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猫にマイクロチップは必要?安全性や費用から検討しよう

マイクロチップ

先日、ポストに迷子猫のチラシが入っていました。他のチラシは見ることもなく捨ててしまうのですが、連絡先の書かれた迷子猫のチラシだけは大切に持っています。

実はこのチラシが入ったのは2回目なのです。1度目はもう半年以上前だったと思います。きっと半年の間、飼い主さんは毎日探し続けているのでしょう。飼い主さんの心配や、辛い気持ちがチラシを通して痛いほど伝わってきます。

室内飼いの猫ちゃんが何かの拍子で外に出ると、パニックになり帰り道がわからなくなってしまうことがあります。猫はもともと警戒心が強い動物なので、知らないところなどでは用心深く身を隠し、一度いなくなると探すのはとても大変です。

餌を獲るすべも、車の危険も知らない室内飼いの猫ちゃんが、外猫として生きてゆくのは大変厳しいです。仮に猫好きの人に保護されても、名前や住所をしゃべることができない猫ちゃんが飼い主さんの元に戻れる保証はありません。

そんな時、最後の切り札となるのが、『マイクロチップ』です。動物病院や保護施設にたどり着くことができた猫ちゃんが、もしマイクロチップを付けていれば、家に戻れる可能性がグンと高くなります。

そこで、本記事では猫ちゃんのマイクロチップについて、少し詳しく調べた結果をお伝えします。

マイクロチップは猫の身分証明書

夕日の中にいる猫

マイクロチップは、猫ちゃんの唯一の身分証明書になります。しゃべることができない猫ちゃんに身分証明書があると、このようなケースで役に立ちます。

■マイクロチップが役立つ場面

  • 迷子になって保健所や保護施設に保護されたとき、飼い主さんに連絡を摂ることができる
  • 交通事故に会い、動物病院などに保護されたとき
  • 盗難や、逃亡で行方不明になっていた猫を見つけたが、自分のペットということを証明したいとき
  • 海外旅行など、猫ちゃんと海外にいくとき
  • 飼い主が特定できることにより、飼育放棄などの無責任な行為を抑制できる

全ての保護施設や動物病院に、マイクロチップの情報を読み取るリーダーが備えてあるわけではありませんが、マイクロチップの普及に伴い、常設しているところも増えてきているんですね。

マイクロチップに登録された情報をもとに、飼い主さんに連絡をとることができるようになっているので、保護さえされれば飼い主さんの元に帰れる確率はかなり高くなります。

海外では、日本よりマイクロチップの普及はかなり進んでいます。ヨーロッパでは義務化している国も多く、マイクロチップを付けていないと入国できないことがあることも知っておくべきです。

また日本でも、マイクロチップの装てんを条件として、入国時の係留期間が短縮されるなど、マイクロチップが活用される機会が増えてきています。猫と一緒に海外に行く機会のある飼い主さんにとって、もうマイクロチップは常識なのかもしれませんね。

マイクロチップの装てんは、世界的な流れから見ても常識となりつつあるようですが、仮に義務化されれば、ペットに対する責任の所在が明らかになり、飼育放棄などを抑制する効果も期待されています。

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マイクロチップとはどんなもの?登録される情報や費用

猫

マイクロチップは、長さ約11mm~13.5mm、直径約2mmの細長いカプセル状の形をしています。破損や、拒絶反応を起こさない『生体適合ガラス』で作られていて、1度付けると25~30年使用できるようになっています。カプセルの中のチップには下記の情報が登録されます。

■マイクロチップに登録される情報

  • ID番号(15桁 国コード・動物種コード・メーカーコード・個体番号)
  • 飼い主情報(氏名・住所・電話番号など)
  • 動物情報(ペットの名前・生年月日など)
  • 獣医師情報(病院名・住所・獣医師名・電話番号など)

メーカーにより若干の違いはありますが、マイクロチップのサイズや登録内容は、おおむねこのようになっています。チップに登録された情報は、AIPO(動物ID普及推進会議)によって管理されます。引っ越しなどで登録情報が変わる際には、その都度変更が必要です。

マイクロチップを装てんには、マイクロチップ本体代金・装てん施術費用・データ登録料が必要になります。費用の詳細は各動物病院へお尋ねされることをおすすめしますが、全部を合わせて7,000円前後というところが多いようです。

猫にマイクロチップを付ける方法

診察する猫

マイクロチップの装てんは、動物病院で行います。装てんする場所は肩甲骨周辺の皮下。針の太い注射器のような形をしたインジェクターでマイクロチップを装てんし、体内にきちんと治まっていることを確認して終了です。予防注射と同じくらいの時間で装てんできるそうです。

猫ちゃんの場合、生後4週間ごろから装てん可能です。装てん時に痛みを感じることはほとんどないようですが、少しでも猫のストレスを避けるため、避妊・去勢手術と同時にマイクロチップの取付を行う飼い主さんも多いようです。

成長に合わせてマイクロチップが体内で動いてしまうのでは?との疑問もありますが、各メーカーにより動かない工夫がされているので、ほぼ心配はないようです。

マイクロチップのデメリット@副作用や安全性は大丈夫?

考える女性

マイクロチップの装てんに関して、安全性は十分に考慮されているようですが、個体によってまれにアレルギーなどの副反応があるケースもあるようです。

また、ある程度の費用も必要になります(装てん費用の相場は7,000円程度)。もし不安がある場合は、事前に獣医師さんとよく相談し、納得の上検討してください。

まとめ

猫の顔のアップ

東北や熊本の災害時にも、飼い主の元に帰れなくなったペットが続出したと聞いています。どんなに外に出ないように注意をしていても、天災時など、離れ離れになるのを防ぐことができない場合があります。

マイクロチップの装着は、そのような心配を解消できる唯一の手段になるかもしれませんね。

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