猫に好かれる人・嫌われる人の特徴@どんな人が好かれる?
我が家のにゃんこは人見知りです。大きな体のわりにとっても臆病者で、玄関のチャイムが鳴っただけで隠れてしまいます。友人が遊びに来たときも、隠れ家に閉じこもってしばらくの間顔も見せてくれません。
家の中で飼っているので知らない人に会う機会も少なく、慣れていないのは仕方ないとしても、いい加減人間が怖いものではないことくらい覚えてほしいと思うのですが、なかなかそうはいかないです。
ところが、何度会っても慣れない人がいる一方で、初対面の人にもかかわらず、いきなり膝の上に乗って甘えることもあるのです。膝の上に乗るなんて、飼い主である筆者でさえ滅多にしない行動です。いったいこの違いは何なのでしょう?
人間にも好き・嫌いがあるように、猫にも好みや相性があるようです。ここでは、そんな猫ちゃんと人間の相性について調べてみた結果を紹介します。
猫が人を好き・嫌いになる判断基準
人間の場合、第一印象を決めるのは見た目ではないでしょうか?まずは視覚から得た情報によって相手が好ましいかそうでないかが決まります。
猫の場合は視覚ではなく、聴覚と嗅覚。つまり音と臭いが好き・嫌いの判断基準になっています。人間は目、猫は耳と鼻という具合に、それぞれ五感の中でもっとも優れている機能を使って判断するのですね。
猫の嫌いな音
実験結果によると、猫の好きな音域は2,000~6,000ヘルツと言われています。この音域には子猫の鳴き声などが当てはまるそうです。高くて小さい音ですね。
一方で、低くて大きな音は嫌う傾向があるという実験結果があります。この結果は動物全般に当てはまることで、一般的に低くて大きな声は、唸り声など動物が相手を威嚇する時などに発する音です。従ってこのような声を発する相手には身の危険を感じるということになります。
これらの結果から、猫は低くて大きな声の人より、高くて小さな声の人を好むと言えそうです。もちろん例外もありますが、初対面の場合は、低い声の男性より、高い声の女性により早く慣れる傾向があるようです。
猫ちゃんに嫌われない秘訣は、出来るだけ高めの小さな声で話しかけることです。人間の赤ちゃんに話しかけるように、優しく話しかけてみることをおすすめします。
猫の嫌いな匂い
猫は犬ほどではありませんが嗅覚も優れています。従って、嫌いな臭いの相手にはなかなか近づいてくれません。一般的に猫の嫌う匂いと言われているものを挙げてみましょう。
■猫が嫌う匂い
- みかん、レモンなどの柑橘系フルーツの匂い
- 石鹸、香りの強い洗剤・柔軟剤などの匂い
- メンソール系の塗り薬や湿布の匂い
- シナモンなどの香辛料の匂い
- タバコの臭い
- 男性の汗の臭い
人間には良い香りのものも、猫ちゃんにとっては嫌な臭いと感じるものも多いようです。猫に嫌われたくなかったら、このような匂いがしないように気を付けてみるのも一つの手です。
これらの匂い、特に男性の汗の臭いは猫にとってただ「嫌い」というだけではなく、強いストレスを与える場合があります。室内飼いで逃げ場のない猫にとってはたまらないことでしょう!制汗剤やこまめに拭き取るなどのケアで、できるだけ臭いがしないように気を付けてあげたいですね。
猫の嫌いな行動
一般的に、猫は人間の子供が苦手と言われることが多いようです。確かに、おとなしく人懐っこい猫でも、小さな子供が近寄ってくるとさりげなくその場を離れることが多くあります。
動物好きな子供は猫を見かけると駆け寄り、時にはヒゲやしっぽを引っ張ったりして容赦なく触りまくりますよね?子供は猫と遊んでいるつもりなのですが、猫にとってはとんだ災難です。
犬は一緒にじゃれて遊んでもらうのが大好きですが、猫は比較的静かな環境を好みます。特に大人になった猫はその傾向も強くなります。気が向いたときに猫じゃらしで遊んでくれる人間は歓迎しますが、気が変われば撫でられるのも嫌がる飼い主泣かせなツンデレです。
初対面の猫ちゃんに会う時には、大きな足音を立てず、猫ちゃんが自ら近寄って来るのを静かに待ちましょう。間違っても、自分から近づいて触ろうとしてはいけません。猫ちゃんが恐る恐る近づいて来たら、そっと手を差し出して匂いをチェックしてもらいます。
これは「キャットスキャン」というそうです。危険な相手じゃないか?クンクンと臭いをかいで確認するのですね。念入りなチェックを済ませて、危険がないことを確認できれば猫も安心します。これで晴れて猫ちゃんに触ることができます!この方法は獣医さんも実践しているそうですよ。
まとめ
人も猫も、好き・嫌いの好みには個人差があります。ここでは一般的に猫ちゃんが嫌いなものごとをご紹介しました。
足音の大きさや、嫌いな臭いなど、我が家のにゃんこにも当てはまるところがたくさんありました。急いでいるときにバタバタ歩くと、慣れ親しんだ飼い主とわかっていても逃げていきますし、筆者の大好きなミカンは見るだけでそそくさと離れて行ってしまいます。
少なくとも嫌いなことをしないように気を付けることで、猫ちゃんとの距離はぐっと近づきます。初対面の猫ちゃんに会う時には、ぜひ試してみてくださいね。