1. ホーム
  2. 健康・病気
  3. ≫猫の歯周病対策してますか?予防・治療方法を紹介
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

猫の歯周病対策してますか?予防・治療方法を紹介

猫の歯

みなさんは猫の定期健診、してますか?我が家のにゃんこは毎年1度のワクチン接種と同時に行うことにしています。少し小太りなところを除けばいたって健康な我が家のにゃんこは、先日ワクチン接種を受けに1年ぶりに動物病院へ行ってまいりました。

この1年間、キャットフードをジャガーに変え、良質な栄養と適切な量にこだわり、にゃんこの健康管理には十分に気を付けてきました。そのおかげか健康状態は至って良好。毎年増え続けていた体重の増加も止まりました。気になるところがあるとすれば、それは唯一「口臭」です。

猫の口臭の原因はいくつか考えられるそうです。猫が食べたキャットフードそのものの臭い。肝臓や腎臓の疾患によるもの。口腔内の疾患によるもの。口腔内の疾患とは、具体的には歯肉炎や歯周病などになります。

獣医さんに猫の口臭について相談したところ、我が家のにゃんこの場合特に内臓系には特に疾患の疑いがなかったことから「歯周病」による可能性が高い。ということでした。

「歯周病」は猫だけでなく、人間にとってもやっかいで恐ろしい病気です。今回はそのこわい歯周病の予防法や治療法を調べてみました。

歯周病とはどんな病気?

腕を舐める猫

歯周病とはいったいどのような病気なのでしょうか?

歯の表面は「菌膜」でおおわれています。菌膜には多くの菌が集まっていますが、菌膜そのものが悪さをすることはありません。しかし時間が経つとさらに細菌が集まり、菌膜は「歯垢(プラーク)」になります。

菌膜が歯垢になるまでには24時間程かかり、さらに放置すると2~3日で石灰化し「歯石」に。

菌膜・歯垢・歯石は細菌の温床です。そのままの状態で放置しておくと口の中に炎症がおき、歯肉炎や歯周炎を引き起こします。それらを総称して「歯周病」といいます。

歯周病は、口臭の原因になるだけでなく、歯茎が腫れて血がでたり、歯茎が下がり歯がぐらついたり、症状が進行すると歯を支える骨にまで影響をおよぼぼします。痛みも伴うため食事を摂ることも困難になります。

口腔内の違和感や痛み、さらには栄養も摂れないことから、歯周病を患うと衰弱が進みます。また、歯周病の細菌が体内に入り込むことで心臓や腎臓などに悪い影響を及ぼす可能性もあると言われています。このように歯周病は命にもかかわる恐ろしい病気なのです。

スポンサーリンク

歯周病の治療とは?

唇をめくられる猫

歯周病になってしまった場合は、動物病院で治療を受けるしかありません。動物病院では歯石を除去し、歯周病の原因になっている細菌の温床を取り除く施術が主な治療になります。

歯石を取り除く際、猫が暴れないように一般的には全身麻酔をすることになります。全身麻酔をすることで、歯の裏側や歯周ポケットまで念入りな歯石の除去が可能になりますが、その反面麻酔による副作用の心配はぬぐい切れません。

また、「無麻酔」による歯石除去を行うところもあるようですが、暴れる猫を押さえつけて無理やり歯石を除去することになるため、除去しきれなかったり、口腔内を傷つけることもあるようです。また、猫の受けるストレスも大きなものになるでしょう。

いずれにしても、いったんできてしまった歯石を取り除くには様々なリスクを伴います。

歯周病を予防する方法

あごを持たれる猫

歯石はできてしまう前に手を打つことが何より大切です。歯石を防ぐ一番理想的な予防法は、何といっても毎日のケア、「歯磨き」なのです!

歯磨きの効果は歯石になる前に菌を除去できるところにあります。歯石の除去はプロに任せるしかありませんが、菌膜や歯垢の状態であれば歯磨きで簡単に取り除く事ができるのです。

菌膜が歯垢になるまでにかかる時間は約24時間です。そのため、歯周病予防には毎日の歯磨きが推奨されます。

しかし、多くの場合にゃんこがおとなしく歯磨きに応じるとは思えません。歯磨きはどのように習慣付けたらよいのでしょう?

猫に歯磨きを慣れさせるコツ・ポイント

歯ブラシをかむ猫

歯磨き好きの猫にするには、できれば子猫の頃から習慣にしてしまうのが理想的です。大人になってから歯磨きを始める場合は、何よりも飼い主さんの根気が必要になります。

まず、歯磨きの前に、猫ちゃんに歯や口の中を触られることに慣れてもらいましょう。猫用のスープやウエットフードのスープなど、猫の好きな味がする液体を指につけ、舐めさせながら歯や口の中を優しくさわれるようにしてください。。

猫用の歯磨きには、猫ちゃんが好きな味がついているので、歯磨き粉を指に取り舐めさせるところから始めても良いですね。

口の中を触られるのに抵抗しなくなったら歯磨きのスタートです。猫専用の歯ブラシを使って磨いてみましょう。歯ブラシを怖がる場合は、ガーゼなどの柔らかい布を使ってもOKです。ブラシや布に猫用歯磨き粉を付け歯の表面を磨きます。

特に奥歯には歯垢が付きやいので丁寧に磨きましょう。また、力を入れ過ぎて口の中を傷つけることのないように注意してくださいね。

嫌がる猫ちゃんに無理をして、口を触られること自体を嫌がるようになっては本末転倒です。毎日磨ければ理想的ですが、猫ちゃんのペースに合わせて根気よく続けることが大切です。
【参考】猫に歯磨きは必要って本当?口臭が気になったらチェック!

まとめ

歯周病は多くの猫ちゃんがかかる病気ですが、進行すると猫ちゃんの健康を損ねる原因にもなりますので、できれば未然に防ぎたいものです。猫ちゃんの口腔内のお手入れは口臭を防ぐだけではなく、いつまでも健やかに過ごしてもらうための大切なケアと言えるでしょう。

歯磨きを習慣にするためにはかなりの根気が必要になりますが、かわいい愛猫のためにも頑張ってくださいね。

スポンサーリンク

記事が参考になりましたら、ぜひシェアをお願いします。