猫にキャットタワーは必要?メリットとデメリットから判断しよう
最近では猫を完全室内飼いにする家庭も多くなりました。そのため、運動不足から肥満を心配する飼い主の方も少なくはありません。
中には少しでも運動不足を解消しようと、キャットタワーを検討する人もいることでしょう。しかし「部屋のスペースを取る」「せっかく買っても猫が気に入るか分からない」「どんなタイプを選んだらよいのだろうか」と購入を躊躇している人もいるはずです。
そこでキャットタワーが本当に必要かどうか、今の生活スタイルから考えてみませんか。選び方のポイントもご紹介するので、ぜひ購入前の参考にしてみてください。
キャットタワーのメリット・デメリット
お店やネットなどでキャットタワーを選ぶと、その数の多さに驚くはずです。もちろん価格もさまざまですが、決して安くはないため何度も買い替えるわけにはいきません。そこで、まずはキャットタワーのメリット・デメリットを確認してみましょう。
■キャットタワーのメリット
- 運動不足の解消
- 猫がリラックスできる場所
- いたずらの防止
■キャットタワーのデメリット
- 大きさがある
- それなりの値段がかかる
- 設置場所を考えなければならない
こうして比較して見てみると、猫にとってはメリットが多いキャットタワーですが、飼い主にとっては設置場所など悩む部分がデメリットとなります。
購入を迷っているという人は、家の中のどの場所にキャットタワーが置けるのかをまずは検討してみることから始めてみてください。置く場所が決まったら、選ぶ大きさが見えてくるはずです。
キャットタワーがあると良い場合
キャットタワーは「猫の運動不足の解消」や「くつろげる場所」になりますが、必ずしも必要なアイテムではありません。しかし猫の生活スタイルによっては、キャットタワーを設置した方が良いこともあるのです。
1.多頭飼いしている場合
猫は高い場所や見晴らしがよい場所、外が見える場所を好みます。一匹ならどこでも自分の好きな場所を選ぶことができますが、多頭飼いだと猫同士でお気に入りの場所が取り合いになることもあるのです。
そこでキャットタワーを設置して、お気に入りの場所を増やしてあげてください。多頭飼いによるストレスを軽減させる効果もあるはずです。
2.猫を一部屋で飼育している場合
猫を一部屋、あるいはゲージの中で飼育している場合は、上下運動ができるようにキャットタワーを設置してあげましょう。限られた空間では猫も運動不足になり、ストレスを溜めてしまいます。キャットタワーを設置して、部屋の中に猫のお気に入りの場所を作ってあげましょう。
3.高い場所が無い場合
一人暮らしの方や、インテリアの都合から高い家具や家電を置かないという人もいることでしょう。部屋の中に高い場所が無いときは、キャットタワーを使って高い場所を作ってあげるのも方法です。
猫は上から部屋の全体を眺めるのが大好きです。キャットタワーを置くことで見た目が悪いというときは、おしゃれなデザインのものを選んでみてください。
生活スタイル別、おすすめキャットタワー
猫のためにキャットタワーを設置したいけれども、「置く場所が無い」「どれを選んでよいか分からない」という飼い主の方も少なくはないはず。そこで、生活スタイル別におすすめのキャットタワーとそれぞれのメリット、デメリットをご紹介します。
1.移動がラクラク『据え置きタイプ』のメリットとデメリット
『据え置きタイプ』は床に置いて使うことができるキャットタワーです。高さは100センチくらいのミニタイプのものから、180センチ以上の大型のものまであります。
■据え置きタイプのメリット
- 移動ができる
- 天井を傷つけないので賃貸住宅でも置ける
- 大きさも色々あり、猫に応じて高さを選べる
■据え置きタイプのデメリット
- 大きくなるほど設置スペースがいる
- 何匹も一度に乗ると強度が心配
- ネジの緩みがないか定期的に点検が必要
2.しっかり上下運動ができる『突っ張りタイプ』
『突っ張りタイプ』は、天井に突っ張りを引き延ばして設置するタイプのものです。しっかりと固定できますが、天井までの高さになるため大型になります。
■突っ張りタイプのメリット
- 天井近くの高い場所で部屋を見渡せる
- しっかり固定されるので、多頭飼いでも使える
- 省スペースで設置が可能
■突っ張りタイプのデメリット
- 一度設置したら移動ができない
- 天井に傷がつく
それぞれにメリット・デメリットはありますが、マンションやアパートなど賃貸にお住まいの方は『据え置きタイプ』、持ち家で天井に固定しても問題はない、または多頭飼いをしているという場合は『突っ張りタイプ』のキャットタワーがおすすめです。
まとめ
キャットタワーの購入を検討している人は、生活スタイルから選んでみるのも一つの方法です。もちろん、猫が家中を自由に走り回れて、家具などで上下運動をしているという場合はキャットタワーの必要はありません。
我が家ではキャットタワーの購入を検討したものの、家具の上にあがる、ドアやカーテンを登る、階段を自由に上り下り、お気に入りは洗面台の窓とタワーが無くても運動量が足りているということで購入するのをやめました。ただし実家で飼っている猫は移動できる場所が限られているため、据え置きタイプのキャットタワーを設置しています。
猫と飼い主のライフスタイルから必要かどうか、さらに設置するならどんなタイプが良いかを選んでみてくださいね。