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生後1カ月以下の子猫を保護したときの育て方@ミルクの与え方や排泄時のポイント

立ち上がる子猫

猫との出会いは突然訪れます。我が家で飼っている(飼っていた)猫は、全て保護猫で突然の出会いからでした。初めて飼った猫は生後数日しか経っていない子猫で、ビニール袋に入れられた状態で捨てられていたのです。

へその緒は切られていましたが、まだ毛も生えておらず目は開いてなかった子猫。ある程度成長した猫とは違い、1カ月経っていない子猫の場合自分でご飯を食べることも排泄することもできないため、私たち人間が母親代わりをしなくてはなりません。

そこで今回は、生後1カ月以下の子猫を保護したときの育て方をご紹介いたします。

子猫を保護したら

保護した子猫

子猫を保護したらまずは温度調節をしてあげなければなりません。段ボールにタオルや毛布などを敷いて寝床を作り、温度は30度~35度に保つようにします。

湯たんぽやカイロを使う場合は、温度が上がり過ぎないように注意してください。乾いたタオルで体を優しくマッサージしてあげるのも方法です。また元気がない、どこかケガをしているというときは、病院できちんと診てもらいましょう。

特に冬に子猫を保護したら、体温が下がらないように最善の注意が必要です。我が家の猫は5月の下旬に保護したため、冬ほどの温度調整をする必要はありませんでした。

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子猫の飼育で準備するもの

遊ぶ猫

子猫を育てるために、猫専用のものを揃える必要があります。準備するものを参考にしてそろえてみてください。

■準備するもの

  • 子猫用専用ミルク
  • 子猫用の哺乳瓶
  • 食器・水入れ(離乳食が始まったら)
  • 保温グッズ(ペットボトル、カイロ、ペットヒーターなど)
  • 敷物のためのタオルや毛布
  • コットン(排泄用)

猫用のトイレや爪とぎは、1カ月を過ぎてからで問題はありません。子猫専用ミルク、哺乳瓶はペットショップやホームセンターなどで購入することができます。

子猫のミルクの与え方

ミルクを飲む子猫

1カ月以下の子猫は、まだ成猫と同じエサを食べることができません。そのため数時間おきに猫専用の哺乳瓶でミルクをあげる必要があります。

またミルクの与える量は週齢と体重によって異なるので、まずはどれくらいの量をどのように与えるのがよいのかを確認してみましょう。

1.ミルクを与える回数と適正量

ミルクの与える回数と量は、以下を参考にしてみてください。

■生後1~10日/体重130~180g
1日あたり10~12gの粉ミルクを5~6回/日に分けて授乳

■生後11~20日/体重230~280g
1日あたり16~20gの粉ミルクを4~5回/日に分けて授乳

■生後21日~/体重330~400g
1日あたり24~32gの粉ミルクを3~4回/日に分けて授乳

生後1日~10日までは3~4時間に1度の授乳ですが、週齢ごとにしっかり体重が増えてくれば少しずつ授乳の間隔も長くなります。

また、1カ月を過ぎた頃から離乳食が始まりますが、子猫の体重が400グラムを超えていないときは無理に離乳食に進めず、ミルクでしっかり体重を増やすようにしてみてください。

2.ミルクの飲ませ方

用意するものは子猫専用のミルクと哺乳瓶で、子猫用のミルクを作ります。このとき、ミルクの温度が高すぎないように注意してください。ミルクの温度は38度~40度にします。

作ったミルクを少し手の甲に数滴落として、少しぬるい程度が適温です。熱すぎる場合は、哺乳瓶を振って温度を下げてください。

ミルクは必ず子猫を腹這いにしてから与えます。仰向けにしてミルクを与えると、気管に入ることがあるので危険です。首筋から背中のあたりを軽く掴み、顔が少し持ち上げたら斜め上から乳首を口に当てます。

このとき、大量のミルクが流れていないか確認してください。ゆっくりと時間をかけて必要量を飲ませるようにします。きちんとミルクが飲めたら、口の周りについているミルクをキレイに濡れたガーゼなどでふき取ってあげましょう。

子猫の排泄方法

トイレをする子猫

子猫は生後1カ月頃まで自力で排泄することができません。母猫がいない子猫は、飼い主が排泄を促せてあげる必要があります。

1.排泄をさせるタイミング

排泄のタイミングは、ミルクを与える前と与えた後です。お腹がパンパンだと、ミルクを飲めいことがあります。そのため、ミルクをあげる前に排泄を済ませておきましょう。

また、ミルクを飲んだ後もきちんとトイレをさせてあげてください。ミルクだけ与えて放っておくと、便秘になり最悪の場合死んでしまうこともあるのです。

2.排泄のさせ方

ぬるま湯(40度程度のお湯)にコットンを浸して、軽く絞ります。コットンで優しく子猫の肛門を刺激してあげてください。強くゴシゴシと拭いてしまうと肌が赤くなってしまうため、優しくトントンとたたくように排泄を促します。

うんち、おしっこが出たら肛門の周りをキレイにしてあげてください。おしっこは1日に何度もやりますが、うんちはだいたい1日1回です。ただし1日に2回うんちをする子もいるので、1日1回以上出ていれば問題はありません。

うんちやおしっこは健康のバロメーターです。いつもと違う固さや色のうんちの場合は、病院で受診してもらうようにしてください。さらに、数日うんちが出ない場合も受診するようにしましょう。

まとめ

1カ月に満たない子猫を保護したら、まずは子猫の体温が下がらないようにしなければなりません。我が家で保護した子猫も、子猫用のミルクで数時間おきに授乳をし、排泄を促していました。

しかし当時、母も父も仕事に出ていてさらに私は学生でした。日中は留守になるため授乳の時間が問題だったのです。一番遅く家を出る母が仕事に出る前に授乳して、一番早く帰宅する私が帰ってからすぐに授乳。

本来3、4時間おきの授乳が必要でしたがそれ以上の時間が開くため、多めにミルクを飲ませて出かけるようにしました。それでも生命力が強かったのかすくすくと育ち、みるみるうちに大きな猫へと成長をしたのです。

まだ小さい子猫のお世話は大変ですが、赤ちゃんの間はほんの数カ月。かわいい時期を楽しみながら育ててみてくださいね。

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