猫を飼うための準備と必要な費用@初めて飼う方はチェック!
近年の猫ブームで、「我が家にも猫を迎え入れたい」と思う人が増えています。猫は犬とは違って家の中だけでも飼育ができ、一人暮らしの人でも飼いやすい動物と言えるので人気が高まっているのも納得です。
しかし猫だけではなくどんな動物でも言えることですが、安易な考えだけでペットを家族に迎えることはできません。命を預かることになるので、最後まできちんと世話をする必要があるのです。
そこで今回は猫を家族に迎えたいと思っている方のために、知っておきたい飼育準備と費用をご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
猫の生活に必要なもの
猫を今まで一度も飼ったことが無い場合、全てを一から揃える必要があります。もちろん、赤ちゃん猫、子猫、成猫で必要なものが異なるので、きちんとチェックしてみてください。
1.赤ちゃん猫に必要なもの
赤ちゃん猫は生後0日~45日くらいまでの子猫のことです。
- 仔猫用ミルク
- 仔猫用哺乳器
- 猫ベッド(段ボールでも代用可能)
- 保温グッズ(ペットボトル、カイロ、ペットヒーターなど)
- 敷物のためのタオルや布類
- 使い捨てガーゼ多めに(排泄用に必要)
以下は生後一カ月を過ぎたごろから必要となります。
- トイレ本体
- トイレ砂
- つめとぎ
- 食器・水入れ
- 離乳食
2.子猫~成猫に必要なもの
- キャットフード
- 食器・水入れ(いらない食器で代用可能)
- トイレと砂
- つめとぎ
- キャリーケース(猫が入る大きさの物)
3.生活に応じてあれば良いもの
- 猫用のベッド
- 猫用のおもちゃ
- 爪切り
- ブラシ
- 首輪
あらかじめ猫を迎える日が決まっていれば事前に準備が可能ですが、急に猫を迎え入れる場合もあるかもしれません。そのときは「トイレ」と「エサ」だけ用意して、後から必要なものを揃えても大丈夫です。
ただし赤ちゃん猫の場合は、専用のミルクと哺乳瓶は必ず用意してください。人間の物での代用はできません。
猫を家族に迎えた時にかかる費用
猫にかかる費用は生活用品だけではありません。家族に迎え入れるために、きちんと病院で検査や予防接種が必要となるのです。そこで猫を迎えるための準備として、どれだけの費用がかかるのかもきちんと把握しておいてください。
1.初期準備費用
- 仔猫用ミルク1缶:約1,500円※
- 哺乳瓶:約800円※
- ガーゼ300枚:約1,000円※
- キャットフード:約500円~1,500円
- トイレ:約2,000円~3,000円
- トイレの砂:約600円~1,000円
- エサ入れ:約100円~1,000円
- 水入れ:約100円~1,000円
- つめとぎ:約300円~1,000円
- キャリーケース:約3,000円~5,000円
- 合計:9,900円~16,800円(※仔猫を飼育する時に必要なもの3,300円含む)
2.健康管理費用
- 診察料:約1,000円~3,000円
- ワクチン接種1回(3種混合の場合):約3,000円~5,000円
- 血液検査:約3,000円~5,000円
- 避妊手術:約20,000円~35,000円
- 去勢手術:約15,000円~25,000円
- 合計:30,000円~53,000円(※避妊手術、予防接種2回分で計算)
猫を飼ったら、必ず病院で健康診断と予防接種を受けるようにしてください。予防接種は一般的には3種混合ワクチンの接種を行いますが、それ以外にも1~7種まであり、値段も異なります。また予防接種は2回の接種が必要です。
初期準備費用+健康管理費を合わせると、約40,000円~70,000円程度の費用が必要となります。ただし野良猫を保護した場合は病気を持っていることも多いため、健康管理費が上がると考えておいた方が良いでしょう。
猫の1カ月の生活費は?
どんな動物でも初めて飼う場合、必要なものを一から揃えなくてはならないため、初期費用はそれなりにかかります。しかし一度揃えてしまうと、あとは消耗品を買い足す程度になります。では、猫にかかる1カ月の生活費はいくらになるのでしょうか。
毎月購入するものは「エサ」「砂」の2点です。これはエサと砂の種類によって値段が大きく変わるため、我が家の場合を例に挙げて計算してみます。
※朝:ドライフード、夜:ウエットフード半分とドライフード、トイレの砂は1カ月交換タイプ、シートは約1週間で交換として。
■1ヶ月分の猫の生活費
- ドライフード(1キロ):約600円
- パウチのウエットフード:約65円×15個
- デオトイレの砂1袋(2回分):約1,000円÷2
- デオトイレシート1袋(10枚入り):約600円÷2
- 合計:2,375円
その他に、つめとぎやおもちゃ、おやつなどを購入することもあるので、平均して月3,000円程度が1カ月の猫の生活費と思っておいてください。
その他に必要な費用と、生涯の金額
猫は犬ほどの飼育費用はかかりませんが、急な出費も考えておかなければなりません。病気やケガで通院すると実費になるため、最低5,000円程度、中には数万円かかることも珍しくはないのです。
さらに手術になると10万円以上かかる場合もあります。そのため、毎月の生活費よりも多めに予備費を貯めておくと安心です。今ではペット保険も販売されているので、検討してみても良いかもしれません。
では実際に猫を1匹家族に迎えたら、生涯かかる金額はいくらになるのでしょうか。平均寿命の16歳で計算してみましょう。計算方法を以下の通りです。
(初期費用+健康管理費)+(1カ月の生活費×12カ月)×16年=生涯の金額
(16,800円+53,000円)+(3,000円×12カ月)×16年=645,800円
この金額には毎年の予防接種、病気やケガでの通院費用は含まれていません。毎年予防接種を受けると、約80,000円(1回に5,000円の計算)程度プラスになります。
そのため、猫1匹を16年間飼育すると、予防接種と通院費も含んで約100万円程度の費用が必要となるのです。もちろん飼育環境や、飼育年数、病院の通院回数によっても変わってくるのでそれ以上の金額がかかる場合もあります。
まとめ
猫は犬よりは飼育費用はかからないとは言われていますが、16年間で約100万円の費用が必要となります。最近では長生きする猫も多く、それ以上の金額がかかることも珍しくありません。反対に病院にかかることがほとんどない場合は、これよりも費用が安くなることもあります。
これから猫を飼いたいと考えている方は、費用の面も含めて最後まできちんと面倒を見られるかどうかを検討してから家族に迎えるようにしてあげてくださいね。