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実家への帰省中に逃げ出した愛猫@もうこのまま戻ってこないと覚悟を決めたら

我が家の5人目の家族、猫のココは動物愛護センターから連れて帰った雑種ネコです。愛護センターにはココを含めて5匹の子猫がいましたが、猫初心者にとってヤンチャな子は難易度が高そうなので、なるべくおとなしい子を選んできたんです。

茶トラの美人ネコ、といっても性別は立派な男の子なので、イケメンにゃんことでも言うべきでしょうか、今年でもう6歳になります。

好奇心旺盛で友好的な性格、人も大好き、よそのニャンコも大好き。お客様が来ると必ず近くに寄って行って、付かず離れずの距離で様子を眺めています。

外をパトロール中のよそのニャンコとはお友達になりたいのに、シャーッ!!とすごまれてしょんぼりな表情。

また、ココは自分のことを人間と思っている節があり、人間のご飯の時間には必ずテーブルに参加します(必ず降ろされていますが^^)。お刺身に目がなく、特にかつおは目の色が変わるほどの大好物です。

田舎の実家へ帰省すると必ず戸口から逃げ出すうちの猫

そんな愛すべきココとの楽しい暮らしの中で、家族みんなが胸を締め付けられる事件がありました。我が家はお盆と年末年始の2回、田舎の実家に帰省をします。車での長時間ドライブも慣れたもので、何度も帰省するうちに実家の様子もすっかり覚えてしまったようです。

田舎の家の恐ろしいところは、立てつけが悪いこと、カギをしなくても平気なこと。動物愛護センターの指導で、外には出さないようにしていたのですが、外への興味は強く脱走癖のあるコです。

実家について彼がまずやることと言えば、外に出られそうな窓、ドア、戸口を探すこと。おじいちゃんとおばあちゃんも猫が帰ってくると、普段と違って注意してはくれるのですが、ちょっとの隙をついて出て行ってしまいます。

で、思う存分外遊びをして満足気に帰ってくる、と。まぁ田舎で猫が外に出ても、隣までは遠くてイタズラしに行きようもないし、車も滅多に通らないし、大丈夫でしょう、という慣れがだんだん出来ていたのは本当です。

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いつもなら帰ってくる時間になっても戻らない愛猫

2年前の夏に帰省したときも、ココは朝に夕にと脱走を繰り返していました。そんなある夜、いつもはちゃんと帰ってくるのに、いつまで経っても戻って来ません。

こんなことは初めてです。ココが大好きな子供たちは特に不安顔で、そのうち帰ってくるよとなだめながらも、よそに居つくことは考えにくいので、帰りたいのに帰れない状況になっているのでは、と気が気でなりませんでした。

そして、次の日は子どもたちと付近を捜索、その夜も帰って来なかったです。次の日は、もう自宅へ帰らないといけないと言う日。覚悟を決めなければなりませんでした。

私たちが帰った後に、もしかしたら実家に戻ってくるかもしれない。そしたら電車で7時間の道のりでも、迎えに来るんだけど…。もしかしたら帰ってこないのかもしれない、事故にあったのかもしれない、このまま二度と会えないかもしれない、ということも考えざるを得ませんでした。

同じことを家族みんなで考えていたのでしょう。小学3年生の下の子は、近所の神社にお参りして、神様にココが帰って来ますように、とお願いしていました。

私も最悪の結末を想像して、感極まって泣いていました。子どもの前でなく訳には行きませんでしたが、こんなに突然、何の心の準備も出来ていないままにお別れになるなんて。胸が張り裂けそう、というのはこのことを言うのだなと、そのとき初めて思いました。

その夜、自宅に帰る準備も済ませ、ココが帰ってこないことへの不安を持て余しながら過ごしていた時、そとからか弱い鳴き声が…?

聞き間違えかと耳を澄ますと、やっぱり聞き覚えのある鳴き声です。急いで戸を開けると、そこにはボロボロになったココの姿があったのでした。

何があったのかは分かりませんが、とにかく帰って来てくれた。あのときの安堵と嬉しさと感激と、何故だか悲しさが少しだけ混じった不思議な気持ちは、今でも鮮明に思い出すことが出来ます。下の子とは、神様へのお祈りが良かったんだねと、お話しました。

結局、何かのケモノに襲われて動けなかったんじゃないかということになり、自宅に連れ帰ってすぐに病院に連れて行きましたが、点滴だけで大事には至らなかったです。ココが自分たちにとってどれだけ大切な存在になっていたかをまざまざと思い知らされた、忘れられない事件です。

家族と同じ愛おしい存在、でも猫は人間より先に死んでしまいます。いつかはお別れがやってくるのです。そんな覚悟を一度はさせられた身としては、今後はココと暮らす日々を慈しみながら過ごしていきたいと思いました。

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