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散歩中に福祉施設へ走って逃げ出した飼い猫

私が高校生の時に、弟と母親が野良猫を拾って、家で飼うことになりました。黒と白のぶちで牛の柄なので名前は「うし」。うしとのエピソードは数えきれないほどにあります。

雄猫で大人しくて納豆とチョコレートが大好きでした。網戸に爪を立てて開けて2階の窓から外に出て、屋根を歩いて、隣の祖父母の屋根にジャンプして、モミジの気を伝って下りて夜遊びに出かけます。

深夜に帰って来る父親のバスが付くと、バス停近くの溝の中を歩いてついて帰り、玄関から父について帰宅。回すドアノブも両手で抱えて体重をかけて回して出ていくのです。また、私が受験勉強をしようとノートを開くと必ずノートの上に寝ます。

外では喧嘩に強くて暴れん坊と評判

そして、うしはとてもおとなしいのですが、外では、近所の野良猫がいなくなるぐらいに喧嘩に強くて、評判でした。猫嫌いの隣の人から、苦情が強くなり、ひもでくくって庭に出すようになるほど…。

そのまま散歩に行きましたが、止まれば進み進めば止まるという抵抗振りでした。くくられている時に餌を食べずに、野良猫をさそうという頭脳を使った友達作り作戦を考えました。

近所ではうるさいのである時、少しはなれた場所に自転車で連れて行きした散歩をひもを付けてしていると、柵の向こうに潜ってものすごい力で行こうとして、戻すことができずにひもを離してしまったのです。呼んでも戻らずに泣きそうになりました…。

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福祉施設の職員さんにお願いをして猫を探してもらう

うしが走り去った先は福祉施設です。近所の人の苦情を思うと、もうさよならにした方がいいのかとも高校生の私は思って悲しくなりました。それでも、これではいけないと、福祉施設の門を叩き事情を話して探してもらったんです。

「うしちゃーん!」と施設のお姉さんが呼んで探してくれました。私が待っていると、そのお姉さんが「この子ですか?」と大きな8キロのうしを抱っこして連れて来てくれまたんです。

うしは怒ったようにお姉さんにべったりと抱っこされて、こちらを全然向きませんでした。はい、そうですと金の斧を見つける話のような返事でうしを返してもらい、泣きながら「ごめんね、うし」と言い、自転車のかごに入れて家路に着きました。

その後うしは、長生きして13年間強く優しく私たち家族に喜びを与えてくれました。最後は、私が結婚して新婚旅行に行っている間に病気になって亡くなってしまいましたが、家族の一員として、長い間一緒に生活できてとても思い出深い飼い猫です。

兄弟それぞれにうしとの思い出がそれぞれに残っています。その存在感は、我が家の飼い猫の歴代のNo1と言っても過言では無いでしょう。まさに我が家の伝説の猫です。

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