サイトはこちら
ペットのおうち
ペットのおうちは月間150万人が利用する国内最大のペットコミュニティーで、事情によりペットを飼えなくなってしまった飼い主や、ペットを保護している保護活動者などと、ペットを飼いたいと考えている方が交流できるサイトです。
ペット全般の為、犬、猫、鳥など多種多様なペットの里親を募ることができます。
ペットのおうちの公式サイトはこちら
ジモティー
地元に絞って里親募集をすることができるサイトです。できるだけ近くで里親を探したという人におすすめ。
ただし、都道府県によって閲覧数にばらつきがあることも…。私は初めジモティーで里親募集をしましたが、決まらないため別のサイトにも登録をしました。
ジモティーの公式サイトはこちら
里親募集をするときのポイントと注意点
子猫を4匹プラス、先住猫1匹で合計5匹…。どう考えても、我が家の猫飼育数のキャパシティーを超えています。
そこで、1匹でも多く里親に預けようと考えました。
里親決定までの道のり
里親決定までにやらなければならないことは以下の通りです。
■里親決定までにやるべきこと
- 1.猫の健康チェックと検査
- 2.猫を里親に出せるまで、ある程度慣れさせる
- 3.どのサイトで募集をするか決める
- 4.里親募集をする
- 5.里親希望者と連絡を取りながら、相手を見極める
- 6.譲渡の準備をする
- 7.譲渡
野良猫の場合、人に慣れていない子も多くいます。ある程度、人に慣れるようにしておくと里親が決まりやすくなります。
また、里親を出す前の健康チェックなどは、以前に私が執筆した次の記事をご参照ください。
【参考】猫の里親を探したい!経験者が準備ですることや費用のまとめ
掲載する情報や条件は詳しく載せる
まず、里親募集をする時に必要なものが猫の情報と写真です。写真は複数枚撮って、かわいく写っている写真を選んでください。
特徴がある部分は写真に撮るようにしましょう。また、掲載する情報は詳しく記入します。年齢、性別、性格、特徴、持病の有無、ワクチンの有無などです。あとは里親募集の経緯と、応募条件も詳しく記入します。
あらかじめ、かかった費用を負担してもらいたいときは、その旨も記載してください。ただし、サイトによっては個人登録の里親募集は、費用請求はできないサイトもあります。
持病については後でトラブルになることもあるので、分かっている範囲できちんと掲載してください。中には持病を持っていても「里親になりたい」と申し出てくれる人もいます。猫の特徴や性格などを詳しく載せる事で、新しいお家が決まる確率がグンと上がるのです。
サイトはこまめにチェックする
里親募集をしたら、こまめに応募が無いかチェックすることも忘れないようにしてください。せっかくご縁があっても、連絡を忘れていたことでせっかくのチャンスを逃がすこともあるのです。
もし応募があれば早めに連絡を取るようにしてください。ただし、急ぐあまりに判断が鈍ることもたるため、最終決定は慎重に。
里親詐欺に合わないために
ネットで里親募集をするメリットは、たくさんの人が見てくれることで飼い主が見つかりやすいという点です。
しかし、中には虐待を目的で猫を飼ったり、譲りうけた猫を保健所に持ち込んだりする「里親詐欺」というものも存在します。そこで、里親詐欺に合わないために次のことを確認してみてください。
譲渡を急がない
譲渡を急ぐあまりに、里親詐欺にひっかかってしまうことも珍しくありません。猫のために気長に良いお家を探してください。
さらに、里親希望者が譲渡を急がせるケースも挙げられます。できれば、譲渡前に面接をすると良いかもしれません。
自宅を見せてもらう
里親詐欺は、自宅を見せたがらないという人が多くいます。可能な限り、譲渡をする猫を直接とどけて家を見せてもらうようにしましょう。
身分証の提示や、譲渡契約書を交わす
きちんと身分証明書をみせてもらう、譲渡契約書を交わすことも大切です。中には名前や住所を偽っていることもあります。
譲渡条件をきちんと提示する
募集の時にきちんと譲渡条件を提示するようにしてください。
譲渡条件に「面接」「身分証の提示」「譲渡契約書のお願い」「自宅までお届け可能な方」など、細かく記入しておくことで、里親詐欺に合うリスクを減らすことができます。
譲渡後、定期的に様子を伝えてもらう
譲渡後に猫の様子を伝えてもらうようにしてください。写真を送ってもらうのも良い方法です。
ただし、頻繁に写真を送るなどの条件は、里親にとっても負担になります。お互いに納得が出来る範囲でおこなうようにしてください。
まとめ
里親サイトに募集を出したからと言って、必ずしも里親が見つかるとは限りません。急ぐあまりに里親詐欺に合うこともあるため、気長に猫の新しいお家を選んであげてください。
今回、我が家で保護した4匹のうち2匹が新しいお家に迎えていただきました。もちろん、里親詐欺などの心配はありました。さらに、県外からの応募だったのと自宅訪問がNGだったため、かなり慎重になったのも事実です。
メールのやり取りでも色々質問し、「自宅訪問ができないのであれば、ご家族で猫をお迎えに来てほしい」と提示し、どちらのお宅も快く承諾いただけました。結果、良いお宅へお婿入りできたと思っています。
なかなか里親募集の声がかからないというときは、他のサイトにも掲載してみたり、写真や猫の情報を見直してみたりしてください。また、「この人には譲渡はしたくない」と少しでも引っかかったら、白紙に戻して一から選び直すことも大切です。