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水を飲むのが猫のための対策方法@獣医の見解も紹介

猫

我が家のにゃんこは水飲みが下手です。実は食事の方もあまり得意ではないのですが、とにかく水飲みは絶望的に下手なのです。

どのように下手なのかを説明してみます。まず、普通にお皿に入った水をペロペロと飲みます。

猫ですから、舌にのったお水を少しずつ飲むのですが、なぜだかそのお水が鼻に入ってしまうらしく、水飲みが終わった後必ず「ケホッ、ケホッ」とも「ケン、ケン」ともつかない、みょうな咳をするのです。

体を低くして、まるで「あかべこ」のように頭を左右上下に揺らしながら、「ケホッ、ケホッ」。この状態がしばらく続きます。

最初に気付いたときは本当に驚きました!何か悪いものでも食べたのか?体のどこかがおかしくなったのか?ところが、しばらくケホケホした後は、いつもと同じように元気な様子です。

どうやら鼻に水が入ってむせているようだ、わかったときにはホッとしましたが、それはそれで心配です。猫には呼吸気管が弱い子も多いので、このままの状態でよいものか、調べてみた結果をご紹介します。

水飲みが下手な猫・獣医さんの見解

獣医と猫

あまりにもむせる回数が多いので、かかりつけの獣医さんに相談してみました。獣医さんいわく、「水飲みが下手な子はしかたないもんね…」とのこと。

我が家のにゃんこだけかと思いきや、水飲みが下手なにゃんこは意外にも多いとのことでした。確かにインターネットで調べてみても、水の飲み方がおかしな子はたくさんいるようです。

もともと猫は、水を飲むことが得意な動物ではないそうです。人間や、人間と同じように汗をかく動物は、体の水分を補うために水をたくさん飲む必要があります。

そのため、進化の過程で上手に水を飲める構造に変化し、水を吸い込むことができるようになりました。ところが、わずかな汗しかかくことのない猫や犬は、舌で舐めとる程度の水しか飲めない体の作りに落ち着いたのです。

その中でも、劇的に水飲みが下手な子がままいる、ということですね。とは言え、このまま放っておくのもかわいそうです。獣医さんと、猫好きさんの経験から導き出されたアドバイスは以下のような点でした。

獣医さんからのアドバイス

◆水飲み容器の形を変えてみる…深さが浅いもの・深いもの、大きいもの・小さいものなど、猫が飲みやすい形のものを探してみましょう。

◆水飲み容器の材質を変えてみる…陶・ステンレス・プラスチックなど、一見関係が無いようにも思えますが、容器の質感が変わると水の飲み方が変わる子もいるようです。試してみましょう。

◆水飲み容器の高さを変えてみる…水面と猫の顔の角度を変えるために、容器を置く高さを変えてみます。猫の身長や水を飲む姿勢によって、一番良い角度になる高さを探しましょう。

◆水の温度を変えてみる…猫に与える水は、通常常温が良いとされています。少し暖かいものを好む子もいるようです。ただし、冷たいお水は避けましょう。

◆水飲み器を変えてみる…お皿タイプではなく、循環式の水が湧き出るタイプのもの、ペットボトルにノズルがついたタイプのものなど、鼻に水が付きにくい仕組みのものに変えてみる。

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獣医さんのアドバイスを試してみました

水飲み場

いただいたアドバイスをいくつか試してみました。結果、我が家のにゃんこには循環式の、水が湧き出るタイプのものが向いていることがわかりました。では、その過程と結果をご報告します。

水飲み容器の材質を変える

容器を変えてすぐは、見慣れないものなので慎重に飲んでいたため、むせることもなく安心していましたが、慣れてくるとやはりケホケホする回数が増え、むせる頻度は以前と変わらなくなってしまいました。

ペットボトルにノズルが付いたタイプ

ペットボトルから水が出る

一番理想的だと考えていたのですが、「ここから水が出るよ」と、何度繰り返し教えても、我が家のにゃんこは理解してくれませんでした。ペットショップでもこのタイプを使っているところが多いですね。

小さい頃から使い慣れていれば、埃が入ることもなくとても理想的だと思います。我が家ではお蔵入りとなりました。

循環式の水が湧き出るタイプ

循環式の水

この容器を買うか買わないか、しばらく悩みました。なぜなら、我が家のにゃんこは「超」が付くほどビビりなのです。

見慣れない形、動く水、「ブーン」というかすかなモーター音。どれを取っても、ビビり君には馴染めそうにないと思われたからです。

案の定、最初はおっかなびっくりでした。ソロソロと近づいては、はじかれたように後ずさりを繰り返し、水を飲むどころではありません!

しかし、小一時間もすると、そーっと手を伸ばして湧き出す水を触ったり、臭いをかいだり、彼なりに調査した結果、盛り上がったり流れたりしているのが水だと理解できた様子です。

現在使用し始めて2年程経過していますが、今ではすっかり慣れ、ほとんどむせることもなく、安定して飲んでくれています。

検証の結果

つぶらな目の猫

水飲みが下手で、水を飲む量が不足してしまうと、猫は腎臓病や泌尿器系の病気に罹りやすくなるリスクがあります。

そのため、猫ちゃんに快適な水飲み場を作ってあげることはとても大切なことです。我が家のにゃんこもむせることがなくなって、ずいぶん楽になったのではないかと思います。

この循環式タイプの水飲み器は、容器に顔を突っ込む必要がなく、湧き出てくる水を自分の好きな位置で飲むことができるので、鼻に水が入ることが少ないようです。そしてもう一点、ある程度の高さがあることも、飲みやすさの一因だと気付きました。

水飲みが下手な猫ちゃんを飼っている方は、いろいろ買って試す前に、今使っている水飲み容器の下に箱などを置いて、高さを調節するところから試してみることをおすすめします。

まとめ

ケホケホと苦しそうな咳がぐんと少なくなって、ホッとした筆者ですが、実は新たな問題に直面しているのです。それは、にゃんこが水を飲んだ後、床がビショビショになることです。

水がこぼれる

もちろん、猫がむせることに比べれば、多少床が濡れることなどなんでもないことです。しかし、かなりの広範囲に飛び散った水…、我が家のにゃんこは本当に不器用なのです…。

今日は記事が長くなりましたので、飛び散った水の対策はまたの機会にご紹介しますね。

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